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Group_Show_202211
小坂学、後藤勇治、山口英紀

@ex-chamber museum
〒101-0021 東京都千代田区外神田6-11-14 3331 Arts Chiyoda 205a
070-5567-1513
11/12(土)〜11/27(日)月火水休(11/23開廊)
木金:15:00〜18:00、土日祝:12:00〜18:00
プレスリリース
インスタレーションビュー

Group_Show_202211: Manabu Kosaka, Yuji Goto, Hidenori Yamaguchi
@ex-chamber museum
3331 Arts Chiyoda 205a, 6-11-14, Soto-Kanda, Chiyoda-ku, Tokyo, Japan
81-70-5567-1513
November 12(Sat)〜November 27(Sun) closed on Mondays to Wednesdays (November 23 is open)
Thursdays and Fridays:15:00〜18:00, Saturdays, Sundays and holidays:12:00〜18:00
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ex-chamber museum
http://ex-chamber.seesaa.net
〒101-0021 東京都千代田区外神田6-11-14 3331 Arts Chiyoda 205a
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tel: 070-5567-1513
mail: exchamber@yahoo.co.jp
インフォメーション

ex-chamber museum
3331 Arts Chiyoda 205a, 6-11-14, Soto-Kanda, Chiyoda-ku, Tokyo, Japan
google map
mail: exchamber@yahoo.co.jp
information

artists
伊藤航 Wataru Ito
小野川直樹 Naoki Onogawa
小坂学 Manabu Kosaka
後藤勇治 Yuji Goto
坂本睦美 Mutsumi Sakamoto
佐藤明日香 Asuka Satow
勢藤明紗子 Asako Setoh
田島大介 Daisuke Tajima
鶴友那 Yuna Tsuru
照井譲 Yuzuru Terui
平山紗代  Sayo Hirayama
山口英紀 Hidenori Yamaguchi

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2008年01月04日

review:佐々木加奈子 Walking in the jungle《12/20、12/21》

佐々木加奈子 Walking in the jungle
MA2 GALLERY
東京都渋谷区恵比寿3-3-8
12/20(木)〜1/31(木)日月祝・12/27〜1/7休
12:00〜19:00
佐々木加奈子071220DM.jpg

Kanako Sasaki Walking in the jungle
MA2 GALLERY
3-3-8,Ebisu,Shibuya-ku.Tokyo
12/20(Thu)-1/31(Thu) closed on Sunday,Monday national holiday,and 12/27〜1/7
12:00〜19:00
Google Translate(to English)



重厚なテーマが垣間見られる、深遠なストーリー。



2007年のVOCA展にも参加された、佐々木加奈子MA2 GALLERYでの個展です。

「アンネの日記」をモチーフに展開される写真。
さまざまなサイズにプリントされた場面から、暗い歴史が持つヘビーな雰囲気が滲み渡っています。


佐々木加奈子13



とにかく、切り取られた風景のひとつひとつが素晴らしいです。
旧ソ連、ラトビアで撮影されたシーン。凄まじい説得力を放つ風景が並びます。
そこに、佐々木さん自らが、ほぼ全ての作品でただひとり登場することで、その風景に収められたさまざまなもの...廃虚、海、青空、さらにはその張り詰めるような空気まで...と複雑にかかわり、絡み合い、ひとつの画面に深い物語性を生み出しているように感じられます。

じっと眺めているだけで、これまでさまざまな形で見聞きして知った歴史の知識が画面の静かな風景に纏わり、まるでその風景に自らが入ってしまったかのように、その世界へと意識が沈み込んでいきます。


佐々木加奈子02

佐々木加奈子01



1階には大判のタペストリーが壁いっぱいに掛かり、ここで綴られる物語へと観るものの心を誘います。
褪せたようなグラデーションで再現される北の海景が孤独感を醸し出すなか、そこに施される赤い糸の刺繍が、そこに人の残り香を鮮烈に感じさせてくれます。
虚空に浮かぶように、タペストリーの前に吊られた小舟の上には透明のガラスと赤い布の塊とが乗っているのですが、赤い布は人間の心臓をあらわしているとのこと。ガラスは涙でしょうか...行き交う魂の存在を強く感じさせるインスタレーションが展開され、それが見上げるようなかたちで提示されて、ここで繰り広げられる重厚な物語を身体ごと入り込んでいくような錯覚を覚えます。


佐々木加奈子16 佐々木加奈子15

佐々木加奈子14



2階へと続く階段を昇り切ったところに、深い青の作品が縦に並んだ一角が視界に入ってきます。
暗い水の中で何やら手繰るような仕草を見せる手の写真の連作。並べて展示されることで、そこに流れる時間が臨場感を伴って迫ります。
情報量の少なさにより、この展覧会で貫かれるひとつの物語の深層を表現したかのような雰囲気が漂います。


佐々木加奈子05 佐々木加奈子04

佐々木加奈子03



1階と比べ、暗めの照明がより深遠な雰囲気が演出されている2階。
こちらではまず、ひと組に組み合わせて展示されたふたつの作品に引き寄せられます。

古い建物の螺旋階段の上から何かを落とす姿。


佐々木加奈子10


そして、蓮の葉に満たされる池面に落ちた何かを感じるような姿。


佐々木加奈子11


強い意図・・・もしかしたら「無意識の」、かもしれませんが...を感じる「始まり」と、その強さに靡くような、促されるような印象を受ける「終わり」。。。
ふたつの写真が隣り合って提示され、異なる場所なはずなのに始点と帰結とが折り込まれているような展開が感じられ、その曖昧な展開から醸し出されるもどかしさに意識が呑み込まれていきます。

それ以前に、それぞれの場面が実に美しいんです。
屋内の暗がりと、深い緑の重厚なコントラストにも魅せられます。
深遠な奥行きが感じられるストーリーが、静かに繰り出されているような印象です。


佐々木加奈子09



暗めの照明のせいか、ひとつひとつの写真が強い臨場感を伴って、より刹那的に迫ってくるような気がします。
心に迫るものを感じつつも、どこか俯瞰したような感覚があった1階よりも、ぐんと内面にダイレクトに接近してくるかのような...。


佐々木加奈子07

佐々木加奈子08



階段の所にあった手の写真と同じようなテイストの作品がもう1点展示されています。
こちらは深海に沈む船影を捉えたような場面。
手の作品の至近の感じと打って変わり、小さな画面ながら壮大なインパクトを放っているように感じられます。そのスケールの大きさが、この展示での「重り」のようなアクセントとなっているようにも思えてきます。


佐々木加奈子06



1点1点の作品から広がる深い物語性に自然と心を委ね、無意識に深く入り込んでいくような感触。
繋がるようで繋がらない...繋がらないようで繋がる、空間全体で貫かれるひとつの鋼のようなストーリーの筋。
それぞれの画面の時間軸的な関り合いに曖昧さが感じられるのも、そこに想像が入り込む余白をもたらしているような感じで、そのおかげでどんどんと奥へと意識が向かっていくのかも知れないです。

そしてなにより、展示されている全ての場面が、美しいのです。


佐々木加奈子12


posted by makuuchi at 07:34| Comment(0) | TrackBack(0) | review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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