@eN arts
京都府京都市東山区祇園北側627 円山公園内八坂神社北側
2/1(金)〜2/29(金)金土日のみ(その他の曜日は事前予約制)
12:00〜18:00
Yasushi Ebihara pause
@eN arts
,Gion-kitagawa,Higasiyama-ku,Kyoto-shi,Kyoto-fu
2/1(Fri)-2/29(Fri) only Friday to Sunday (appintment only on anather days)
12:00-18:00
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以前から予定していた京都・大阪ギャラリー巡り。
この日は関西地方ではこの冬いちばんの雪だったそうで、積もりつつある雪のなかを歩いて京都を移動、京都芸術センター、neutron、同時代ギャラリーで龍門藍さんの作品の展示をチェックして(ダイナミックにうねる髪の毛が印象的な油彩はもちろん、ドローイングの淡くも力強い感触もよかったです!)、途中ART ZONEに立ち寄ろうとするも場所が分からず(近くは通ったはずなのですが、何せ雪で時間をかけて探すことができず、また予定も詰まっていたためやむなく断念)。
そして、いざ、eN artsへ。
これまで京都は烏丸通りを軸に歩き回ってばかりで円山公園方面へ歩みを向けるのは今回が初めてで。
途中のお団子屋さんに激しくそそられつつ商店街を抜け、雪道になった八坂神社北側の通りへ。
「和の閑静」がしっとりと広がり、さらに雪化粧がほどこされた光景。
緩やかな、といっても雪のおかげで相当に難儀な坂を登りつつ、さてどこだろうときょろきょろと目を凝らして居並ぶ店々を眺めつつ歩みつつ...。
寸でのところで通り過ぎてしまうところで、通り沿いのガラス張りのウィンドウに飾られた海老原さんのモノクロームを基調とした「NOISE」シリーズの作品が目に留まり、無事辿り着けた次第で。
雪が降るなか、まず目に飛び込んできたこの「NOISE」の作品の美しさ、八坂神社と対面し、和の風合いが滲む空間にただひとつ、斬新な像を鋭く立ち上らせる一角に、一気に意識が引き寄せられます。
若干、入口で難儀しつつもギャラリーの中へと。
これまで人物のアップを描いたもののみだったNOIZEで、まず出迎えてくれたのが、燃える赤がほとばしり、尋常でないエネルギーを発散する作品。
・・・圧巻です。
走査線が繰り出す刹那的な感触が発するスリルとスピード感、至近から眺めるとよりその迫力が、油絵の具の力強い質感と相まって観るものの意識を呑み込んでしまうような。
あたらしい空間の瀟洒な雰囲気。
まっさらなコンクリートと白い壁。
しんと鎮まるようななかで、海老原さんのエネルギッシュな描写が弾け、筆跡が画面を激しく往来し、映画のワンシーンを一旦停止し、疾走する時間を凝縮させたような油彩画の力強さがよりいっそう立ち上がって感じられます。
複雑な構造となっている空間。
それぞれのコーナーに統一感がもたらされています。
さらに、連なる作品群は、作品と作品との間に存在しているはずの無数の刹那を提示しているようにも感じられます。
小品が整然と並ぶ一角も見応え充分です。
送る視線の向きの違いに、すべての作品がほぼ同じ構図と顔の向きであることからおそらく僅かな時間のなかで繰り出された場面の数々と思われるのですが、くるくると変化する女優はどれも愛らしく、それでいてモノクロの色彩感が放つ無機的な雰囲気のギャップへの戸惑いも沸き起こります。
少し離れるだけで、そこに描かれた女優の美しい表情が走査線で荒れた風合いになっていることの臨場感を味わいつつ、至近だと油彩の迫力に呑まれる...。
また、走査線の存在が大胆に提示されている無機的な感触と、人の顔が画面いっぱいに描かれていることから醸し出される不思議なフェティッシュな感覚。
こういったさまざまなギャップが交錯しているのが、海老原さんのNOIZEシリーズのいちばんの面白さのように感じられます。
eN artsには、小さな部屋がふたつ併設されています。
これがすごい...!
このギャラリーのポテンシャルを尋常でない高みへと押し上げているように感じられる、アクロバティックでエフェクティブなふたつの空間。
まず、地下に窮屈なブラックルームが。
壁はもちろんのこと、床、天井に至るまで、すべてが黒。
こちらに飾られた海老原さんの作品が、またその刹那的な美しさを引き出されて、実にクールな雰囲気が充満していて感激した次第で。
もうひとつは、和室です。
畳が敷かれ、障子窓など、実にオーソドックスな現代的な和の空間。
こちらには、海老原さんのユーモラスな立体作品が。
アカデミー賞のトロフィを模したような作品がぽつねんと置かれ、その上にはその写真が。
和室にトロフィーかよ!Σ( ̄口 ̄;)
という感じで軽くツッコミたくなるような、メインの空間の緊張感をコミカルにほぐしてくれるような感じがまた嬉しっかったり。
ロケーションといいシチュエーションといい、至高の展覧会です。
空間のポテンシャルとアーティストのポテンシャルがお互いに引き出され、呼応し、ひとつの深遠で妖艶な響きを生み出しているような感触が、鮮烈に印象でに残っています。



こんばんは、コメントありがとうございます!
加えて、先日はいろいろとありがとうございました。
今度そちらへ伺う際は、しっかりと別腹を空けて参りますので!
今後もよろしくお願いいたします。