@ギャラリー椿
東京都中央区京橋3-3-10 第1下村ビル1F
4/12(土)〜4/26(土)日休
11:00〜18:30

Chika Hattori exhibition
@Gallery Tsubaki
3-3-10-1F,Kyobashi,Chuo-ku,Tokyo
4/12(Sat)-4/26(Sat) closed on Sunday and national holiday
11:00-18:30
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光りを放つ絵。
ギャラリー椿での服部知佳さんの個展です。
驚くほどに、その精度に磨きがかかっている印象を受けます。
服部さんが思う「こういうふうに描きたい」というイメージ、時間をかけて育んできたイメージと、描く作品との距離感が縮まったかのように思わせてくれる、素晴らしく美しい透明感に満ちた作品が並んでいます。
描くモチーフも、これまでと比較するとさらに広がりが出てきたような感じがします。
花や葉などの植物は、穏やかで静かに、やわらかな光を発しているかのような艶やかなグラデーションで、その有機的なフォルムがていねいに描き上げられています。
おおきく引き伸ばされて描かれるさまざまな植物の表情が、おおらかな風合いを奏でます。
今回は、動物を描いた作品がおそらくこれまで以上に多く出品されています。
くっきりとした色調で描かれる水鳥は、背景の透明感溢れる青に映え、かわいらしく独特な可憐さを放っています。
一見して何かの模様に見えるほどにユーモラスにデフォルメされた魚。
滲むような風合いの色調で紡がれる世界は深く穏やかで、シンプルな構図でありながらおおらかな広がりがもたらされ、同時にそのシンプルさが未来的なイメージを感じさせてくれます。
小品ではこれまでの渋めの色調の作品も出品され、バラエティに富んだ世界が展開されています。
そして、やはり今回の個展では、なによりその色彩感の幅広さに感服させられます。
さらに大胆なチョイスでさまざまな生物が描かれ、温かみに溢れるヴィヴィッドな光景がなんとも心地よく感じられます。
それぞれの壁面に統一感がもたらされていて、その展開の美しさも味わえる展覧会です。