《news》

《upcoming exhibiton》

《current exhibiton》
202409.png
Group_Show_202409
佐合道子 勢藤明紗子 松宮硝子
@ex-chamber museum
〒103-0025 東京都中央区日本橋茅場町1-1-6 小浦第一ビル2階a
070-5567-1513
9/14(土)〜9/29(日)月火水休(9/16、9/23開廊)
木金:15:00〜18:00、土日祝:12:00〜18:00
プレスリリース
インスタレーションビュー

Group_Show_202409
Michiko Sago, Asako Setoh, Shoko Matsumiya
@ex-chamber museum
Koura-Daiichi BLDG 2f-a, 1-1-6, Nihonbashi-Kayabacho, Chuo-ku, Tokyo, Japan
81-70-5567-1513
September 14(Sat)〜September 29(Sun) closed on Mondays to Wednesdays (September 15 & 23 are open)
Thursdays and Fridays:15:00〜18:00, Saturdays, Sundays and holiday:12:00〜18:00
installation views

《past exhibiton》

ex-chamber museum
http://ex-chamber.seesaa.net
〒103-0025 東京都中央区日本橋茅場町1-1-6 小浦第一ビル2階a
google map
tel: 070-5567-1513
mail: exchamber@yahoo.co.jp
インフォメーション

ex-chamber museum
Koura-Daiichi BLDG 2f-a, 1-1-6, Nihonbashi-Kayabacho, Chuo-ku, Tokyo, Japan
google map
mail: exchamber@yahoo.co.jp
information

artists
伊藤航 Wataru Ito
小野川直樹 Naoki Onogawa
小坂学 Manabu Kosaka
後藤勇治 Yuji Goto
坂本睦美 Mutsumi Sakamoto
佐藤明日香 Asuka Satow
勢藤明紗子 Asako Setoh
田島大介 Daisuke Tajima
鶴友那 Yuna Tsuru
照井譲 Yuzuru Terui
平山紗代  Sayo Hirayama
山口英紀 Hidenori Yamaguchi

new articles

2011年08月02日

review:新世代への視点2011 小川浩子 - Janus -《7/26》

review:新世代への視点2011 小川浩子 - Janus -《7/26》mirror

新世代への視点2011 小川浩子 - Janus -
Gallery Q
東京都中央区銀座1-14-12 楠本第17ビル3F
03-3535-2524
7/25(月)〜8/6(土)日休
11:00〜19:00(最終日:〜17:00)
小川浩子110725.jpg

Focusing on a new generateion in Tokyo 2011 Hiroko Ogawa - Janus -
Gallery Q
1-14-12-3F,Ginza,Chuo-ku,Tokyo
03-3535-2524
7/25(Mon)-8/6(Sat) closed on Sunday
11:00-19:00(last day:-17:00)
Google translate



ギャラリーに入ると眼前に鈍い光沢を放つ鉛黒色のものが硝子のテーブルにうずたかく積まれた光景が飛び込んできて、刹那深遠な気配へと意識が沈み込んでいきます。
まず、それ自体が何で出来ているか、素材が何なのかということに興味が向かいます。


小川浩子_17.JPG

小川浩子_16.JPG



同じようなかたちの集積なので何かを型で取って作っているのかと思いきや、全て手彫りの作品とのこと。しかも素材はグラファイトで、独特の光沢にも納得した次第。
モチーフは百合の花の雌しべなのだそうで、素材の光沢から感じ取れる硬質なイメージとのギャップもさまざまな想像をもたらし、押し拡げてくれます。


小川浩子_15.JPG 小川浩子_14.JPG 小川浩子_13.JPG

小川浩子_12.JPG



もうひとつの台座は高く設定されていて、こちらには白い造形が積まれています。


小川浩子_11.JPG



こちらは百合の花の雄しべの造形で、また素材は岩塩なのだそう。雌しべを表現しているのが黒いグラファイトであることを思うと、それぞれの材質は黒と白という対比を明確に出すために色合いで選ばれたのかも、と思ったりもします。


小川浩子_10.JPG 小川浩子_09.JPG

小川浩子_08.JPG



メインとなるこの雌しべと雄しべの造形の集積は、深遠な世界観を提示しながら静かな心持ちを届けてくれて、同時に作業の分量へと想いが至ったときにそのすごさに対してあらためて唸らされます。実際に目にするとそのインパクトは相当なもので、素材の色合いや質感の特異性も斬新な印象に転化され、また手で彫られていることの有機的な仕上がりが醸し出す深みにも感じ入ります。
モチーフの対比はそれぞれの素材のチョイスにより、黒と白、鈍い光沢と半透明など、さまざまなかたちでさらに際立たされます。


壁面には黒と白の大小の平面の作品が展示されています。こちらはそれぞれグラファイトと岩塩の削り痕を定着させたものとのこと、奥の壁面に設置された大きな黒の画面を覆い尽くす鈍い黒の光沢は、それだけでその削り痕の分量を思い知らされ、気も遠くなります。同時に、画面表面を研磨して平滑な仕上がりがぐっと引き上げられている様子にも魅せられます。行為の提示としての説得力に感じ入る次第です。


小川浩子_07.JPG 小川浩子_06.JPG 小川浩子_05.JPG

小川浩子_04.JPG



ちいさな画面には岩塩の削り痕が定着されているのだそうで、塩という素材の水溶性からなかなか分かりづらかったりもするのですが、そのことも行為の提示としての存在感が際立っているように感じられます。


小川浩子_03.JPG



雄しべと雌しべの集積のうち、ひとつずつに糸が繋げられていて、空間に作り上げられる物語性に緊張感をもたらしています。つがいになるイメージで、多数のなかから結びつく一対、という神々しい印象も浮かんできます。


小川浩子_02.JPG



様々な表情が潜む深遠なインスタレーションです。全体にモノトーンが保たれ、そのことも気配の抑制に繋がって、繊細な重厚さが生み出されているように感じられます。


小川浩子_01.JPG
posted by makuuchi at 08:28| Comment(0) | TrackBack(0) | review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック