@横浜赤レンガ倉庫1号館
神奈川県横浜市中区新港1-1-1 2F
7/25(火)〜7/30(日)
11:00〜20:00(最終日:〜18:00)
レビューを描くのが随分遅れてしまいました...。
昨年の青山スパイラルから再び場所を横浜赤レンガ倉庫へと移して開催された今年のEXHIBITION C-DEPOT 2006、タイトルは「ナチュラル」。
平面、立体、インスタレーションから映像まで多岐に渡るスタイルのそれぞれのアーティストが個性を発揮した、イマジネーションをあらゆる方向から刺激される最高に楽しめる展示でした。
赤レンガ倉庫1号館2階に連なる4つの部屋を通して行われた展示。
受付を通過してまず目に飛び込んできたのがこれまでのメンバーにフォトグラファーが参加した新生GRAPPの大きな出力作品。
中心メンバーである瀧下和之さんのおなじみの画が登場しない潔さにもある種の驚きが!
「誰よりも俺達が楽しんでるんよ」という頼もしいメッセージが伝わってくるようで痛快なコラボレート作品。
その手前には天野由美子さんのおなじみのアリクイの一群が。
金網と針金で造形されたアリクイたち。2本足で歩く様がホントにかわいい。
さらに向かい側の中央に鎮座していたのは福山正紘さんによる「羽根」。最終日には実際に福山さんがこれを身に付けての力強いパフォーマンスが行われたのですが、それ自体の存在感も尋常でなく。
続いて最初の部屋に展示されていた他の作品を順にチェック。まず青山健一さんから。
青山さんはいつも通り、明るい色彩の背景も軽やかな、ポップで素朴でかわいらしい作品。手作り感溢れる白木の額も涼しげ。
そんな青山さんの軽やかな世界の隣には大竹美佳さんの面。一気に時代を何世紀も遡ったような深い静謐感に包まれた作品。髪の流れや目許などもていねいに再現されていて息を呑むほど。。。
安立喬さんの作品は不思議さが漂います。無機質な線と色彩とで構成され、妙な物質感が心のひっかかってきます。まったく異質な世界へとイメージが引き込まれていきます。
一見、「知らない人の絵がある...」と思ってしまったのが、このところ展示の度に新しい画風を提示している名古屋剛志さんの作品。
お話を伺うと、最近になってようやく描きたいイメージを描けるようになってきたとのことで、そういう解き放たれた自由さが画面全体を鮮やかに覆う青からも伝わってきます。
野地美樹子さんは貫禄というか、安定した画風が印象的です。
空が薄茜色に染まる秋の林、そしておなじみの葉の黄色が優しい銀杏。
渋味と軽やかさとがひとつの画面に収まった、野地さんにしか作りだせなうような独特の風合いが今回の展示にも花を添えていました。
安岡亜蘭さんは、またさらに面白い世界へと踏み込んだような作品。
もともと動物をメカニカルにデフォルメした作風が印象的なアーティストですが、今回はパネルの物質感も大胆に残し、さらにアクリル板や丸ネジなども使用して、それぞれのマテリアルの感触が痛快!
隣に展示されていた木の年輪を活かした作品も面白いです。
移動して反対側の壁へ。
かわいいキャラクターの女の子が登場する絵日記風の作品を、12ヶ月それぞれの月のイベントや季節を取り上げながら楽しそうに構成していたのは、杉山治さん。
この人のユーモアのセンスはホントに楽しい!
大変寡作な方なのでどんな作品が出展されるかちょっと心配だった日根野裕美さん。作品を拝見して、心配は吹っ飛びました。遠くへと続く澄んだ空、その空をバックに石造りの建物、そしてふたりの女の子。なにもない物語のような浮遊した感触が印象的でした。
4つの女性の肖像のイラスト風の作品の門田奈々さん。それぞれの絵に登場する女性の表情の深さやバックの色の組み合わせの爽やかが印象的です。
なにやら謎めいた機械が。
無数のコードが配された鍵盤に備え付けられた赤いLEDがピコピコと光り、画面には靖国参拝に関するさまざまな人の答えが、日本語の品詞ごとに分解されて提示されていきます。どこかゲーム感覚があって面白いこの作品は松本祐一さんによるもの。もっといろいろと松本さんのアイデアに触れてみたい気がします。
第2室へと続きます。





