@ARATANIURANO
東京都中央区新富2-2-5 新富二丁目ビル3A
10/27(土)〜12/1 (土)日月祝休
11:00〜19:00
KONISHI Mana "nowhere in particular"
@ARATANIURANO
2-2-5-3A,Shintomi,Chuo-ku,Tokyo
10/27(Sat)-12/1(Sat) closed on Sunday,Monday and national holiday
11:00-19:00
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どんどん広がっていく...
小西真奈さんのARATANIURANOでの個展に行ってきました。
小西さんの作品は、オペラシティでのproject Nで拝見して以来、続けてチェックしているのですが、特にVOCA展での大きな作品以来、おおらかに画面に広がるスケールの大きな風景に、画面の前に立つ度に爽快な感情に満たされます。
昨年まではSpace Kobo & Tomoで開催されていた個展、あの小さなキューブのなかでの小西さんの作品もよかったのですが、今回は立ち上がって間もないARATANIURANOのフレッシュな雰囲気も溢れる広めの空間と、合わせてさらに広い第一生命ギャラリーとの同時開催で、よりダイナミックに小西さん替えがか出す世界の素晴らしさが引出されています。
小西さんが描く風景。
昨年までは、海に近い場所、あるいは新緑が芽生える季節を捉えたシーンが描かれているという印象が強く、透明感溢れる青や瑞々しい緑の色彩のイメージがまず浮かぶのですが、今回、ドアを開けてまず正面に現れた秋色の風景に、これまでとはまた違う魅力に一気に惹かれます。
阿蘇の風景を取材されて描かれたそう。
そう伺い、熊本出身の僕としては、子どもの頃にいったことが有る風景が描かれていることにさらに親しみが湧いてきて嬉しくなります。
それにしても、鮮やかな黄金色です。
緑や青が放つ清々しさの魅力に並ぶ美しさ。
その場所の音が聴こえてきそうな臨場感も素晴らしいです。
振り返ると今度は無彩色の風景が目に飛び込んできます。
まるで氷の風景を思わせる無彩色の景色。そこに傘をさした人々の一団が佇み、フィクショナルでシリアスなムードが漂います。
画面のコーナーの部分がわずかにグレーに染まる白い空。
奥の山の硬質な表情。そしてぽっと灯るような人影。
モノクロの写真がベースとのことで、色彩のコントロールはあるものの、こちらも現実の風景を基に描かれたのだそう。
映画のワンシーンのような、不思議な臨場感が溢れます。
小西さんの作品は、至近で観てみると筆の運びが実に生々しく残っていて、部分だけピックアップして眺めたら抽象的な響きさえ感じられます。
しかし、距離をおいて俯瞰すると、その場所の空気の存在、吹く風の感触や草木が放つ匂い、水のざわめきといったさまざまな要素がひしひしと脳裏に沸き上がってくるほどにリアリズムを発揮してきます。
このギャップはたいへん興味深く、かつ大きな魅力です。
思い浮かんだのは晩年のモネの作品群。庭の橋を描いた作品は何度も拝見して、周年のようなものは感じるものの、どうしても「風景」には見えてこない、抽象的な感じしか伝わらないもどかしさ心に広がるのですが、対照的に小西さんの作品はタッチのひとつひとつは行為の痕跡を強烈に放っていながら、描かれた風景の臨場感は実におおらかで、その場に実際に訪れたかのようなデジャヴ感さえ浮かぶほど。。。
展示タイトルの「どこでもない場所」という言葉が、さらに作品へのイメージに自由さをもたらしているのも嬉しいです。
すべては取材に基づいて描かれていながら、観るものにその場所を強くは限定せず、キャンバスに描かれた風景を基点にする想像の広がりもダイナミックです。
第一生命のほうは土日祝日が休み、平日も6時までと、オープニングを逃すとなかなか伺えないのですが、何とか観にいきたいです。



右の大岩のテッペン付近、左側にニョキット延びているのは何でしょうか。。。