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ex-chamber museum
http://ex-chamber.seesaa.net
〒101-0021 東京都千代田区外神田6-11-14 3331 Arts Chiyoda 205a
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tel: 070-5567-1513
mail: exchamber@yahoo.co.jp
インフォメーション

ex-chamber museum
3331 Arts Chiyoda 205a, 6-11-14, Soto-Kanda, Chiyoda-ku, Tokyo, Japan
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mail: exchamber@yahoo.co.jp
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2007年12月09日

review:筒井伸輔展《11/28、12/1、12/8》

筒井伸輔展
MIZUMA ART GALLERY
東京都目黒区上目黒1-3-9 藤屋ビル2F
11/28(水)〜12/22(土)日月祝休
11:00〜19:00
筒井伸輔071128DM.jpg

Shinsuke Tsutsui exhibition
MIZUMA ART GALLERY
1-3-9-2F,Kami-meguro,Meguro-ku,Tokyo
11/28(Wed)-12/22(Sat) closed on Sunday,Monday and national holiday
11:00-19:00
Google Translate(to English)



観れば観るほどに、増える新たな発見。
時間が経てば経つほどに、膨らむさまざまなイメージ。



MIZUMA ART GALLERYでの、およそ2年ぶりとなる筒井伸輔さんの個展です。

筒井さんの作品の行程は、言葉だけで伺うと実に複雑に感じられます。
顕微鏡拡大された虫の甲殻が生み出す図形的な構成を各色に分割し、ひとつひとつ蜜蝋を用いてピース化、それらをパズルのように繋げる、という複雑で超個性的な行程は、ぜひその制作過程を映像で拝見したい、という好奇心が湧いてきます。

この独特の行程で作り上げられる質感、色彩も、無論、相応のオリジナリティを放っています。
筒井さんの作品からしか味わえない感覚、湧いてこないイメージに溢れています。

拡大された昆虫のフォルムを描いていながらも、一見するとこれは抽象的な風合いが感じられます。
筒井さんの作品を拝見するのは前回の個展以来2度目なのですが、その際も絵の基が昆虫を伺ってようやく「なるほど、そういえば...」と感じたことを覚えています。
筒井さんにナゼに昆虫なのか、と伺ってみたのですが、平面的なモチーフを求められたとのこと。確かに、描かれるモチーフには、意図的というか、むしろ敢えて奥行きを出さないことに腐心しているような印象も感じられます。



しかし。


その究極的に平面的な主題だからこそ、パネルに定着する蜜蝋の、目測でおよそ2mmほどの厚みの物質的な奥行きが、至近で眺めるとミニマムな「奥行き」を、より新鮮な臨場感を伴って発せられているように思えます。

とにかく、素材の美しさにぐんぐんと惹かれていくんです。


ギャラリーに入って正面、今回出品された中でもっとも大きな画面の作品。
ブラッドオレンジを思わせる独特の色身の中に、さまざまな色が混ざり込み、溶け合うようにして、揺らめくような光景が眼前を覆います。


筒井伸輔03 筒井伸輔02 筒井伸輔04 筒井伸輔05


蜜蝋の独特の光沢、白濁感。
素材の個性が全面に表出し、絵の具とは圧倒的に異なる感触が、新鮮で不思議なイメージを喚起させてくれます。
至近で眺めて隣り合う色の響きを感じたり、俯瞰して全体の彩りが醸し出す雰囲気にイマジネーションを委ねたり。
行程を想像すると無機的な印象が浮かぶのですが、実際に作品を拝見すると、色調や素材の感覚から、実に有機的な感触を覚えます。


筒井伸輔01


作品を側面から見ると、蜜蝋の厚みが実感できます。
この厚みが絶妙の透過性が生み出し、物質的な奥行きによってさらにユニークな世界に押し上げているように思えます。


筒井伸輔06



比較的小さな作品が並ぶ一角がまた、素晴らしい!

前回の個展では渋めの色調でほぼ全ての作品が紡がれていた印象があったので、今回のこれらの作品群のカラフルさがたいへん新鮮に感じられます。
蜜蝋の奥にちりばめられた繊維がさらに絶妙なアクセントとなっています。


筒井伸輔12

筒井伸輔11


作品によっては、独特な「和」の風味を放つ作品も。
言うまでもなくそこまでは小さくないのですが、花札を連想させるパネルのかたちと、渋めの色彩が織り成す調和が、モチーフが昆虫であることを忘れさせて、絵巻の一部のような世界観を連想した次第です。


筒井伸輔09 筒井伸輔10

筒井伸輔08



奥のコーナーには、さらに小さなサイズの作品と、昆虫を描いたドローイングが展示されています。
コンパクトな画面の作品も、大画面の壮大な感触とはまた違った味わいがあって。


筒井伸輔13

筒井伸輔14



この展示は白い壁に直に作品が掛けられているのですが、それがさまざまなシチュエーションでの筒井さんの作品の表情を連想させてくれます。
ここで展示されることで、独特の色彩感が画面から立ち上がるように引き出され、フレッシュな美しさをより鮮烈に演出しているのですが、例えば、大理石の建造物のなかで、または木造の寺など、長い時間が積み上げられた空間に配されたらどんなふうに響くだろう、とか、いろんなイメージが湧いてきます。

その場所の空気などで、きっとさまざまなイメージを喚起してくれそうな作品群。
じっくりと時間をかけてた堪能したいクリエイションです。


筒井伸輔07
posted by makuuchi at 11:29| Comment(0) | TrackBack(0) | review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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