@京都今出川ギャラリー
京都府京都市上京区今出川通烏丸西入ル北側築山南半町244-2
3/10(土)〜3/22(木)金休
11:00〜19:00
その存在を知って以来、ずっと伺いたかった、京都今出川ギャラリー。
金丸悠児さんや野地美樹子さんの作品を取り扱われているということもあって、いつかお目にかかる機会はあるだろうと思ってはいたのですが、やはりこちらから足を運びたいと思っていました。
で、今回、野谷美佐緒さんと杉尾供美さんの展示が京都で開催されることもあり、ちょうど今出川ギャラリーでも面白そうな展覧会が開催されている最中だったので、ならば今、行こう、と決心した次第。
ギャラリーの北門さんともいろんなお話が伺えて、たいへん充実した時間が過ごせたのですが、開催されていた鈴木良治さんの展覧会もたいへん印象に残るもので。
やはり実際に拝見するとその絵の実際の大きさで観られるだけでなく、その絵の表情が直に伝わってくることを、今更ながらに実感しました。
まず、リトグラフの作品。
モノクロームで、画面の縁にヘこみのようなものが見受けられる作品もあることから銅版画のような味わいもあり、それでいてリトグラフ特有の線や色面の広がりもひとつの味としてじっくりと伝わってきます。
描かれるモチーフもたいへんユニークです。
静物画的な構成の作品もいいですし、なにより素朴で、いきいきとした表情と躍動感溢れる姿の子供が登場する作品が痛快です。
油彩の作品は、リトグラフのモノクロの世界から一変して、透明感溢れる澄んだ世界のなかに広がる静けさが印象的です。
画面いっぱいに描かれる犬。遠い砂浜に寝転ぶ男の子。
言葉ではなく、イメージで何かを伝えてくるかのような、不思議な雰囲気も溢れているように感じられます。
そして、その透明感が素晴らしいです。
まるでずっと先の未来から眺めた過去、想い出のような...そんな時間軸を無視したイメージも自然に心の中に浮かんできます。
台の上で展会されていた水彩の作品の水彩らしい素朴さも。
ご本人にお目にかかれなかったのは残念ですが、素敵な世界に巡り会えて、京都まで来て良かったなぁ、と。
もっと大きな画面の油彩の作品もぜひ観てみたいです。大きな画面で展開されたら、きっとイメージももっとぐんと広がって行くような気がします。





