■11/23 Tue
北城貴子 Spiral Light Sprinkle
@アートフロントギャラリー
東京都渋谷区猿楽町29-18 ヒルサイドテラスA棟
03-3476-4869
11/2(火)〜11/28(日)月休
11:00〜19:00
Gallery Nomartでの個展から間隔を置かずに今度は東京で開催された北城さんの個展。これまでと同じく艶やかな仕上がりの画面に鬱蒼と植物か広がるような情景が描かれ、さらに色彩的なバリエーションもぐんと増したような展開が印象的でした。豊かな広がりを感じさせてくれるなかに灯るさまざまな色彩が新鮮に感じられます。
大作からコンパクトなサイズのものまで画面の大きさも幅広く、それぞれの作品から放たれる光の表情とアグレッシブな筆致が醸し出す生命の感触に溢れるみずみずしい雰囲気に圧倒された次第です。
■11/24 Wed
上條花梨「Stray Dog」
@MEGUMI OGITA GALLERY
東京都中央区銀座2-16-12 銀座大塚ビルB1
03-3248-3405
11/24(水)〜12/18(土)日月祝休
11:00〜19:00
この広い空間での初めての上條さんの個展。1点1点に空間的な余裕かゆったりと与えられ、それぞれの画面面から漂う緊張感と穏やかさとが混ざりあった不思議な雰囲気に静かに引き込まれていきます。色彩のバリエーションが増え、明るい色合いの場面も多くなり、その一方でいつの間にか気付かされるりげない違和感が。。。それぞれの作品から漂う物語性に深みと独特のシュールさ、謎めきをもたらしているように感じられます。
小笠原美環「ひかりかげ」
@1223現代絵画
東京都渋谷区広尾5-19-4 SR広尾B1
03-6450-4200
11/25(木)〜2/6(日)月火休
12:00〜19:00
SCAI THE BATHHOUSEでの個展や昨年大阪で拝見したハンブルグとの同時開催の企画などで拝見している小笠原さんの個展。作品を拝見するたびにそのモノクロームを基調として描かれた深遠な情景の静けさに触れ、そこから思い起こされる人々のやさしい残り香ややさしい緊張感が印象的なのですが、今回の個展でも洗練された、ゆったりとした空間を淡々とした気配で満たしているように思え、その雰囲気にじっくりと浸るのがなんとも心地よく感じられます。
絵画を観る、ひとりのアーティストが綴った言葉のない物語と対峙することへの充実感が得られることが心から嬉しく思えます。時間を取ってあらためてゆっくりと拝見したい展覧会です。
岡本瑛里展「謡にまみえに」
@ミヅマ・アクション
東京都目黒区上目黒1-3-9 藤屋ビル2F
03-3793-7931
11/24(水)〜12/25(土)日月祝休
11:00〜19:00
いやもう、凄いです。
幾重にも重ねられる色彩、その緻密な仕事の積み上げにより濃密な陰影が導き出され、もとより備わる高度の写実描写力で描き込まれる数々のモチーフのひとつひとつがエネルギーに満ち、その密集から臨場感とダイナミズムが溢れるように迫ってきます。そして展開されるストーリー性も強烈、鮮烈であることこの上なく。
油彩画と鉛筆画とで展示は構成され、出展作品数こそ少ないものの、それでも充分に繰り広げられる濃厚かつ魑魅魍魎とした世界のインパクトに圧倒されます。
眼差しと好奇心vol.6 石原七生 大北奈央 加藤愛 幸田千依
@ミヅマ・アクション
東京都目黒区上目黒1-3-9 藤屋ビル5F
03-3793-7931
11/24(水)〜12/25(土)日月祝休
11:00〜19:00
4名の女性アーティストが紹介されています。
それぞれがメインに大作を据え、迫力ある展開を惜しげなく放ちつつ、フレッシュで清々しいカオスが生み出されているように思えます。
以前の「眼差し〜」でもフィーチャーされていた石原七生さんは風が吹き荒れるような世界観が創出され、細かい描写で不思議な世界を紡ぐ大北奈央さん、幸田千依さんは複数のパネルをずらりと並べ、このところ発表されていた水と戯れる人々の群れの図の迫力たっぷりの痛快さ、そして加藤愛さんは会期中にも制作が続けられるとのことなのですが、グループショーということもあってか1点のみの出品作品が今までのと比較しても絵画的な印象があって興味深く思えます。
■11/26 Fri
YUKARI ART CONTEMPORARY's 3rd year anniversary exhibition vol.1「素晴らしき哉、人生。It's a wonderful world.」by 大畑伸太郎、片山大輔、高あみ
@YUKARI ART CONTEMPORARY
東京都目黒区鷹番2-5-2-1F
03-3712-1383
11/18(木)〜12/11(土)日月火休(水:事前予約制)11:00〜19:00(最終日:〜17:00)
気付いたら3年、あらためて早いなぁ、としみじみ。それを記念した企画の第1弾、3名のアーティストがその個性を発揮し、さまざまな表情を持ち合わせるこのギャラリーのポップな部分、そしてその奥に潜む深みが三者三様に紡ぎ出されているように思えます。
高あみさんのセラミック作品の和やかさとユーモア、ストリート感覚がユニークな雰囲気を醸し出す片山大輔さんの大作の立体作品など、そして奥のスペースには大畑伸太郎さんのインスタレーションが相変わらずの素晴らしさ、ステキな雰囲気に大いに感嘆させられます。
■11/27 Sat
黒川知希 [Sirius]
@NANZUKA UNDERGROUND
東京都港区白金3-1-15-2F
03-6459-3130
11/6(土)〜12/4(土)日月祝休
11:00〜19:00
入り口の扉を開いた刹那、眼前に聳える超巨大なペインティングに圧倒された次第。そのエスキースも展示されていて、その小ささからここまでのサイズに引き上げられたことへの感嘆も尋常でなく。。。
その大作に描かれているシーンの、さまざまな瞬間が折り重なるような感触がもたらすダイナミズムはサイズの迫力によってさらに増強されているような印象も。
ぱっと視覚が捕らえるパステル調の軽やかで明るい色彩感、それとは裏腹に相当にサディスティックなストーリーのイメージが湧いてきて、爽やかさと危うさとが混在した鮮烈な世界観に引きずり込まれていくような感覚も痛快でした。
重田美月展「近所の発光」
@GALLERY MoMo Roppongi
東京都港区六本木6-2-6 サンビル第3 2F
03-3405-4339
11/27(土)〜12/18(土)日月祝休
12:00〜19:00
実際に作品を直に拝見し、いかにもアニメチックな雰囲気にしっかりとした裏付け、理由が存在しているような印象を覚えます。
セル画を基にしというたカラーの作品は、そのパーツがバラバラになって危うい感じがし、塗り絵の線を分解、再構築したようなシリーズは、それぞれの画面にもたらされる空間、その随所に現れるズレの羅列、連続がユニークに思えます。
佐藤令奈展
@Gallery Art Composition
東京都中央区佃1-11-8 ピアウエストスクエア1階
03-5548-5858
11/27(土)〜12/11(土)日祝休
11:00〜18:00(土::〜17:00、最終日:〜16:00)
お馴染みの肌にスポットを当てた、描いている情景自体はむしろ具象でありつつも、そのモチーフの輪郭が失われ、過度にディテールが強調されている感じが抽象的な面白さが生み出しているシリーズを中心にしつつ、その世界観に広がりが感じられるのが興味深いです。独特のの淡いトーン、モチーフによる脆弱なものと対峙しているようなスリリングな感じが印象的です。
野村在『You Can't See a Whole Tree and Same Waves Never Comes』
@アルマスGALLERY
東京都江東区深川2-2-3
03-6412-8210
11/27(土)〜12/5(日)
12:00〜19:00
正面の壁面いっぱいに拝されたモノクロームの写真が空間に重厚さをもたらしているように感じられます。
そして、数点展示されている樹脂の作品、硬質なフォルムに入るクラックのアバンギャルドさがまたなんとも格好良く思えます。
井上光太郎展 エンドロール・ガーデン
@SANAGI FINE ARTS
東京都中央区日本橋茅場町2-13-8 第一大倉ビル1F
03-5640-6882
11/26(金)〜12/25(土)日月祝休
12:00〜19:00
少し前に開催された3人展にも参加されていた井上さんの、今度は個展。
さまざまな風景が描かれた作品が並び、曖昧な気配がそこから漂ってくるような感じが印象的です。ざっと画面の上を這う筆の感触が強く残るような描写がその雰囲気を強め、それぞれの画面の中にもたらされる奥行きやスケール感がなんとも不思議に思えます。
Gallery Artists
@Yuka Sasahara Gallery
東京都千代田区神田岩本町4
03-6206-9590
11/27(土)〜12/25(土)日月祝休
12:00〜19:00
Yuka Sasahara Galleryのお馴染みのアーティストの新作、未発表作を中心に展示が構成されています。
先日まで個展を開催されていた和田典子さんの小品や川口奈々子さんのタブロー、そして原大介さんの新たな風合いの新作など、このギャラリーのカラフルな面白さがさまざまなかたちで紹介されているのが興味深いです。
TWS-Emerging 150 平川ヒロ「となりの部屋のうそつき」
@トーキョーワンダーサイト本郷
東京都文京区本郷2-4-16
03-5689-5331
11/27(土)〜12/19(日)月休(祝日の場合開館、翌火曜休)
11:00〜19:00
昨年のトーキョーワンダーウォールの大賞受賞も記憶に新しい平川さんの個展。
ずらりと大きな画面の作品を並べた構成がまず壮観で、明るく軽やかな色彩感とそれで描かれたふわりとした微睡みを誘うような空間性がそこにもたらされ、その気配にじわりと引き込まれていくように思えます。色調の印象の親しみやすさ、それとは裏腹の異空間のイメージのギャップが面白いです。
TWS-Emerging 151 高松明日香「ミラーズ」
@トーキョーワンダーサイト本郷
東京都文京区本郷2-4-16
03-5689-5331
11/27(土)〜12/19(日)月休(祝日の場合開館、翌火曜休)
11:00〜19:00
何気ない風景が、粗さと几帳面さとを持ち合わせたようなタッチで描かれ、写実的でありながらも仄かに淋しげだったり、むしろその絵のなかに収められた気配が静かに届けられるような感じがします。
律儀で淡々としていて、モチーフとなった場所や場面に存在する要素をひとつひとつ摘むように描写し、その集積によって過ぎた「時」の臨場感をていねいに現しているように思えます。
1点だけ荒々しい情景を描いた作品があって、その異様さもまた興味深かったりします。
TWS-Emerging 152 吉田早苗「木まみれ」
@トーキョーワンダーサイト本郷
東京都文京区本郷2-4-16
03-5689-5331
11/27(土)〜12/19(日)月休(祝日の場合開館、翌火曜休)
11:00〜19:00
Gallery Stumpで開催された2人展などで拝見している吉田早苗さん。そのときに拝見したポップさとシュールさとが混在する楽しくて謎めいた雰囲気が思い出されますが、今回もそのくっきりとした色使いは健在で、加えてまっすぐな構図、そのストレートな感じが痛快なインパクトを放ち、ハイテンションでありつつのんびりとしたような独特の雰囲気が楽しいです。
森山大道「津軽」
@TAKA ISHII GALLERY
東京都江東区清澄1-3-2-5F
03-5646-6050
11/27(土)〜12/18(土)日月祝休
12:00〜19:00
ずらりと並ぶモノクロームの写真。まったく奇を衒わないストレートな展示がそこに重厚な説得力と臨場感をもたらしているように思えます。
基本的にプリントは最近行なわれたものとのことなのですが、一部ヴィンテージも紛れ込ませるように展示されているようで、そのこともまた空間の雰囲気に撮られた情景の気配、そして時代の空気感を色濃く漂わせる一因になっているようにも感じられます。
展示空間に足を踏み入れた時点でその凄みに圧倒され、逆に中途半端な時間では観られないことを悟ってしまうような感じです、あらためてじっくりと拝見できればと思っています。
丸山直文 透明な足
@ShugoArts
東京都江東区清澄1-3-2-5F
03-5621-6434
11/27(土)〜12/25(土)日月祝休
12:00〜19:00
丸山さんの作品を拝見するたびに、森美術館のこけら落としの展覧会「ハピネス展」を思い出します。僕が美術に接し始めた頃に足を運んだ展覧会で、時代とか有名無名とかを区別なく(というか無知で分からずに)いろんな作品を観ては感動していた時期で、国内外、古代近代現代さまざまな作品を集めたこの企画で初めて拝見した丸山さんの滲む輪郭線とあたたかな余白が心地よい浮遊感をもたらしてくれるその絵から得た新鮮な感動はいまだ失せることなく。
そして今回の個展でも、そういったことをじんわりと思い出させてくれる淡い気配が大きな画面から奏でられ、やさしい色彩とぼやけた情景に引き込まれていきます。こちらもその雰囲気をあらためてじっくりと体感したいと思う次第です。
AKI INOMATA “インコをつれてフランス語を習いに行く”
@AI KOWADA GALLERY
東京都江東区清澄1-3-2-6F
03-6313-7700
11/27(土)〜12/25(土)日月祝休
12:00〜19:00
恵比寿から清澄に移転後初のAI KOWADA GALLERYの展覧会、フランス大使館跡で開催された展示も印象的だったAKI INOMATAさんの個展です。
これまでも一風変わった切り口でさまざまなクリエイションを展開されてこられていますが、今回はタイトルそのままの映像作品と、フランス大使館でも発表されたヤドカリに宿を貸すシリーズのものとが展示され、実にユニークでユーモラスな世界が展開されています。ヤドカリに貸す宿がとにかくかわいくてしょうがない!
榎倉冴香|Pink Ashtray
@SPROUT Curation
東京都江東区清澄1-3-2-6F
03-3642-5039
11/27(土)〜1/22(土)日月祝休
12:00〜19:00
こちらも新しく清澄に出店されたギャラリー、SPROUT Curationでのこけら落としの展覧会。MIHOKANNOでの展示などで拝見している榎倉冴香さんのソロで、これまで目にしてきた作品とはひと味異なる雰囲気のものが並んでいてその変化と変遷にも興味が向かいます。
ほんのりと毒の効いたシュールでキュートな物語性がそれぞれの画面から放たれ、その不思議な世界とにもたらされる距離感からもさまざまな想像が生まれていくように思えます。
桑田卓郎展
@TKG Contemporary
東京都江東区清澄1-3-2-6F
03-3642-4090
11/27(土)〜12/25(土)日月祝休
11:30〜19:00
京都でのスペースで開催された個展も印象に残る桑田さんの東京での個展で、手仕事感が強く滲み出る粗野で味わい深い造形と、それを染め上げる明るい原色ならびに金属的な光沢のの鈍い輝きのインパクトがとにかく鮮烈で、巨大なオブジェから湯のみサイズのものまでバラエティに富んだ作品がそれぞれ台の上に乗せられ、ポップで重厚な空間が創り上げられています。
蜷川実花 noir
@TOMIO KOYAMA GALLERY
東京都江東区清澄1-3-2-7F
03-3642-4090
11/27(土)〜12/25(土)日月祝休
11:30〜19:00
相変わらずの原色感にまたしても圧倒されます。
たとえ被写体が非生物であっても、そこに納められる色彩の鮮やかさが活き活きとした雰囲気を生み出して、溢れるような生命の感触にただ圧倒されるような感じです。



