@ギャラリー太田町
神奈川県横浜市太田町3-35-2 県公社ビル1F
10/22(日)〜10/28(土)
11:00〜19:00(最終日:〜16:00)
ふ・わ・り。
浮遊感がある銅版画。
北浦亮子さんの作品は今年の春のギャラリー本城での個展で拝見して印象に残っていたのですが、それから約半年経って開催された今回の個展では、この間隔を思うと驚くほどに世界が広がっています。
北浦さんといえば「人の顔」といったイメージがあります。
目を閉じたその表情は穏やかで優しさに溢れていて、悠久の世に思いを馳せているような印象です。
独特の滋味が心に緩やかに広がっていきます。
抱かれる子供の表情など、あたたかな静けさに満ちています。
思わず笑みがこぼれるようなユーモラスな楽しさが感じられる作品も。
子供達がいたずらっぽい遊びに興ずる様子や、なんとも味わい深い姿のキャラクターが登場する作品、仕草がかわいらしい犬、など。
銅版画なのにこの緩さ、この軽やかさ。このギャップが気持ちいいんです。
他にも天を突くように上へと顔を向ける鳥の姿など、深く印象に残る世界が展開されています。
神々しささえ感じる深い世界とユーモラスな楽しい絵。このふたつの感触がひとつの空間で向かい合うように展示されて、お互いを引き立て、響き合っています。
ひとりのアーティストのイマジネーションの広がりをしっかりと堪能できる、素敵な展示です。



