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ex-chamber museum
http://ex-chamber.seesaa.net
〒101-0021 東京都千代田区外神田6-11-14 3331 Arts Chiyoda 205a
Gallery Jinとシェア)(google map
tel: 070-5567-1513
mail: exchamber@yahoo.co.jp
インフォメーション

ex-chamber museum
3331 Arts Chiyoda 205a, 6-11-14, Soto-Kanda, Chiyoda-ku, Tokyo, Japan
(sharing the space with Gallery Jin)(google map
mail: exchamber@yahoo.co.jp
information

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伊藤航 Wataru Ito
小野川直樹 Naoki Onogawa
佐藤明日香 Asuka Satow
須賀悠介 Yusuke Suga
勢藤明紗子 Asako Setoh
田島大介 Daisuke Tajima
鶴友那 Yuna Tsuru
平山紗代  Sayo Hirayama
山口英紀 Hidenori Yamaguchi

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2011年02月12日

review:加賀城健展 "transFLAT"《2/5》

review:加賀城健展 "transFLAT"《2/5》mirror

加賀城健展 "transFLAT"
YOD Gallery
大阪府大阪市北区西天満4-9-15 第一神明ビル
06-6364-0775
1/15(土)〜2/12(土)日月休
11:00〜19:00
加賀城健110115.jpg

Ken Kagajo "transFLAT"
YOD Gallery
4-9-15,Nishi-Tenma,Kita-ku,Osaka-shi,Osaka-fu
06-6364-0775
1/15(Sat)-2/12(Sat) closed on Sunday and Monday
11:00-19:00
Google translate



YOD Galleryでの加賀城健さんの個展です。
現代美術のシーンにおいて、染色という表現で展開される方自体が多くない印象を持っているのですが、そのなかにおいて表出する抽象性のユニークさが際立つ加賀城さん。以前拝見した個展でもそのスタンスに興味深さを覚えたのですが、今回はそこに実験的なアプローチをユーモアなども交えて展開し、染色という手法に留まらないかたちでの世界観の拡張が試みられているのが面白いです。

ギャラリーに入ってまず目を奪われるのが、壁面上部に施された大胆なウォールペインティング。結構な天上高を備えるこのギャラリーの上方に密度がもたらされることで圧迫感が生まれ、それがこの空間に独特のスペシャルな雰囲気を導き、一気に幻想的な気配へと誘ってくれます。


加賀城健_25.JPG



正面の壁面中央に展示された作品、巧みな染色が施される布地の画面表面にワッペンと指先大のドットが巡らされ、染めによる幽遠な気配と画面の立体感とが不思議な空間性を生み出しています。
トナカイともみの木のワッペンはご愛嬌なのですが、その出来合い感というか安っぽい存在感が、画面全面に濃厚に漂う抽象世界に逆にシュールに作用しています。極端に、曖昧なものと具体的なものとが共存していて、衝突や反発すら起こし得ないほどの乖離がそこにあるのが痛快です。


加賀城健_24.JPG 加賀城健_23.JPG 加賀城健_22.JPG 加賀城健_21.JPG

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2点組の小さな作品。
ひとつの画面での左右対称の構造はこれまでも多く見受けられ、それが分割されるとその構造の面白さがいっそうシャープに放たれます。抑えられる色彩の数と、染の対称性とは裏腹にその上に乗るドットが数こそ少ないものの無秩序に散らばっていて非対称であることがひとつの光景としての更なる深みをもたらしています。
用いられる色彩の青と白が奏でるひそやかな静けさも心地よく響きます。


加賀城健_19.JPG 加賀城健_18.JPG

加賀城健_17.JPG



同様の色彩感の小品、こちらにはもみの木のシルエットが浮かび、このユーモアが軽やかさとなっています。揺らめき漂うような気配が印象的です。


加賀城健_16.JPG



ふたつの色彩のドットが散りばめられた作品、ドットと染めとの双方の抽象性が絶妙な響きを生んでいます。ぼんやりと滲むシルエットが広がる染めの表現の幻想的な気配とくっきりとひとつひとつの縁のエッジが立つドットのダイレクトなインパクトは、互いの雰囲気を浸食せず、かといって反発もせず、それでいて共鳴しあって不思議と心地よい爽やかさを奏でています。


加賀城健_15.JPG 加賀城健_14.JPG 加賀城健_13.JPG

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入り口側の壁面には横長の画面の作品が2点、横一列に並べて展示されています。それぞれの濃厚な色彩の混ざり具合には加賀城さんらしさが強く現れ、壁面上方から漂うように傾れる黒のウォールペインティングによってその鮮烈さも際立たされています。


加賀城健_11.JPG



そしてこちらの2点にはもっと大胆でキャッチーにワッペンが施されています。
それぞれ左右の端の狙った位置に配されるワッペン、製品としての生々しい存在感が濃厚な幻想性を漂わせる染めの景色に生む強烈な違和感。それが晒されている感触はその情景に独特の得難い距離感を導き出しています。


加賀城健_10.JPG

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ほぼ染色のみで制作された作品も。
ワッペンやドットが表面に配される作品もそうなのですが、染色の表現そのものの広がりや深まりにも目を見張らされた次第。
ぐんと引き込む濃厚さや感覚を一気にトリップさせる高揚、はたまたゆったりとたゆたうような緩やかさなど、そこから得られるイマジネーションの刺激がいっそう鮮烈になって放たれているのも嬉しく感じられます。


加賀城健_05.JPG

加賀城健_04.JPG

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さらに大判の作品のインパクトも強烈です。暖色の印象が強いなかに青や緑が忍び入るような、色合いにおける本来の(というとやや表現に違和感があるんですけど・・・)加賀城さんらしさが広々と展開され、その表面にドットもびっしりと散りばめられ、またこの強烈な色彩感に紛れるようにワッペンもいくつか配されて、壮大さとユニークさがおおらかに表出されています。


加賀城健_02.JPG



今回新たに挑まれた展開、特にワッペンを用いるアプローチの実験性がこれからどのように展開されていくかも興味深いです。
ワッペンの使用はそれぞれ現時点では「なくてもいいかも」という印象もあるのですが、その違和感があることで得られるスケール感や世界観もやはり生み出されていて、そのアプローチのアクロバティックさが進化したときにどのような雰囲気がもたらされるかも楽しみです。


加賀城健_01.JPG
posted by makuuchi at 10:46| Comment(0) | TrackBack(0) | review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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