@project space KANDADA
東京都千代田区神田錦町3-9 精興社1F
7/6(金)〜7/28(土)日月祝休
12:00〜19:00
遊び心と思いつきの妙。
project space KANDADAでの鈴木真吾さんの個展です。
オフィス街に唐突に現れるアートスペース、project space KANDADA。大きな入口部分、高い天井、振り切った空間イメージを思いきり受け止めてくれそうな、広いスペースが魅力的なギャラリーです。
まず、入口をくぐって正面の壁で展開されているインスタレーションが目に飛び込んできます。
黒い折り鶴がずらりと壁に配され、その数は1000。
それらは長方形の黒い紙で折られていて、そのうちのいくつかは本物の千円札が用いられています。
この千円札の折り鶴はKANDADAのサイトにも掲載されているのですが、ハサミを入れずにつくることができることがまず意外でびっくり。
そして、それがずらりと1000羽並べられているのですが、こうやって一望すると、実際に1から数えることを考えると気が遠くなる「1000」という数が案外コンパクトに感じられて不思議な気持ちです。
しかし、至近で眺め、視界が整然と並ぶ折り鶴のみに独占されると、やはり圧巻。
角度によって見せるさまざまな表情も魅力的です。
この展示は、その都度黒の折り鶴が千円札のものに置き換えられていくそう。全部お札になったら別な意味で壮観なはず。
入口すぐの位置に設置された棚の上には、マッチ棒でつくられた球体が。
その要素のひとつを凝視するのが困難なほどに、ぎっしりとその表面が詰まっています。
奥の壁の足元には、小さなチップが壁沿いに連なっています。
暖色系のチップ、アイロンをかけるとその熱で繋がるそうなのですが、こうやって細い1本にするのは結構たいへんなのでは、と想像したり。
で、このチップ、色分けには理由があって、10種類の色ひとつひとつに数字が割り当てられていて、それが円周率を表しているとのこと。
3.14....と始まって延々と続き、最後が山になっているのも妙に面白いです。
奥にある暗室には、ミラーボールが回っています。
表面に張られているのは、実は1円玉だったり。
おもちゃやマッチ棒、1円玉、千円札などといったイージーな素材(千円札をイージーというのは異論があるかも知れませんが・・・)を用いて、遊び感覚で生まれた思いつきをそのまま展示に詰め込んで、それがスケールの大きさに繋がっている痛快な展示です。





