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***美術犬(I.N.U.)第二回シンポジウム開催のお知らせ***
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「美術犬(I.N.U.)」第二回企画シンポジウム「絵画」
日時:4/4(土)15:00〜18:00
会場:トーキョーワンダーサイト本郷
主催:美術犬(I.N.U.)
※入場料無料、予約不要
パネリスト:内海聖史(画家)、千葉正也(画家)、藪前知子(東京都現代美術館学芸員)、佐藤純也(美術家、美術犬)
司会:土屋誠一(美術批評家)
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2008年04月07日

review:Photo×Print Session[溶 -melt-]《4/1、4/5、4/6》

Photo×Print Session[溶 -melt-]
京王プラザホテル1階 ロビーギャラリー&ギャラリー&アートロビー
東京都新宿区西新宿2-2-1
4/1(火)〜4/9(水)
10:00〜19:00(最終日:〜16:00)
Taxedo Lake 080401.jpg

Photo×Print Session -melt-
KEIO PLAZA HOTEL 1F
2-2-1,Nishi-shinjuku,Shnjuku-ku,Tokyo
4/1(Tue)-4/9(Wed)
10:00-19:00(last day:-16:00)
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「溶」。
溶ける情景。



京王プラザホテル1階 ロビーギャラリー&ギャラリー&アートロビーでの、増田茂さん、八木克人さんの二人の写真家と、神田サオリさんによるコラボレーション作品展です。

一昨年に丸の内で拝見し、和紙にプリントされた増田さんの湖面の風景と八木さんの女性の体躯の重なり、その上をつたう神田さんの線、その三位一体の情景が醸し出す妖しげな空気感が深く印象に残っているのですが、今回の展覧会では、そのときに発表された作品とともに、大作を含めた新作が出品され、異なる時間で作られた作品の違いを堪能できるとともに、広い空間でゆったりと作品が放つおおらかで深い世界を味わうことが出来、なんとも嬉しい限りです。


さまざまな人々が行き交うホテルのロビーにアクセントをもたらす大作。
3点の軸の組作品となっています。


溶 -melt- 01



観れば観るほどに、そこに作り上げられている凄みがじわりと伝わってくる作品です。
さまざまな場所の風景が、あらゆる縮尺で織り込まれています。
それが実に複雑な奥行きを生み出し、ぐんと遠くへと広がる空や手前で激しく揺れる海、向こうに静かに横たわる湖岸などが一体となって、不思議な情景が生み出されています。
さらに女性の体躯が重なり、そのなめらかで美しいラインがおおらかで深い動線をこの情景に与えているように感じられます。
最後に描き加えられる神田さんの線は、その情景から沸き上がってくるように、自然な流れを醸し出しています。

ひとつの画面に注ぎ込まれる3つの個性。
お互いの存在への尊重が、それぞれのよさを引き立てあい、素晴らしく壮大でおおらかで、深い世界へと引き上げている感触。
ひとりの表現の境界は以前より曖昧になり、その曖昧さがこの作品の独特な深遠さをもった風合いをより高貴なステージへと押し上げているような。。。


溶 -melt- 03 溶 -melt- 04

溶 -melt- 06 溶 -melt- 05

溶 -melt- 02



ラウンジスペースにも4点の新作が展示されています。
奥まった棚に、その大きさにあつらえられたかのような大きさの作品。
神田さんが添えるちいさな人影が緩やかで静かな世界を展開させ、その独特の雰囲気にゆったりと浸れます。


溶 -melt- 07

溶 -melt- 08



以前発表された作品は、ロビーギャラリーに展示されています。
新作との雰囲気の違いもたいへん興味深いです。
以前の作品は、それぞれのクリエイションのエッジが立っていたというか、コラボレーションであることを踏まえつつも、「競演」的な要素、他の2人の存在へ「挑む」ような感触があるように、特に今回あらためて拝見し、新作と比べて拝見することで感じられるような気がします。
その「挑み」、よい意味での「狙い」が生み出す緊張感が、おだやかな和紙の質感の上に凪の風合いで漂い広がって、独特の味わいを奏でているように感じられます。


溶 -melt- 10 溶 -melt- 11

溶 -melt- 09


翻って、繰り返しになってしまいますが、新作ではそのシャープさが絶妙のバランスで抑えられ、全面に出るところは鮮烈に表出し、同時にお互いのクリエイションへのリスペクトや信頼がもたらす「余裕」や「理解」が随所から感じられて、さらに深く穏やかな世界をつくり出しているように感じられるんです。


このスペースの階下では、映像作品が上映されています。
これもまた、すばらしいんです。
オリエンタルなサウンドが流れる中、三者の絵や写真が浮かび上がっては消え、重なりながら、仄かにメランコリックでセンチメンタルで、でも優雅で妖艶な時間が紡がれています。

そして、映像で拝見して感じる画像のシャープさが、和紙の風合いの面白さにあらためて気付かせてくれるのも嬉しかったり。
「和紙」を支持体として選んでいることが、もともとはおそらく切れるような鋭さをもった三者のクリエイションを穏やかにまとめあげているような印象を受けた次第で。
今回の展示タイトルの「溶」という文字は、ホントにここにあるさまざまな関係性を表現しているように思えます。

このコラボレーションの今後の展開への期待も無論高まったのですが、それと同時にそれぞれのソロの展開も待ち遠しいです。
今回の展示で、昨年初めまで開催された2ヶ月に及んだライブペインティングを経たことが感じられる要素が随所に垣間見られた神田さんの作風が、今回のコラボレーションを経たあとどうなるかも興味津々で、まだ拝見していない八木さんと増田さんのソロの作品もぜひとも拝見したいです。
posted by makuuchi at 08:48| Comment(0) | TrackBack(0) | review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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