@アトランティコギャラリー
東京都新宿区築地町13 赤城印刷ビル4F
3/22(土)〜4/19(土)木金土のみ
12:00〜19:00
Ritsuko Yamashita exhibition
@Artlantico Gallery
13-4F,Tsukiji-machi,Shinjuku-ku,Tokyo
3/22(Sat)-4/19(Sat) only Thurday,Friday and Saturday
12:00-19:00
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緻密な線が紡ぎ出す、奇妙な臨場感。
アトランティコギャラリーで開催されている、山下律子さんの久々の個展です。
まず、キャンバスにフラットに白系統の絵の具が塗布され、そこにスクラッチによって彫り込まれた線が形づくる、たいへん具体的で同時に曖昧な世界。
登場するすべての人物がスキンヘッドで描かれることで、その人物の性別が曖昧になるだけでなく、なんとも不思議な、現実とは別の種類のリアリズムが作り上げられているように感じられます。
今回の個展では、未発表の新作は2点のみなのですが、そのうちの1点は、青い線の爽やかな感触が新鮮です。
青焼きの図面のような風合いもあって、ユニークな雰囲気を醸し出しているように思えます。
もう1点は、オレンジのヴィヴィッドな鮮やかさが気持ちいい作品。
線の濃さと密度が、まさに山下さんの真骨頂といった趣です。
まるでその風景にあるすべての線がフォローされているかのようなリアルさと、そこにいるスキンヘッドになった人が醸し出す奇妙な非現実感、そして各所に潜むさまざまなアルファベットの文字が何かの暗号のような感触も彷佛させて、実際の風景はもっと身近なはずだと思うのですが、まったく異なる世界の光景へと描き変えられているのがたいへん興味深いです。
以前の個展で発表された、ドローイング風の作品。
パネルに塗布された白系の絵の具を背景に、さまざまなシチュエーションが描かれていたり、ひとつの光景のもあったりしますが、線がより細く、また別の面白味が感じられます。
昨年の「都市との対話」展に出品された作品も。
昨年のVOCA展で発表された作品も再登場。
色の数自体は究極的に少ないながら、山下さんの作品群にはある種の「混沌」が生み出されているような気がします。
ほぼすべてが線で構成され、その密度で紡ぎ上げられる濃淡。衣服の皺や木のヒビなど、日常に潜む無数の視覚的ノイズがこうやってひとつの色彩で表現されることで、尋常でない動的な感触が発せられているような印象を覚えます。
そして、スキンヘッドや文字など、非現実的なモチーフが織り込まれることで、さらに不思議でオリジナリティ溢れる世界がつくり出されています。
アバンギャルドでスリリングな感触が鮮烈なクリエイションです。





