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坂本睦美/竹村文宏
@ex-chamber museum
〒103-0025 東京都中央区日本橋茅場町1-1-6 小浦第一ビル2階a
070-5567-1513
2/15(土)〜3/30(日)月火水休(2/24祝日開廊)
木金:15:00〜18:00、土日祝:12:00〜18:00
プレスリリース
インスタレーションビュー

Mutsumi Sakamoto/Fumihiro Takemura
@ex-chamber museum
Koura-Daiichi BLDG 2f-a, 1-1-6, Nihonbashi-Kayabacho, Chuo-ku, Tokyo, Japan
81-70-5567-1513
February 15(Sat)〜March 30(Sun) closed on Mondays to Wednesdays (February.245 is open)
Thursdays and Fridays:15:00〜18:00, Saturdays, Sundays and holiday:12:00〜18:00
installation views

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ex-chamber museum
http://ex-chamber.seesaa.net
〒103-0025 東京都中央区日本橋茅場町1-1-6 小浦第一ビル2階a
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tel: 070-5567-1513
mail: exchamber@yahoo.co.jp
インフォメーション

ex-chamber museum
Koura-Daiichi BLDG 2f-a, 1-1-6, Nihonbashi-Kayabacho, Chuo-ku, Tokyo, Japan
google map
mail: exchamber@yahoo.co.jp
information

artists
伊藤航 Wataru Ito
小野川直樹 Naoki Onogawa
小坂学 Manabu Kosaka
後藤勇治 Yuji Goto
坂本睦美 Mutsumi Sakamoto
佐藤明日香 Asuka Satow
勢藤明紗子 Asako Setoh
田島大介 Daisuke Tajima
鶴友那 Yuna Tsuru
照井譲 Yuzuru Terui
平山紗代  Sayo Hirayama
山口英紀 Hidenori Yamaguchi

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2011年03月29日

review:高山陽介「彼女のウィンク。それをみた私。」《2/26》

review:高山陽介「彼女のウィンク。それをみた私。」《2/26》mirror

高山陽介「彼女のウィンク。それをみた私。」
GALLERY HASHIMOTO
東京都中央区東日本橋3-5-5 矢部ビル1F
03-5641-6440
2/22(火)〜3/11(土)日月祝休
12:00〜19:00
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Yosuke Takayama "Her wink. I saw it."
GALLERY HASHIMOTO
3-5-5-1F,Higashi-Nihonbashi,Chuo-ku,Tokyo
03-5641-6440
2/22(Tue)-3/11(Sat) closed on Sunday,Monday and national holiday
12:00-19:00
Google translate



ガラス越しに展示を目にした瞬間、違う作家の個展かと思ってしまったほどに、これまでの丸みを帯たどこかかわいらしさを感じさせる作風からがらりと大胆に変化した作品がずらりと。
用いられている素材を思えば紛れもなくそれらは木彫作品であるものの、「彫る」というより、鋸の刃を当てた痕跡が生々しい造形はむしろ「刻む」と表現するほうがしっくりくる、圧倒的なアバンギャルドさが備わった作品です。


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あからさまに過剰に粗い仕上がり、木の塊の感触を強く残す作品。おそらくはチェーンソーを用いて作られたと思われるのですが、その道具のエネルギーを持て余すかのように細部にわたっては全くコントロールの効いていないような印象を受けます。
しかし、全体を俯瞰しているとそれぞれの造形は不思議と人の姿へとイメージの中で変換されていくんです。そしてその過程で目にしているアバンギャルド極まりない造形がだんだんとぬくもりに満ち、さらにユーモラスな味わいも醸し出たものへと変わってきます。


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不器用ながらもぎりぎりのところで道具のエネルギーを制御して作り上げられる造形は、独特のスリルと迫力をそこから滲ませてきます。濃い色で彩色され、さらにニスらしき素材がべったりと塗布されてギトギトした艶やかな仕上がりが施された作品は、全体的にプリミティブな魅力に溢れ、粗野な風合いも力強く感じられます。そしてそれが人の姿に置き換わっていくにつれ、何とも言えないいとおしさも心の中に湧き出してくるんです。


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鋸の痕はたっぷりと塗布される塗料とその上から被さる艶やかな素材によって、生の木材の時点でのざっくりとした質感はずいぶんと丸みを帯びて、それも造形の粗さとは裏腹なかわいらしさ、まろやかさをもたらす一因になっているように思えます。


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ひときわアクロバティックなアプローチが試みられている作品。
ネットのように数本の軸が交錯する部分における、このスタイルの作品としては相当に複雑な造形に魅せられ、また何層にも重ねられる色彩がもたらす抽象性と艶やかな仕上げの奥で露になる生の木の目とのコントラストの面白さ、表面の凹凸の無秩序なリズムなど、さまざまな要素は観る側のイマジネーションに圧力をかけてきます。


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奥にはひとつの台座に複数の立像が踊るように配された作品が。
ほぼ黒で覆い尽くされていながら、熱を帯びた賑やかな気配がそこに漂っているように感じられたのも印象に残っています。
複数の造形が収められていることでその空間に奥行きが生み出され、またそれぞれの関係性がこの情景に物語性も導き出します。


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ものすごくチャレンジングな展開のように感じられた次第。
凄まじく粗い表面はそれぞれの造形に活き活きとした雰囲気をもたらし、アバンギャルドさに加えてユーモラスな仕草が相まって、賑々しい気配となって空間を満たしていました。


高山陽介_01.JPG
posted by makuuchi at 12:08| Comment(0) | TrackBack(0) | review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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