@ヴァイスフェルト
東京都港区六本木6-8-14 コンプレックスビル北館3F
7/6(金)〜7/28(土)日月祝休
11:00〜19:00
エレキギターやベースを手に取るようになった方の多くはコンパクトエフェクターのカタログを眺めて心をときめかせた記憶をお持ちだと思うのですが、いかがでしょうか。
僕も、例に漏れず、それこそ楽器を始めた高校生の頃などは、BOSSやら/MAXONやらYAMAHAやらのカタログをそれこそ穴が開くほどに眺め、
(これ全部繋げたらすごいカッチョイイだろうなぁ)○ o 。。( ̄ー ̄)
・・・なんて想像に耽ったものです。
いや、実際はたくさん繋げてもしょうがないわけなのですが、とにかくたくさんの種類のエフェクターを見てそれぞれ「どういうふうに音が作れるんだろう」と夢想するのがホントに楽しかったあの頃。。。
・・・もとい。
昨年は裏と表とにスピーカーをびっしりと配した巨大な作品を発表された佐藤好彦さん。
およそ1年ぶりのとなる今回の個展では、そのエフェクターがモチーフとなっている作品が、それぞれの壁に1点ずつ展示され、もうずっと眺めていても飽きることのない、激しく想像を掻き立てるエンターテイメント性に富んだエキシビションになっています。
なにせ、佐藤さんのオリジナルのエフェクターがひとつの塊になって、壁に取り付けられているわけで。
そのフォルムを目にしただけで、中学・高校生のころのあの興奮が蘇ってきます。
それにしても、ユニークなエフェクターが並びます。
ひとつひとつのエフェクターの名前とそれに取り付けられたツマミとをそれぞれ細かくチェックしていくと、これがまた面白い!面白すぎる!
展示されているものの中に、「TOKYO」というエフェクターが。
ツマミを見ると、「ROPPONGI」「AOYAMA」「SHIBUYA」「IKEBUKURO」と時計まわりに並び、その中央に「SPEED」のツマミが。
ちなみに僕が見たときは「IKEBUKURO」のツマミがフルに回されていて、代わりに(かどうかは分かりませんが)「AOYAMA」がだいたいメモリが2くらいのところを差しています。
・・・そこで思うわけですよ。
こ、
こ、
このメモリは一体何を変化させるのだぁぁ???Σ( ̄口 ̄;)
(息が上がったので暫し休憩)
まあ単純に「人口」なんかだと分かりやすいですが、他に「犯罪率」だったりしたらヤバいし、「地方税」なんかでもまたシュール。さらに「面積」あたりだともっとワケが分からん、といった塩梅で、終始想像が膨らみ続けるんですよ。
さらに中央にある「SPEED」のツマミが何を意味するか辺りも考えると、もう混乱の極みに達するワケで。
このエフェクターを実際に繋げたら、どんなふうに音が変わるのかと。
さらにさらに。
この塊のなかに、何故か「CURRY」というエフェクターもあるんですね。
ツマミの詳細は割愛しますけど、この「CURRY」と「TOKYO」を並列させてみたら...とか、もうホントにワケが分からなくなって楽しすぎ。
とにかく、そういった具合にイマジネーションの広がりに絶大な効果をかけるエフェクターがずらりとひしめき合っているんです。
以前、佐藤さんから伺ったのですが、こういった作品は立体的ではあるけれど、むしろ「ドローイング」に近いとのこと。
要するに、実物に3次元で近付けた究極のドローイング、そういう感じのようです。
今回の作品は実際に機能しない(機能し得ない)のがどこか残念な感じなのですが、むしろフィクションであることを提示していることが、いろんな想像を巡らせてくれるような印象も受けるのです。
そして、シンプルな展示ながら、やはり壮観。
何度か伺って、そこに潜むユーモアを味わい尽くしたい展覧会、そして文句なしにかっこいい展覧会です。





