@銀座スルガ台画廊
東京都中央区銀座6-5-8 トップビル2F
5/8(月)〜5/13(土)
11:00〜19:00(最終日:〜17:30)

呑み込まれるようなすごい迫力...。
これまでグループ展で松村さんの作品は何度も拝見していて、その世界は充分知っているつもりでしたが、これほどまでにソロで個性を発揮するアーティストだとは思わなかったです。
ギャラリーの壁にそれぞれ1点ずつ配置された巨大な作品。そのなかに、松村さんの作品ではおなじみの浅黒い肌で筋肉質、スキンヘッドの巨人が多数、僕よりも大きく描かれて登場しています。そのひとりひとりは何故か困ったような、または憂いを帯びたような表情をしていて、さらに手の仕草、筋肉の陰影なども充分に何かを語っているようで。それぞれの絵に描かれた場面は、ゆったりとした動きさえも感じます。
この巨人達に四方を囲まれ、異空間に紛れ込んだような錯覚が。とにかく強烈なインパクトです。
こういう展示を観るといろんな想像が沸いてくるのですが、例えばどこか長く伸びるコンコースの壁に延々と松村さんの絵が続いていたらとか...。
実際に松村さんも、今回の展示も壁伝いにぐるりと1周する作品の構想をお持ちだったようですが、そういう空間もぜひ体験してみたいです。
・・・しかし、この大男があの太い指でウッドベースなんかを弾いたらいい音出すんだろうなぁ。