おかげさまでこのブログ、始めてから25ヶ月が経ちましたってこういう場合12進法で勘定するだろ普通!Σ( ̄口 ̄;)
ホントにたくさんの皆様に、あらためて御礼申し上げます。
また、コメント欄やメールなどでご意見、ご感想、情報をお送りくださる皆様、ありがとうございます。こちらの怠慢でお返事できず、ホントに申し訳ないです。
これからも長く楽しく続けていきたいと思っています。
今後も何卒よろしくお願いいたします。
2008年06月01日
2008年03月17日
review:児玉幸子 Morphotower《3/12、3/16》
児玉幸子 Morphotower
@gallery坂巻
東京都中央区京橋2-8-18 昭和ビルB2F
3/10(月)〜3/28(金)日休
12:00〜19:00

Sachiko Kodama Morphotower
@gallery Sakamaki
2-8-18-B2F,Kyobashi,Chuo-ku,Tokyo
3/10(Mon)-3/28(Fri) closed on Sunday
12:00-19:00
Google Translate(to English)
驚きと発見に満ちた、変化し続ける「造型」。
gallery坂巻で開催されている、児玉幸子さんの個展です。
児玉さんのモルフォタワーは、昨年、国立新美術館のこけら落としで開催されたメディアアートの展覧会ではじめて拝見したのですが、そのちいさな円錐の表面で起こり続ける変化はまさに「事件」といってもいいほどに魅力的で、しばらくその側から離れられず...。
さらに、昨年の末から先日まで東京都写真美術館で開催されていた「文学の触覚」でも、モルフォタワーとまた異なる作品とが出品され、混雑していた国立新美術館との雰囲気と打って変わり、落ち着いた静謐のなかで淡々と展開するモルフォタワーに再び見入ってしまいました。
そして今回の待望の個展です。
先の展覧会で出品されたのとひとまわりちいさなサイズのモルフォタワーが4基、カプセルに入った状態で、それぞれ低い台の上に置かれて展示されています。
どす黒く、重い質感をたたえる磁性流体。
カプセルに満ちた液体のなかにそびえる小さな円錐型の電磁石。
その円錐には、螺旋上に溝が入っています。
この電磁石に通電されると、カプセルに満ちた磁性流体がその表面を這い、鋭い棘を形成、円錐をびっしりと覆います。
その姿は実に魅力的。重力を無視し、意志を持つかのように、円錐の表面にジワリと鈍い光を放つ黒が滲もみ、刹那、棘が立ち上がって容姿が一変、異様なエネルギーを発するかのようなグロテスクな風合いに。
そして通電が解かれた瞬間、その棘がすっと消え、あまりにも呆気なく、ふたたび黒い液体へ戻った磁性流体が円錐の表面を流れ落ちます。
その過程の一部始終は、すべての瞬間がスリリングに感じられます。
淡々としていながら、それぞれの瞬間に感じられる表情にはしっかりと、例えば怒気、覚醒、穏やかさなど、感情に近いものもイメージされます。
そして何より、アート的なスキャンダラスさを強く充満させているのも堪らない魅力に繋がっていると思うんです。
変幻する造型。
すべての瞬間がその時にしか訪れない、刹那的に構築されていく彫刻。
そういうアーティスティックな刺激に満ちた作品であると同時に、このちいさな作品の中にどれだけのテクノロジーが、どれだけのセオリーやロジックが織り込まれているか、そういう視点からの想像も喚起させてくれます。
モニターで上映されている磁性流体の映像も、実に美しいです。
磁性流体の「金属」としての魅力を存分に引き出したかのような、いかにも金属的な輝きがさまざまな場面で垣間見られます。
断言してもいいのですが、このモルフォタワー、はじめてご覧になる方は、確実に驚きを誘われます。
衝撃的な発見に満ちています。
そして、たくさんの人に見せてみたい、驚かせてみたいという好奇心も沸き起こってくるんです。
日本国内で、児玉さんの展示としてモルフォタワーを観られる機会は少なくとも今年はこの機会のみのようです。
ぜひとも一人でも多くの旁とこの驚きを共有したいです。
@gallery坂巻
東京都中央区京橋2-8-18 昭和ビルB2F
3/10(月)〜3/28(金)日休
12:00〜19:00
Sachiko Kodama Morphotower
@gallery Sakamaki
2-8-18-B2F,Kyobashi,Chuo-ku,Tokyo
3/10(Mon)-3/28(Fri) closed on Sunday
12:00-19:00
Google Translate(to English)
驚きと発見に満ちた、変化し続ける「造型」。
gallery坂巻で開催されている、児玉幸子さんの個展です。
児玉さんのモルフォタワーは、昨年、国立新美術館のこけら落としで開催されたメディアアートの展覧会ではじめて拝見したのですが、そのちいさな円錐の表面で起こり続ける変化はまさに「事件」といってもいいほどに魅力的で、しばらくその側から離れられず...。
さらに、昨年の末から先日まで東京都写真美術館で開催されていた「文学の触覚」でも、モルフォタワーとまた異なる作品とが出品され、混雑していた国立新美術館との雰囲気と打って変わり、落ち着いた静謐のなかで淡々と展開するモルフォタワーに再び見入ってしまいました。
そして今回の待望の個展です。
先の展覧会で出品されたのとひとまわりちいさなサイズのモルフォタワーが4基、カプセルに入った状態で、それぞれ低い台の上に置かれて展示されています。
どす黒く、重い質感をたたえる磁性流体。
カプセルに満ちた液体のなかにそびえる小さな円錐型の電磁石。
その円錐には、螺旋上に溝が入っています。
この電磁石に通電されると、カプセルに満ちた磁性流体がその表面を這い、鋭い棘を形成、円錐をびっしりと覆います。
その姿は実に魅力的。重力を無視し、意志を持つかのように、円錐の表面にジワリと鈍い光を放つ黒が滲もみ、刹那、棘が立ち上がって容姿が一変、異様なエネルギーを発するかのようなグロテスクな風合いに。
そして通電が解かれた瞬間、その棘がすっと消え、あまりにも呆気なく、ふたたび黒い液体へ戻った磁性流体が円錐の表面を流れ落ちます。
その過程の一部始終は、すべての瞬間がスリリングに感じられます。
淡々としていながら、それぞれの瞬間に感じられる表情にはしっかりと、例えば怒気、覚醒、穏やかさなど、感情に近いものもイメージされます。
そして何より、アート的なスキャンダラスさを強く充満させているのも堪らない魅力に繋がっていると思うんです。
変幻する造型。
すべての瞬間がその時にしか訪れない、刹那的に構築されていく彫刻。
そういうアーティスティックな刺激に満ちた作品であると同時に、このちいさな作品の中にどれだけのテクノロジーが、どれだけのセオリーやロジックが織り込まれているか、そういう視点からの想像も喚起させてくれます。
モニターで上映されている磁性流体の映像も、実に美しいです。
磁性流体の「金属」としての魅力を存分に引き出したかのような、いかにも金属的な輝きがさまざまな場面で垣間見られます。
断言してもいいのですが、このモルフォタワー、はじめてご覧になる方は、確実に驚きを誘われます。
衝撃的な発見に満ちています。
そして、たくさんの人に見せてみたい、驚かせてみたいという好奇心も沸き起こってくるんです。
日本国内で、児玉さんの展示としてモルフォタワーを観られる機会は少なくとも今年はこの機会のみのようです。
ぜひとも一人でも多くの旁とこの驚きを共有したいです。
2007年12月31日
2007年を大晦日に振り返る
毎年年末恒例のお節作りもさすがに何年もやってるせいかあっさりと5品(鮭と鰊の昆布巻、紅白なます、田作り、栗きんとん、黒豆)をほぼ前夜に作り終え、迎えた大晦日。
思い返すと今年もそれなりにいろいろとあったなぁ、と。
自転車事故に遭って左手の手のひらの中指を骨折し、病院に行ってレントゲン撮って包帯巻いてもらって帰宅して包帯とったらトムとジェリーのジェリーにいたずらされたトムの手みたいにパンパンに腫れ上がっていて痛いの忘れて思わず笑ったり、その自転車もしばらくして後輪のスポークが根こそぎ折れるという聞いたことも想像したこともない最期を迎えたり、と、それなりの災難を乗り越えつつ、月刊ギャラリーの展覧会案内を担当させていただくことになったり封筒の中のギャラリーの第3弾として企画したあるがせいじさんのマルチプル「ひらき」がレントゲンヴェルゲさん他のご尽力のおかげで多くの方々に行き届くまでになったりと、アートシーンの中でも観るだけでなく、このブログも含めて「伝える」という立ち位置でそれなりに何かができたのかな、とも思えて、さらにそういったさまざまなことを通じて2007年もホントにたくさんの素晴らしい出会いに恵まれて。
いやぁ、今年も楽しかったです。
そんな2007年のアート巡りを振り返って。
2007年の大晦日の夜、この時点で2007年に観た展覧会で印象に残った10展を敢えてピックアップするとしたらこんな感じです。
政田武史 −New Paintings review
@WAKO WORKS OF ART
東京都新宿区西新宿3-18-2-101
9/15(土)〜10/13(土)日月祝休
11:00〜19:00

大畑伸太郎 個展 ひかり review
@YUKARI ART CONTEMPORARY
東京都目黒区鷹番2-5-2 市川ヴィラ1階
10/25(木)〜12/15(土)日月休(火水:事前予約制)
12:00〜20:00

野口里佳「マラブ・太陽」 review
@ギャラリー小柳
東京都中央区銀座1-7-5 小柳ビル8階
10/27(土)〜11/30(金)日月祝休
11:00〜19:00

青山悟「Crowing in the Studio」review
@ミヅマアートギャラリー
東京都目黒区上目黒1-3-9 藤屋ビル2F
10/17(水)〜11/17(土)日月祝休
11:00〜19:00

佐伯洋江展
@TAKA ISHII GALLERY
東京都江東区清澄1-3-2-5F
12/22(土)〜1/26(土)日月祝・12/29〜1/7休
12:00〜19:00

小谷元彦「SP2 New Born」review
@山本現代
東京都新宿区西五軒町3-7 ミナト第3ビル4F
6/30(土)〜7/25(水)日月祝休
12:00〜19:00


内海聖史展 review
@GALERIE ANDO
東京都渋谷区松濤1-26-23
7/10(火)〜7/28(土)日月休
11:30〜19:00

田代裕基 個展「HARMONY」review
@ギャラリーエス
東京都渋谷区神宮前5-46-13 ツインエスビル
9/20(木)〜10/7(日)月休
11:00〜19:00

「25×4=□」展 尾崎真悟・大平龍一・柴田鑑三・飯田竜太 review
@東京画廊
東京都中央区銀座8-10-5-7F
4/4(水)〜4/28(土)日月祝休
11:00〜19:00(土:〜17:00)

Eternal Spring アダム・ブース 日本画展 永遠の春 review
@Gallery ef
東京都台東区雷門2-19-18
3/16(金)〜4/15(日)火休
12:00〜21:00

2007年は、キャンバスの作品の勢いに蹂躙された印象が強いです。
油彩、アクリルともに、もっともスタンダードなスタイルで、自身のクリエイティビティに対して素直なリアクションをぶつけたような痛快なものから、独特の手法や精緻な具象表現を織りまぜながら、さまざまなオリジナリティが再現されていて、見応えがある展覧会がホントに多かったです。それこそ、これだけで10個以上選べるくらい。
選にはなかでも印象が強かった政田武史さんと大畑伸太郎さんの個展を挙げました。それぞれ個展で拝見したのは初めてで、もう「あなたがこれから作るものはすべて好きです!」と断言できるほどに惹かれた次第です。
一方で、日本画、それも岩絵の具の絵画は強く迫るものが少なかった気がします。
アダム・ブースさんのGallery efでの個展は、その空間の特徴と相まって、インスタレーションとしても極上でした。
印象に残った日本画の展覧会を思い返すと、和紙であったり、あるいは墨であったりと、岩絵の具以外の素材の魅力が追求されているものが多かったり、岩絵の具そのものの美しさを特徴的な画題をセレクトすることでこれまでにないかたちで引き出したものが目に留まりました。
もともと日本画は大好きですし、岩絵の具の美しさや膠の盛り上げなどの工芸的な素晴らしさには抗い難い魅力を感じるので、新鮮なクリエイションとの出会いを期待したと思っています。
キャンバスの作品とともに、木彫でインパクトがあるものが多かった印象もあります。
田代裕基さんの巨大なニワトリの作品が発するダイナミズムはホントに凄かったですし、信じられないくらいに緻密に再現された大平龍一さんの畳は、同時期にヴァイスフェルトで開催された展覧会での段ボールとともに、木彫であることに気付いた瞬間の衝撃は忘れ難いです。
アーティスティックな写真の展覧会も多く拝見しました。
暗い空間にトリミングされた照明が当てられた写真がていねいに配された野口里佳さんの個展は、野口さんの魅力にあらためて気付かされただけでなく、時間の流れをももたらされた構成にぐっと引き込まれました。
もともと好きな緻密なクリエイション、やはりそれぞれの展覧会で見入ってしまいます。
フューチャリスティックなグラフィカルイメージを立体で表現した小谷元彦さんのオブジェ群には心底参りました。
また、つい先日始まったばかりの佐伯洋江さんの個展も、目の醒めるような鋭さをたたえた緻密な鉛筆画は圧巻です。佐伯さんは目黒区美術館での展覧会も印象的でした。
そして、青山悟さんと内海聖史さんの展覧会は、大きな期待をもって拝見したものの、その期待が素晴らしいほうへと大きく裏切られました。分かっていても、その素晴らしさに感服した次第です。
内海さんは、東京で開催されたふたつの展覧会のどちらも相当な見応えで、しかもそのふたつの個展が比較的短いインターバルで行われ、資生堂ギャラリーで体感した壮大な余韻が残った状態で、ギャラリエ・アンドウでの個展を観ることができたのは貴重な体験でした。四国での展覧会も観たかったのですが...。
青山さんは、究極的な刺繍のスキルを駆使し、それぞれの作品の相変わらずのハイパークオリティな見応えを提供するに留まらず、実にエンターテイメントに富んだ構成で目一杯楽しませてくれました。
上に挙げた展覧会以外にも、コメントしたい展覧会はいっぱいあるのですが、断腸の思いで選ばせていただいた次第です。アーティストの名前だけでも挙げようと思ったのですが、それでも相当に膨大な数になってしまうので...根性なくてすみません...。
ざっと自分のブログを見返してみると、今年に限ったことではないですが、そのときの感動が蘇ってきます。
とにかく全部、面白かった!
この1年も、ホントにたくさんの方にお世話になりました。
この場を借りて、お礼申し上げる次第です。
そして、このブログをご覧いただいている皆様にも感謝です。
今後もよろしくお願いいたします。
ありがとう、2007年。
さあ来い、2008年。
思い返すと今年もそれなりにいろいろとあったなぁ、と。
自転車事故に遭って左手の手のひらの中指を骨折し、病院に行ってレントゲン撮って包帯巻いてもらって帰宅して包帯とったらトムとジェリーのジェリーにいたずらされたトムの手みたいにパンパンに腫れ上がっていて痛いの忘れて思わず笑ったり、その自転車もしばらくして後輪のスポークが根こそぎ折れるという聞いたことも想像したこともない最期を迎えたり、と、それなりの災難を乗り越えつつ、月刊ギャラリーの展覧会案内を担当させていただくことになったり封筒の中のギャラリーの第3弾として企画したあるがせいじさんのマルチプル「ひらき」がレントゲンヴェルゲさん他のご尽力のおかげで多くの方々に行き届くまでになったりと、アートシーンの中でも観るだけでなく、このブログも含めて「伝える」という立ち位置でそれなりに何かができたのかな、とも思えて、さらにそういったさまざまなことを通じて2007年もホントにたくさんの素晴らしい出会いに恵まれて。
いやぁ、今年も楽しかったです。
そんな2007年のアート巡りを振り返って。
2007年の大晦日の夜、この時点で2007年に観た展覧会で印象に残った10展を敢えてピックアップするとしたらこんな感じです。
政田武史 −New Paintings review
@WAKO WORKS OF ART
東京都新宿区西新宿3-18-2-101
9/15(土)〜10/13(土)日月祝休
11:00〜19:00
大畑伸太郎 個展 ひかり review
@YUKARI ART CONTEMPORARY
東京都目黒区鷹番2-5-2 市川ヴィラ1階
10/25(木)〜12/15(土)日月休(火水:事前予約制)
12:00〜20:00
野口里佳「マラブ・太陽」 review
@ギャラリー小柳
東京都中央区銀座1-7-5 小柳ビル8階
10/27(土)〜11/30(金)日月祝休
11:00〜19:00
青山悟「Crowing in the Studio」review
@ミヅマアートギャラリー
東京都目黒区上目黒1-3-9 藤屋ビル2F
10/17(水)〜11/17(土)日月祝休
11:00〜19:00
佐伯洋江展
@TAKA ISHII GALLERY
東京都江東区清澄1-3-2-5F
12/22(土)〜1/26(土)日月祝・12/29〜1/7休
12:00〜19:00
小谷元彦「SP2 New Born」review
@山本現代
東京都新宿区西五軒町3-7 ミナト第3ビル4F
6/30(土)〜7/25(水)日月祝休
12:00〜19:00
内海聖史展 review
@GALERIE ANDO
東京都渋谷区松濤1-26-23
7/10(火)〜7/28(土)日月休
11:30〜19:00
田代裕基 個展「HARMONY」review
@ギャラリーエス
東京都渋谷区神宮前5-46-13 ツインエスビル
9/20(木)〜10/7(日)月休
11:00〜19:00
「25×4=□」展 尾崎真悟・大平龍一・柴田鑑三・飯田竜太 review
@東京画廊
東京都中央区銀座8-10-5-7F
4/4(水)〜4/28(土)日月祝休
11:00〜19:00(土:〜17:00)
Eternal Spring アダム・ブース 日本画展 永遠の春 review
@Gallery ef
東京都台東区雷門2-19-18
3/16(金)〜4/15(日)火休
12:00〜21:00
2007年は、キャンバスの作品の勢いに蹂躙された印象が強いです。
油彩、アクリルともに、もっともスタンダードなスタイルで、自身のクリエイティビティに対して素直なリアクションをぶつけたような痛快なものから、独特の手法や精緻な具象表現を織りまぜながら、さまざまなオリジナリティが再現されていて、見応えがある展覧会がホントに多かったです。それこそ、これだけで10個以上選べるくらい。
選にはなかでも印象が強かった政田武史さんと大畑伸太郎さんの個展を挙げました。それぞれ個展で拝見したのは初めてで、もう「あなたがこれから作るものはすべて好きです!」と断言できるほどに惹かれた次第です。
一方で、日本画、それも岩絵の具の絵画は強く迫るものが少なかった気がします。
アダム・ブースさんのGallery efでの個展は、その空間の特徴と相まって、インスタレーションとしても極上でした。
印象に残った日本画の展覧会を思い返すと、和紙であったり、あるいは墨であったりと、岩絵の具以外の素材の魅力が追求されているものが多かったり、岩絵の具そのものの美しさを特徴的な画題をセレクトすることでこれまでにないかたちで引き出したものが目に留まりました。
もともと日本画は大好きですし、岩絵の具の美しさや膠の盛り上げなどの工芸的な素晴らしさには抗い難い魅力を感じるので、新鮮なクリエイションとの出会いを期待したと思っています。
キャンバスの作品とともに、木彫でインパクトがあるものが多かった印象もあります。
田代裕基さんの巨大なニワトリの作品が発するダイナミズムはホントに凄かったですし、信じられないくらいに緻密に再現された大平龍一さんの畳は、同時期にヴァイスフェルトで開催された展覧会での段ボールとともに、木彫であることに気付いた瞬間の衝撃は忘れ難いです。
アーティスティックな写真の展覧会も多く拝見しました。
暗い空間にトリミングされた照明が当てられた写真がていねいに配された野口里佳さんの個展は、野口さんの魅力にあらためて気付かされただけでなく、時間の流れをももたらされた構成にぐっと引き込まれました。
もともと好きな緻密なクリエイション、やはりそれぞれの展覧会で見入ってしまいます。
フューチャリスティックなグラフィカルイメージを立体で表現した小谷元彦さんのオブジェ群には心底参りました。
また、つい先日始まったばかりの佐伯洋江さんの個展も、目の醒めるような鋭さをたたえた緻密な鉛筆画は圧巻です。佐伯さんは目黒区美術館での展覧会も印象的でした。
そして、青山悟さんと内海聖史さんの展覧会は、大きな期待をもって拝見したものの、その期待が素晴らしいほうへと大きく裏切られました。分かっていても、その素晴らしさに感服した次第です。
内海さんは、東京で開催されたふたつの展覧会のどちらも相当な見応えで、しかもそのふたつの個展が比較的短いインターバルで行われ、資生堂ギャラリーで体感した壮大な余韻が残った状態で、ギャラリエ・アンドウでの個展を観ることができたのは貴重な体験でした。四国での展覧会も観たかったのですが...。
青山さんは、究極的な刺繍のスキルを駆使し、それぞれの作品の相変わらずのハイパークオリティな見応えを提供するに留まらず、実にエンターテイメントに富んだ構成で目一杯楽しませてくれました。
上に挙げた展覧会以外にも、コメントしたい展覧会はいっぱいあるのですが、断腸の思いで選ばせていただいた次第です。アーティストの名前だけでも挙げようと思ったのですが、それでも相当に膨大な数になってしまうので...根性なくてすみません...。
ざっと自分のブログを見返してみると、今年に限ったことではないですが、そのときの感動が蘇ってきます。
とにかく全部、面白かった!
この1年も、ホントにたくさんの方にお世話になりました。
この場を借りて、お礼申し上げる次第です。
そして、このブログをご覧いただいている皆様にも感謝です。
今後もよろしくお願いいたします。
ありがとう、2007年。
さあ来い、2008年。
2007年07月31日
感謝
昨日の高円寺ペンギンハウスでのライブ、今回も無事終えることができました。
毎度ながら多くの方々に足をお運びいただきまして、あらためてお礼申し上げる次第でございます。
どうもありがとうございました!
毎度ながら多くの方々に足をお運びいただきまして、あらためてお礼申し上げる次第でございます。
どうもありがとうございました!
2007年05月01日
2年目。
おかげさまで、このブログを始めて昨日でまる1年が過ぎ、本日から2年目に入りました。
この1年、ご協力いただいたアーティストの皆様、ギャラリーの皆様、そしておつき合いいただいた皆様に、心より感謝申し上げます。
それにしても、1年も経つとさすがによくやってきたなぁ、と。
個人で書いたギャラリーベースのアートの展覧会のレビュー、質はともかく、数はおそらく世界一なんじゃないかなぁ...。
無意識に頑張っちゃうように楽しんでいきますので、これからもどうかよろしくお願いいたします。
今日から始まる1年も、すばらしいクリエイションに出会えますように。
あと、変な場所で自転車がパンクしませんように。
この1年、ご協力いただいたアーティストの皆様、ギャラリーの皆様、そしておつき合いいただいた皆様に、心より感謝申し上げます。
それにしても、1年も経つとさすがによくやってきたなぁ、と。
個人で書いたギャラリーベースのアートの展覧会のレビュー、質はともかく、数はおそらく世界一なんじゃないかなぁ...。
無意識に頑張っちゃうように楽しんでいきますので、これからもどうかよろしくお願いいたします。
今日から始まる1年も、すばらしいクリエイションに出会えますように。
あと、変な場所で自転車がパンクしませんように。
2007年01月17日
Micheal Brecker氏逝去
16日早朝、ラジオでMicheal Brecker氏逝去の一報を耳にしました。
僕らの世代(と、およそ僕らよりひとつ上の世代)でジャズをやっている人間にとって、彼の影響を受けていない人というのはいないと思います。
先日、Bunkamuraミュージアムでのエッシャー展にて、激しく込み合う館内を過ぎながら、「エッシャーってそれこそ絵を見始めるずいぶん前から知ってたけど何だったかな...そうか、僕はブレッカーのジャケットで知ったんだったな」と思い出してました。
今、CDの棚からこの「NOW YOU SEE IT...(NOW YOU DON'T)」を引き出して、久し振りに聴いています。
1曲目の「ESCHER'S SKETCH (A TAIL OF TWO RHYTHMS)」、冒頭のテナーサックスの知性溢れる唸りに。
ご冥福をお祈り致します。
2006年12月31日
2006年の振り返りと...
年も押し迫ったある日、仕事で行った先のスタッフの方に一言尋ねられました。
「今年もおせち作るんですか?w」
・・・その時点ですっかり忘れてた(汗)
というわけで、2006年最後の日、今年一年を振り返る前におせち作ってました。
といっても5品ですけど。
ただ、例年に比べて拍子抜けするくらいあっさりと作り上げてしまいまして...ネタになるかどうか(汗)
今年も昨年と同様、つくった品目は以下の5品。
《黒豆》
・毎年作るには作るのですが、どうにもあのふわっとしたやわらかさが再現できずどうしたものか、と思案した挙げ句、今年は炊飯器で炊いてみることにした(・∀・)
・黒豆を炊飯器の中で水に浸し、そこに砂糖と醤油を加えてスイッチオン
・結果、芯が残った状態orz
・どうせならとばかりに、2度炊き敢行
・やっぱり変化なしorz
ま、まあ、あの歯ごたえっていうか触感も嫌いじゃないっていうか食べられなくはないのでOK。
《田作り》
・これだけ今年はなぜかリハ敢行
・クリスマスが明けた頃に行き付けのスーパー(といっても3軒ある)の乾物コーナーで煮干し物色
・田作り用カタクチイワシもあったのですが
・ちょっとリッパな大きさの煮干しのほうがグラムと値段との関係でいったら安---(゜∀゜)---い!
・帰宅後、さっそくそれで田作り製作開始
・しかしさすがに1年ぶりとあって作り方の手順を間違える
・なぜかいきなり巨大煮干しをから炒り
・そこに砂糖と醤油を直接加える
・炒られて水分がさらに飛んだ煮干しが抜群の吸収力で醤油の水分を取り込む
・行き場のなくなった砂糖、これさえも煮干しが吸収
・当たり前のように飴状に仕上がらずorz
・なのにそこにゴマ投入
・できあがったのは、出来損ないと呼ぶのもはばかられるシロモノorz
・しかも、味がorz
・しっかり醤油と砂糖と煮干しとゴマの味が別々にして、混ざりあってないorz
結局本番には小さめの煮干しを買ってきて使いました。
《紅白なます》
・忘れてた(汗)
・しかーし!
・買い置きの大根と人参あった---(゜∀゜)---!
・しかーし!
・柚がな---(T∀T)---い!
・しょうがないのでお酢を代用
・千切りにした大根と人参をお酢と砂糖で和えてできあがり
・でいいのだろうか(汗)
まあ、見た目は紅白だし。
《昆布巻き・煮物》
・昆布巻きに使ったのは鮭と、いつもなら鰯も巻くのですが昨日行ったスーパーになくて断念、その代わりにたまたま既製品の昆布巻きにたらこがあって、たらこも比較的安く売ってたのでたらこも巻くことに
・水で戻した昆布を鮭の切り身、たらこに巻いてかんぴょうで縛ってとめるだけ
・簡単
・そして、昆布をもどした出し汁に醤油とみりんを加えて、昆布巻きにこんにゃく、大根、人参、ごぼう、れんこんをいっしょに煮る
けっこう美味しく出来てます。たらこは味見してないのでどんな感じになっているか期待半分不安半分。
《栗きんとん》
・今年のおせちに時間がかからなかったのは、生の栗を使わずに出来合いの栗の甘露煮を使ったから
・楽!(・∀・)
・しかし、ほぼ1本分のさつまいもを蒸かして漉す作業がけっこう大変で
・手がつるかと思った(汗)
・無事漉し終わって、鍋に移して甘露煮をスープごと入れて過熱、できあがり
既製品の甘露煮を使った割には甘過ぎず、いい感じです。
以上、おせち完成の顛末をおおざっぱに。
お蕎麦も食べたし、あとは明日、雑煮を作るだけです。
・・・で、今年の振り返りなわけですが...。
今年もたくさんの展覧会に足を運び、それとほぼ同じ数のアーティストに出会えて、アート巡りは今まで以上に充実していました。
今年の5月からはじめたこのブログを見返してみて、記事にしたそれぞれの展覧会に少なからず思い入れがあるし、あらためていろいろと思い出すことも。で、順位はつけませんが、特に印象に残っているものを。
まず、2006年を振り返ってみて思い浮かぶのは、なんといっても「君は池田学を観たか?」ということ。
池田学展「景色」
@ミヅマ・アクション
9/13〜10/14

ミヅマ・アクション
(記事はこちらとこちらです)
あの圧倒的な情報量、そしてそのバラエティの豊かさ。
都合3度足を運んで、相当長い時間をかけて拝見したにも関わらず、まだまだ観足りない、もっともっとたくさんの発見を提供してくれるのでは、と。
1年半という尋常でない時間をかけて制作されたということにも納得の、まさに圧巻のエンターテイメントでした。
時間をかけて制作された作品が満を持して発表されたといえば、岡本雄司さんの四ッ谷駅断面図の全貌も忘れ難い展示です。
岡本雄司展|四ッ谷駅
@galleria grafica bis
12/4〜12/9

(記事はこちらです)
この作品の一部分がお披露目されたのが昨年の12月でした。それから1年たって、四ッ谷駅の端から端までがユーモラスな表情をたたえた木版画で再現され、とにかくこちらも圧巻!そしてなにより楽しい!
こちらの作品はその後日本橋タカシマヤで再登場。そして、もしかしたらしかるべき場所での展示も実現するとかしないとか...。
僕ももっとこの断面図を観たいですが、それ以上にこの作品を観て目を輝かせる人々の嬉しそうな表情を観たいです。
新しい個性との遭遇でいえば、斉藤邦彦さんのヴァイスフェルトでのソロデビューが真っ先に思い浮かびます。
斉藤邦彦個展「現像中」
@ヴァイスフェルト
11/2〜11/24

(記事はこちらです)
まったくユニークな手法で生み出される究極的にミニマムな世界。
観る度に知らない世界に誘ってくれる奥深さ。斉藤さんの作品が持つポテンシャルはまさに天井知らず。
時間的にも量的にももっと観たいアーティストです。
強烈なインパクトを持ち合わせた空間もいろいろ体験しました。
まずは、内海聖史さんの、水戸アートワークスギャラリーでの個展。
INTRODUCTION PROJECT-10 内海聖史展
@ART WORKS GALLERY
4/25〜5/7
(記事はこちら、その際に伺ったインタビューはこちらです)
このアーティストがそこでやるんだったらそこまで行かなきゃ、と思わせてくれる数少ないアーティスト、内海聖史さん。これも水戸まで見に行った甲斐がホントにありました。
何せ、予想もしなかったかたちの展示...床置きにされたパネルに広がる青いドット。空間と合わせてでないと味わえない...。
内海さんは、この他にもAランチに出展されたユニークな作品や、ふなばしでの展示、a href="http://ex-chamber.seesaa.net/article/23626192.html" target="_blank">ヴァイスフェルトでの個展も忘れ難いです。
空間といえば、大巻伸嗣さんの展示もすごかった!
Shinji Ohmaki:Liminal Air - Descend 2006
@Gallery A4
6/21〜8/11

(記事はこちらです)
実際に体験して、そして体験している人の様子を眺めて、なんとも不思議な思いにさせてくれる空間。
この貴重な体験ができる空間ができあがるまでのエピソードや、この展示の会期終了翌日に伺って解体されている様子も拝見させていただいたりして、そういった意味でも想い出深いです。
そしてもうひとつ、雨宮庸介さんの展覧会も忘れ難い。
雨宮庸介個展「トランスレーターズ・ハイ」
@Yuka Sasahara Gallery
9/9〜10/14

(記事はこちらです)
改めて思い返すと、この世界に自然に入り込めるようにいろんな仕掛けが施されていたんだなぁ、と。
あの巨大なカエルは今どうしてるかな、とたまに思い出すことがあります。
楽しかったのは、なんといっても束芋さんの原美術館での大規模な個展と、そのときに開催されたワークショップ。
「ヨロヨロン」束芋
@原美術館
6/3〜8/27

(記事はこちら、ワークショップの感想はこちらです)
展示は原美術館の尋常でない本気度が伺える、圧倒的なものでした。
それぞれの展示室で展開されている映像インスタレーションのシュールな世界が空間全体で堪能できました。
そして、ワークショップ。気付いたら予定終了時間を大幅にオーバーしてしまったほど。
製作中はぜったいに動かないような気がしていた僕が描いた絵がちゃんと動いているように見えたときの嬉しさといったら...!
再び平面に戻ると、長谷川冬香さんの個展も深く印象に残っています。
長谷川冬香 - エスカルゴ -
@Vision's
10/3〜10/14

(記事はこちらとこちらです)
2度見に行って、2度目の感動が尋常じゃなかったです。
はじめて拝見したときに気付けなかった雰囲気が、2度目のときに自分でも驚くほどに妖艶に迫ってきたように感じられたのが大変新鮮でした。
以前から個展で拝見したいと思っていた今村綾さんの個展も素晴らしかったです。
今村綾展
@Oギャラリー
9/25〜10/1

(記事はこちらです)
待っていた個展だったこともあって、しかもそれが期待通りに期待以上の内容で。
ホントに嬉しかったです。
・・・他にも印象に残っている展示がいっぱいあるのですが、きりがないのでこの辺で。
たくさんの感謝と共に。
「今年もおせち作るんですか?w」
・・・その時点ですっかり忘れてた(汗)
というわけで、2006年最後の日、今年一年を振り返る前におせち作ってました。
といっても5品ですけど。
ただ、例年に比べて拍子抜けするくらいあっさりと作り上げてしまいまして...ネタになるかどうか(汗)
今年も昨年と同様、つくった品目は以下の5品。
《黒豆》
・毎年作るには作るのですが、どうにもあのふわっとしたやわらかさが再現できずどうしたものか、と思案した挙げ句、今年は炊飯器で炊いてみることにした(・∀・)
・黒豆を炊飯器の中で水に浸し、そこに砂糖と醤油を加えてスイッチオン
・結果、芯が残った状態orz
・どうせならとばかりに、2度炊き敢行
・やっぱり変化なしorz
ま、まあ、あの歯ごたえっていうか触感も嫌いじゃないっていうか食べられなくはないのでOK。
《田作り》
・これだけ今年はなぜかリハ敢行
・クリスマスが明けた頃に行き付けのスーパー(といっても3軒ある)の乾物コーナーで煮干し物色
・田作り用カタクチイワシもあったのですが
・ちょっとリッパな大きさの煮干しのほうがグラムと値段との関係でいったら安---(゜∀゜)---い!
・帰宅後、さっそくそれで田作り製作開始
・しかしさすがに1年ぶりとあって作り方の手順を間違える
・なぜかいきなり巨大煮干しをから炒り
・そこに砂糖と醤油を直接加える
・炒られて水分がさらに飛んだ煮干しが抜群の吸収力で醤油の水分を取り込む
・行き場のなくなった砂糖、これさえも煮干しが吸収
・当たり前のように飴状に仕上がらずorz
・なのにそこにゴマ投入
・できあがったのは、出来損ないと呼ぶのもはばかられるシロモノorz
・しかも、味がorz
・しっかり醤油と砂糖と煮干しとゴマの味が別々にして、混ざりあってないorz
結局本番には小さめの煮干しを買ってきて使いました。
《紅白なます》
・忘れてた(汗)
・しかーし!
・買い置きの大根と人参あった---(゜∀゜)---!
・しかーし!
・柚がな---(T∀T)---い!
・しょうがないのでお酢を代用
・千切りにした大根と人参をお酢と砂糖で和えてできあがり
・でいいのだろうか(汗)
まあ、見た目は紅白だし。
《昆布巻き・煮物》
・昆布巻きに使ったのは鮭と、いつもなら鰯も巻くのですが昨日行ったスーパーになくて断念、その代わりにたまたま既製品の昆布巻きにたらこがあって、たらこも比較的安く売ってたのでたらこも巻くことに
・水で戻した昆布を鮭の切り身、たらこに巻いてかんぴょうで縛ってとめるだけ
・簡単
・そして、昆布をもどした出し汁に醤油とみりんを加えて、昆布巻きにこんにゃく、大根、人参、ごぼう、れんこんをいっしょに煮る
けっこう美味しく出来てます。たらこは味見してないのでどんな感じになっているか期待半分不安半分。
《栗きんとん》
・今年のおせちに時間がかからなかったのは、生の栗を使わずに出来合いの栗の甘露煮を使ったから
・楽!(・∀・)
・しかし、ほぼ1本分のさつまいもを蒸かして漉す作業がけっこう大変で
・手がつるかと思った(汗)
・無事漉し終わって、鍋に移して甘露煮をスープごと入れて過熱、できあがり
既製品の甘露煮を使った割には甘過ぎず、いい感じです。
以上、おせち完成の顛末をおおざっぱに。
お蕎麦も食べたし、あとは明日、雑煮を作るだけです。
・・・で、今年の振り返りなわけですが...。
今年もたくさんの展覧会に足を運び、それとほぼ同じ数のアーティストに出会えて、アート巡りは今まで以上に充実していました。
今年の5月からはじめたこのブログを見返してみて、記事にしたそれぞれの展覧会に少なからず思い入れがあるし、あらためていろいろと思い出すことも。で、順位はつけませんが、特に印象に残っているものを。
まず、2006年を振り返ってみて思い浮かぶのは、なんといっても「君は池田学を観たか?」ということ。
池田学展「景色」
@ミヅマ・アクション
9/13〜10/14
ミヅマ・アクション
(記事はこちらとこちらです)
あの圧倒的な情報量、そしてそのバラエティの豊かさ。
都合3度足を運んで、相当長い時間をかけて拝見したにも関わらず、まだまだ観足りない、もっともっとたくさんの発見を提供してくれるのでは、と。
1年半という尋常でない時間をかけて制作されたということにも納得の、まさに圧巻のエンターテイメントでした。
時間をかけて制作された作品が満を持して発表されたといえば、岡本雄司さんの四ッ谷駅断面図の全貌も忘れ難い展示です。
岡本雄司展|四ッ谷駅
@galleria grafica bis
12/4〜12/9
(記事はこちらです)
この作品の一部分がお披露目されたのが昨年の12月でした。それから1年たって、四ッ谷駅の端から端までがユーモラスな表情をたたえた木版画で再現され、とにかくこちらも圧巻!そしてなにより楽しい!
こちらの作品はその後日本橋タカシマヤで再登場。そして、もしかしたらしかるべき場所での展示も実現するとかしないとか...。
僕ももっとこの断面図を観たいですが、それ以上にこの作品を観て目を輝かせる人々の嬉しそうな表情を観たいです。
新しい個性との遭遇でいえば、斉藤邦彦さんのヴァイスフェルトでのソロデビューが真っ先に思い浮かびます。
斉藤邦彦個展「現像中」
@ヴァイスフェルト
11/2〜11/24
(記事はこちらです)
まったくユニークな手法で生み出される究極的にミニマムな世界。
観る度に知らない世界に誘ってくれる奥深さ。斉藤さんの作品が持つポテンシャルはまさに天井知らず。
時間的にも量的にももっと観たいアーティストです。
強烈なインパクトを持ち合わせた空間もいろいろ体験しました。
まずは、内海聖史さんの、水戸アートワークスギャラリーでの個展。
INTRODUCTION PROJECT-10 内海聖史展
@ART WORKS GALLERY
4/25〜5/7
(記事はこちら、その際に伺ったインタビューはこちらです)
このアーティストがそこでやるんだったらそこまで行かなきゃ、と思わせてくれる数少ないアーティスト、内海聖史さん。これも水戸まで見に行った甲斐がホントにありました。
何せ、予想もしなかったかたちの展示...床置きにされたパネルに広がる青いドット。空間と合わせてでないと味わえない...。
内海さんは、この他にもAランチに出展されたユニークな作品や、ふなばしでの展示、a href="http://ex-chamber.seesaa.net/article/23626192.html" target="_blank">ヴァイスフェルトでの個展も忘れ難いです。
空間といえば、大巻伸嗣さんの展示もすごかった!
Shinji Ohmaki:Liminal Air - Descend 2006
@Gallery A4
6/21〜8/11
(記事はこちらです)
実際に体験して、そして体験している人の様子を眺めて、なんとも不思議な思いにさせてくれる空間。
この貴重な体験ができる空間ができあがるまでのエピソードや、この展示の会期終了翌日に伺って解体されている様子も拝見させていただいたりして、そういった意味でも想い出深いです。
そしてもうひとつ、雨宮庸介さんの展覧会も忘れ難い。
雨宮庸介個展「トランスレーターズ・ハイ」
@Yuka Sasahara Gallery
9/9〜10/14
(記事はこちらです)
改めて思い返すと、この世界に自然に入り込めるようにいろんな仕掛けが施されていたんだなぁ、と。
あの巨大なカエルは今どうしてるかな、とたまに思い出すことがあります。
楽しかったのは、なんといっても束芋さんの原美術館での大規模な個展と、そのときに開催されたワークショップ。
「ヨロヨロン」束芋
@原美術館
6/3〜8/27
(記事はこちら、ワークショップの感想はこちらです)
展示は原美術館の尋常でない本気度が伺える、圧倒的なものでした。
それぞれの展示室で展開されている映像インスタレーションのシュールな世界が空間全体で堪能できました。
そして、ワークショップ。気付いたら予定終了時間を大幅にオーバーしてしまったほど。
製作中はぜったいに動かないような気がしていた僕が描いた絵がちゃんと動いているように見えたときの嬉しさといったら...!
再び平面に戻ると、長谷川冬香さんの個展も深く印象に残っています。
長谷川冬香 - エスカルゴ -
@Vision's
10/3〜10/14
(記事はこちらとこちらです)
2度見に行って、2度目の感動が尋常じゃなかったです。
はじめて拝見したときに気付けなかった雰囲気が、2度目のときに自分でも驚くほどに妖艶に迫ってきたように感じられたのが大変新鮮でした。
以前から個展で拝見したいと思っていた今村綾さんの個展も素晴らしかったです。
今村綾展
@Oギャラリー
9/25〜10/1
(記事はこちらです)
待っていた個展だったこともあって、しかもそれが期待通りに期待以上の内容で。
ホントに嬉しかったです。
・・・他にも印象に残っている展示がいっぱいあるのですが、きりがないのでこの辺で。
たくさんの感謝と共に。
2006年10月25日
感謝
満員御礼。
本日のペンギンハウスでのex-chamber musicのライブ、例によってお足元が悪い中たくさんの方々に来ていただきまして、おかげさまで大盛況でした。ありがとうございます。
「MCが少ないのでは」とか「切り干し大根(笑)」とかいろんな御意見をいただきましたが、ぜひ今後に活かしていきたいと思っておりますので今後もよろしくお願いいたします。
本日のペンギンハウスでのex-chamber musicのライブ、例によってお足元が悪い中たくさんの方々に来ていただきまして、おかげさまで大盛況でした。ありがとうございます。
「MCが少ないのでは」とか「切り干し大根(笑)」とかいろんな御意見をいただきましたが、ぜひ今後に活かしていきたいと思っておりますので今後もよろしくお願いいたします。
2006年09月17日
新日曜美術館「悲しみのキャンバス 石田徹也の世界」
新日曜美術館「悲しみのキャンバス 石田徹也の世界」を観ました。
自宅にあるテレビは3cm×4cmの白黒ブラウン管なのですが。
感じることはいろいろありますが、一言だけ。
生きて描き続けていてほしかったです。
自宅にあるテレビは3cm×4cmの白黒ブラウン管なのですが。
感じることはいろいろありますが、一言だけ。
生きて描き続けていてほしかったです。
2006年08月20日
music:HALFBY
今月31日まで期間限定配信のHALFBYのビデオクリップ。
こーゆー人生を送りたい(笑)。
・SCREW THE PLAN(WMP)
・RODEO MACHINE(WMP)
(ミュージックレーベル「SECOND ROYAL」のサイトより)
こーゆー人生を送りたい(笑)。
・SCREW THE PLAN(WMP)
・RODEO MACHINE(WMP)
(ミュージックレーベル「SECOND ROYAL」のサイトより)
2006年08月13日
2006年07月10日
music:高宮マキ LIVE@Grapefruit Moon
デビューしてすぐにその声の力にノックアウトされて以来、ずっとライブで聴いてみたかったシンガー、高宮マキさん。
最近高宮さんのブログを拝見するようになって、1ヶ月ほど前の前回のライブを見逃していたので「しばらくライブはないのかな...」と意気消沈していたのですが、それから間髪入れずに今回のライブが告知され、意気揚々と久々の三軒茶屋Grapefruit Moonへ行ってきました。
前にここに来たのはもう3年半くらい前。アートを観るようになってから久々にここの内装を眺めると、ステージの後ろや柱に据え付けられている照明はまさにインスタレーション、クールでウォームな空間演出。空いている壁もいっぱいあるし、ライブハウスなのでタバコの煙によるダメージの問題があるものの、こういう場所でアーティストの絵が飾られたら、と思ったり。
高宮マキバンドは19:30、オンタイムで始まりました。
高宮さんのヴォーカルに、パーカッション、ベース、アコースティックギター、キーボード。そして途中から女性コーラスが参加の6人編成。
・・・ここから例え話。
オリンピックでも何でもいい、棒高跳びの競技が行われていたとします。
ひとり減りふたり減り、6m辺りで最後のひとりも失敗。その後に誰もクリアできなかった高さから始めていきなり軽々とクリアしてしまう...それくらいのインパクトが高宮さんの生の歌声にはありました(わかりにくいですかそうですか)。
断言してもいい。
この夜聴いた声、コントロールされた凛としたソプラノ、天を思いっきり突き抜けるように響くファルセットは、いままで聴いたなかでもっとも美しい、印象に残る声のひとつでした。
バンドメンバーよりほんの少し遅れてステージに登場し、マイクへ向かって歌い出した瞬間。アルコールが染み入るような感じに一瞬にして空間全体に広がって。その声に圧倒されて、涙こそでなかったけど、ちょっと涙腺があぶない状態に。
さんざん聴いたファーストアルバムからの曲、「鍵穴」「鳥籠の中」「I'm the one for you」、大切だった義理のおじいさんへ捧げる新曲、「Over the Rainbow」のカバーなど。ドラムがいない編成のせいか、レウドバックしたグルーブでそれぞれの曲が綴られていきます。
この夜の最後の曲にはオーディエンスもいっしょに歌うパートが用意されていたのですが、何せあれだけの素バラスいい声がリードするのですから、こちらも声が自然に出ます。
高宮さんをサポートするミュージシャンも素晴らしかったです。
淡々とカッティングに専念するギター、時おり驚くようなフレーズを絶妙のタイミングで織り込み、ソロでは構成が最高にかっこよかったキーボード、ステディなグルーブの中に突然ジャンベの乾いたハイトーンのフィルインを差し込むパーカッション、終始抑え目に、しかし気の効いたフレーズが満載だったベース。生意気な言い方ですが、久し振りに「信頼できる」演奏を耳にすることができた感じがしています。
コーラスの女性。声を添える場所は無論限られています、実際に歌った箇所も少なかったです。しかし、その少ない場所に重なる声の質がいいんです。彼女がソロで歌うところも聴いてみたいと思うほど。そういう声がコーラスにいる贅沢。
ホントに充実した時間を過ごせました。続くふたつのバンドも面白かったです。
いい音楽の力ってすごいな、と改めて認識した次第です。
面白いものは面白い。音楽もアートも。
最近高宮さんのブログを拝見するようになって、1ヶ月ほど前の前回のライブを見逃していたので「しばらくライブはないのかな...」と意気消沈していたのですが、それから間髪入れずに今回のライブが告知され、意気揚々と久々の三軒茶屋Grapefruit Moonへ行ってきました。
前にここに来たのはもう3年半くらい前。アートを観るようになってから久々にここの内装を眺めると、ステージの後ろや柱に据え付けられている照明はまさにインスタレーション、クールでウォームな空間演出。空いている壁もいっぱいあるし、ライブハウスなのでタバコの煙によるダメージの問題があるものの、こういう場所でアーティストの絵が飾られたら、と思ったり。
高宮マキバンドは19:30、オンタイムで始まりました。
高宮さんのヴォーカルに、パーカッション、ベース、アコースティックギター、キーボード。そして途中から女性コーラスが参加の6人編成。
・・・ここから例え話。
オリンピックでも何でもいい、棒高跳びの競技が行われていたとします。
ひとり減りふたり減り、6m辺りで最後のひとりも失敗。その後に誰もクリアできなかった高さから始めていきなり軽々とクリアしてしまう...それくらいのインパクトが高宮さんの生の歌声にはありました(わかりにくいですかそうですか)。
断言してもいい。
この夜聴いた声、コントロールされた凛としたソプラノ、天を思いっきり突き抜けるように響くファルセットは、いままで聴いたなかでもっとも美しい、印象に残る声のひとつでした。
バンドメンバーよりほんの少し遅れてステージに登場し、マイクへ向かって歌い出した瞬間。アルコールが染み入るような感じに一瞬にして空間全体に広がって。その声に圧倒されて、涙こそでなかったけど、ちょっと涙腺があぶない状態に。
さんざん聴いたファーストアルバムからの曲、「鍵穴」「鳥籠の中」「I'm the one for you」、大切だった義理のおじいさんへ捧げる新曲、「Over the Rainbow」のカバーなど。ドラムがいない編成のせいか、レウドバックしたグルーブでそれぞれの曲が綴られていきます。
この夜の最後の曲にはオーディエンスもいっしょに歌うパートが用意されていたのですが、何せあれだけの素バラスいい声がリードするのですから、こちらも声が自然に出ます。
高宮さんをサポートするミュージシャンも素晴らしかったです。
淡々とカッティングに専念するギター、時おり驚くようなフレーズを絶妙のタイミングで織り込み、ソロでは構成が最高にかっこよかったキーボード、ステディなグルーブの中に突然ジャンベの乾いたハイトーンのフィルインを差し込むパーカッション、終始抑え目に、しかし気の効いたフレーズが満載だったベース。生意気な言い方ですが、久し振りに「信頼できる」演奏を耳にすることができた感じがしています。
コーラスの女性。声を添える場所は無論限られています、実際に歌った箇所も少なかったです。しかし、その少ない場所に重なる声の質がいいんです。彼女がソロで歌うところも聴いてみたいと思うほど。そういう声がコーラスにいる贅沢。
ホントに充実した時間を過ごせました。続くふたつのバンドも面白かったです。
いい音楽の力ってすごいな、と改めて認識した次第です。
面白いものは面白い。音楽もアートも。
2006年06月21日
Jackson Pollock by Miltos Manetas
僕の大事な仲間、キーボーディストの菱山正太君のブログで紹介されていた面白サイト「Jackson Pollock by Miltos Manetas」のご紹介。
ドリッピングオンラインって感じです。面白い!
ドリッピングオンラインって感じです。面白い!
2006年05月15日
note:5/15
僕が考える「あおぞらDEアート」の意義。
100人ちょっとのアーティストの作品がある。
それを観て回る。
観る人の心に100とちょっとの『種』を撒いたんだと思うんです。
そこで、観た人の心のなかでその種のいくつかから『芽』がでたら、それを大事に育ててほしいんです。
そして花が咲いたら、それはきっと大事なものだと思うんです。
・・・そう思うと、ギャラリー巡りは『種』を探す作業なのかな...。
100人ちょっとのアーティストの作品がある。
それを観て回る。
観る人の心に100とちょっとの『種』を撒いたんだと思うんです。
そこで、観た人の心のなかでその種のいくつかから『芽』がでたら、それを大事に育ててほしいんです。
そして花が咲いたら、それはきっと大事なものだと思うんです。
・・・そう思うと、ギャラリー巡りは『種』を探す作業なのかな...。


