@ART WORKS GALLERY
水戸市五軒町1-3-11メゾンパル五軒町2F
4/25(火)〜5/7(日)月休
11:00〜20:00(最終日:〜15:00)
『どうしてもこのアーティストの作品は、そこへ足を運んで観たい』。
内海聖史さんの作品は、無数に重ねられるドットによって構成される油彩のもので、それも展示される空間や状況を前提に制作されるのです。そういう作品なので、水戸のART WORKS GALLERYという僕にとって未知の場所(当然ながら自転車では無理)でしたが、それでも観たいという好奇心が勝り、連休の最終日に行ってきた次第です。
事前にいろんな想像を巡らせ、大変期待してギャラリーの中に足を踏み入れたのですが、そこには複数のパネルを組み合わせて床に配置された作品が。さすがに床置きとは考えていなかったのでこの意表を突いたユニークな展示に驚き、いつもと違う目の高さに新鮮さと斬新さをたっぷりと感じてきました。
今回の内海さんの作品は、青のドットの構成となっていました。
目測でおよそソフトボール大のドットがおよそギャラリーの床半分を占めるパネルに無数に広がっているのです。そして、そのドットが3層4層と重なって油絵の具の艶やかさが窓からの自然光を受けて美しい表情を見せている部分と、敢えて絵の具を乗せずに下地の白がそのまま残り、その白い部分が明るさとのコントラストも素晴らしい。
腰を屈めて眺めると立体的に感じられたり、台に乗って上から俯瞰すると絵の世界がさらに広々と感じられたり、さまざまな表情を見せてくれます。
さらにイメージは留まることを知らず、ぐんぐん広がります。絵の上を歩いてみたい衝動に駆られたり、空を飛んでいる自分を想像したり...。
通りに面した部分がガラス張りになっていて、自然光がたっぷりと入る空間なのですが、伺った日があいにくの天気でそれだけが残念でしたが、それすらイメージを広げるひとつのきっかけになり得る、大変見応えのある展示でした。
