@横浜赤レンガ倉庫1号館
神奈川県横浜市中区新港1-1-1 2F
7/25(火)〜7/30(日)
11:00〜20:00(最終日:〜18:00)
いちばん奥の第3室へ。
(第1室のレビューはこちら、第2室のレビューはこちらです)
この部屋は照明が落とされていて、そういうなかで光の軌跡や暗い照明で味わう作品が展示されていました。
予想通り大人気だった鈴木太朗さんの「大気のかたち」。いろいろ準備や調整が大変そうでしたが、近付くと上へと上がっていく紙の羽根たちはどこかコミカルで。結局今回も何度かこのなかをくぐってしまいました。
この空間でその存在感にいっぺんに圧倒されてしまったのが吉野貴将さんの漆の作品。とにかくすごい迫力。
獣の面を冠った何かが座っているような立体作品。顔の部分の切れるほどのエッジの鋭さ、身体の曲線の美しさ。吉野さん自身はそれでも納得がいってない様子なのですが、僕には今回のC-DEPOTにおける最大の驚きのひとつでした。
その側には同じく漆の作品。天井から吊るされたたくさんの円盤状の鉢。青木伸介さんの作品で、驚くのはこれが段ボール製であること!
いちばん上の部分の漆ならではの艶も美しく、真横から見ると段ボールの空洞のために鉢の向こう側が見える面白さも。
金丸さんにちょっと説明していただいたのですが、本来はこれに何か盆栽が置かれるようになっているそうで、それが実現したらすごく面白いだろうな、と。
このスペースの中央には光る椅子が。
八木澤優記さんによるもので、人が座ると色があざやかに変化する不思議な椅子。暗いなかでこの椅子の光はよりいっそう映えていました。
タワーのような形をした機械の中程に取り付けられた円盤を走る光。
その光の無機的な軌跡はだからこそ謎めいて、未来的なイメージが一気に脳内で加速していきます。動きもセンサーに反応して遅くなったり早くなったり。
真壁友さんが提示する世界はそのフューチャリスティックな感触がかっこいいです!
平原真さんのちいさな光のインスタレーションは、ホントにきれい。
ぽっぽっと灯る白い光が透明の画面で現れては消え、さまざまな動きを表現します。これが太陽電池を使用しているのも面白いです。
僕がこのC-DEPOTを面白いと思うのは、作品そのものは言うまでもないのですが、それ以上にひとりひとりのアーティストの可能性が提示されているからなんです。
彼らがこれから何を作るか、それを考えたときに動員されるイマジネーションは壮大。
そしてそういうタレントがこういったかたちでひとつにパッケージされていることもすごく面白いです。このなかで誰と誰がコラボレーとしたらどう言う作品ができるだろうか、と考えるだけで楽しい!
こういう「可能性」を楽しむ、ということこそ今のアートを楽しむ醍醐味だと思っています。
次に出てくるものに常にワクワクさせてもらえるなんて、これ以上素晴らしいことはない、と。
これからも各アーティストそれぞれの活動はもちろん、引き続きC-DEPOTでも新たな可能性が提示されるのを楽しみにしたいと思います。
「今」と「これから」を楽しもう!





