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2010年09月05日

〜9/4のアート巡り

〜9/4のアート巡り mirror

■8/28 Sat
野依幸治 "00:00 (time)"
YOKOI FINE ART
東京都港区東麻布1-4-3 木内第二ビル6F
03-6276-0603
8/27(金)〜9/11(土)日月祝休
11:00〜19:00
野依幸治100827.jpg

絶妙のバランスで紡がれるまろやかな具象性と砂を混ぜた絵の具を用いて得られる漆喰のようなマチエル、そしてその情景に織り込まれるユーモア。初めて拝見した時から穏やかな世界観と高いクオリティのペインティングの風合いに惹かれているのですが、今回は円形の画面へのアプローチやさらにユニークな関係性を持つ風景作品など、さらに洗練された表現でやさしさや楽しさが溢れる世界が繰り広げられているように感じられます。関係性を持つ作品で創り出される空間へと想像を膨らませた時の楽しさ、そして1点ごとの整えられた場面性など、絵そのものの見応えも充分あって嬉しいです。



■9/1 Wed
佐々木綾子展
GALERIA SOL
東京都中央区銀座6-10-10 第二蒲田ビルB1F
03-5537-6960
8/30(月)〜9/4(土)
11:00〜19:00(最終日:〜17:00)
佐々木綾子100830.jpg

日本画を学ばれていた佐々木さん。初めて拝見するのですが、線画に大いに惹かれた次第です。
全てがフリーハンドで描き上げられる作品。そのフリーだからこその歪みがうねるような空間性を導き出していて、その気配に呑まれるような感じが痛快です。
比較的落ち着いた構図で描かれている作品、こちらには彩色も施され、爽やかな雰囲気も感じられて、展示のアクセントにもなっていたように思えます。


佐々木綾子_18.JPG



そして、上の作品と同様に職員室を描いた作品、こちらはモノトーンで、筆の運びが醸し出す動的な感触、うねりにストイックさももたらされ、魚眼で覗いたような歪んだような情景が力強く迫ってきます。


佐々木綾子_17.JPG 佐々木綾子_16.JPG 佐々木綾子_15.JPG

佐々木綾子_14.JPG 佐々木綾子_13.JPG 佐々木綾子_12.JPG

佐々木綾子_11.JPG



スーパーの牛乳パックなどが並ぶ棚を描いた作品は、そこにある線が本来直線的なものが多いこともあって、フリーハンドの歪みや線の太さの変化がいっそう際立ち、身近な情景なだけにその雰囲気のうねりに痛快な想いが湧いてきます。


佐々木綾子_10.JPG



もっとも大きなサイズの作品、こちらはもう、そのサイズ自体の迫力も相まって、コミカルな雰囲気に重厚さももたらされているように思えます。
線は松本大洋氏の漫画を彷彿させる人間味に満ちた風合いもあって、また牛乳パックにプリントされたロゴだけに留まらず側面の原材料などの説明も律儀に描写されているあたりも楽しいです。
もっといろいろと拝見してみたいのと同時に、今度はどんな景色を捉えられるかにも興味が湧いてきます。


佐々木綾子_09.JPG 佐々木綾子_08.JPG 佐々木綾子_07.JPG 佐々木綾子_06.JPG

佐々木綾子_05.JPG 佐々木綾子_04.JPG 佐々木綾子_03.JPG 佐々木綾子_02.JPG

佐々木綾子_01.JPG



Super Acrylic Skin -Sweet Addiction 松浦浩之 個展
東京画廊+BTAP
東京都中央区銀座8-10-5-7F
03-3571-1808
9/1(水)〜9/25(土)日月祝休
11:00〜19:00(土:〜17:00)
松浦浩之100901.jpg

お馴染みのちょっとやんちゃな雰囲気を醸し出すキャラクターをキャンバスにシャープに描写した作品群、そのタブローの美しさに魅せられます。ひとつひとつの色面に着目するとまさに「パーツ」としての無機質さ。しかしそれがキャンバスの上で組み上がってひとつのモチーフを構成すると、そこから新たな命が歩み始めるようなイメージが浮かんできます。
立体作品も展示され、ギャラリー中央に展示された巨大なサルの作品の格好良さも印象的です、そのやんちゃな佇まいと見据えられた視線の力強さ、とにかく凄い!



石井亨展「都市の時間」
ミヅマ・アクション
東京都目黒区上目黒1-3-9 藤屋ビル2F
03-3793-7931
9/1(水)〜10/2(土)日月祝休
11:00〜19:00
石井亨100901.jpg

伝統的な友禅染で表現される、和のテイストをふんだんに織り込みそこに現代的なモチーフも混ぜ込んだ痛快な世界。まさに支持体となる絹を「染める」ことでもたらされる、絵の具では表現し得ないフラットな画面の、絹の地の質感がそのまま表出したしっとりとした質感も印象的で、そして大きな色面の染めの美しさ、ムラのない色彩の広がりにも感じ入ります。
鮮やかな色彩が溢れる大作群から米粉を使って描写され、マスキング的に表出された線で展開される小品までバラエティに富んだ構成も見応え充分、そして染織の可能性も一気に押し拡げるようなダイナミックさも頼もしく感じられます。



■9/2 Thu
西山裕希子「ポートレイト」
MEGUMI OGITA GALLERY Showcase
東京都中央区銀座5-4-14 銀成ビル4F
03-3571-9700
9/2(木)〜9/18(土)日月祝休
12:00〜19:00
西山裕希子100902.jpg

ひとつ上の石井さんから続く染織表現、こちらは関西で何度か拝見している西山裕希子さんがMEGUMI OGITA GALLERY Showcaseのコンパクトなスペースに登場、まずは既発表作品で展示が構成され、あらためて東京で西山さんの繊細で爽やかな染織表現に接することができるのが嬉しいです。
髪をかきあげる女性の後ろ姿を表現した作品など、一見すると線描なのですが、しかしその線もろうけつ染めで少しずつ創出されていくという実に繊細で時間のかかる行程で表現されていることを考えながら拝見すると、そのさり気ない場面にも独特で独創的な深みを感じます。
展示会期中に数点は新作と入れ替わるそうで、そちらも楽しみです。



■9/4Sat
間戸/WIND-OW 上村洋一 関根直子 冨井大裕 船井美佐 森本太郎 吉賀あさみ
東京都渋谷区恵比寿3-3-8
03-3444-1133
9/4(土)〜9/22(水)日月休
12:00〜19:00

絶妙なセレクションがとにかく印象的です。
比較的コンパクトな作品が集められ、それぞれのクリエイションに備わる客観性、内省的な感触が、それぞれの作品の存在を、そして己の存在をも静かに引き立てているような構成にも感じ入る次第です。



剱持耕平 陶のミニチュアール展
Ecru+HM
東京都中央区銀座1-9-8 奥野ビル4F
03-3561-8121
9/4(土)〜9/11(土)
12:30〜19:00(最終日:〜17:00)
劔持耕平100914.jpg

文句なしにかわいい陶芸作品。眺めているだけでにやけてきます。
ちいさな空間に丁寧に表現される世界、実に細やかにさまざまなディテールがコミカルに再現され、それだけでなく全ての可動部分も一切の金属のパーツを使うことなく、陶で再現されていることにも驚かされます。
本棚に座って本を読む人、棚の中にさまざまな世界が展開された小品などなど、一部の作品は一輪挿しにもなっていて、楽しいイメージがほっこりと膨らんでいきます。



美島菊名「THE BEAUTIFUL WORLD」
アート★アイガ
東京都中央区八丁堀2-22-9 宮地ビル2F
050-3130-1316
9/3(金)〜9/25(土)日月休
13:00〜19:00
美島菊名100903.jpg

登場する女性のフェミニンな部分が際立つような演出がなされた写真群。独特のスリリングな風合いが醸し出され、そして日常的な場面にもたらされる違和感の部分の色彩の鮮やかさが強烈な違和感を感じさせてくれます。
現実と幻想とが交錯するような、不思議なストーリー性も思い浮かんできます。



有馬かおる「natural freedom」
ZENSHI
東京都千代田区神田岩本町4
03-6206-8078
9/3(金)〜10/9(土)日月火休
12:00〜19:00

前代未聞の展覧会。しかしその意表を突くインスタレーションにも有馬さんらしさが感じられ、嬉しくなってきます。
制作時期ごとに纏められたドローイング集を1枚1枚手でめくって拝見する、という、作品を触るというタブーを軽々と飛び越えちゃっている感じが痛快で堪らなく。そうやって目にしていく作品はひとつひとつがのんびりとのどかだったりやんちゃだったり、さまざまな表情を見せてくれます。



「再生する崩壊する自我する梅沢和木するラウンジする画像コアする*ラウンジ」
CASHI
東京都中央区日本橋馬喰町2-5-18-1F
03-5825-4703
9/3(金)〜9/18(土)日月祝休
11:00〜19:00

結局こうなってしまうのか!(≧∇≦)ノ゛

先月まで開催されていた個展を受けるかたちで引き続き行なわれている今回の展示、もはやお馴染みのカオス*ラウンジ的な雰囲気が充満しているように感じられます。



水谷一「消失」
GALLERY MoMo Ryogoku
東京都墨田区亀沢1-7-15
03-3621-6813
9/4(土)〜9/25(土)日月祝休
11:00〜19:00
水谷一100904.jpg

GALLERY MoMo Ryogokuがオープンして以来、もっともストイックなインスタレーション。
この空間に備わるもっともユニークな部分のひとつ、入り口から続く長い空間には白い球体がその中央に一直線に等間隔に置かれ、奥のスペースには大きな紙にシャープペンシルで描かれた抽象的なドローイングが1点、床置きで展示されています。
それぞれ、鑑賞者への問いかけがあって、しかもそのことに分厚さを感じさせてくれます。そのものだけに留まらず、設置された位置、壁面との距離、照明などにも思考が広がっていきます。
そして、予定では両国のこのかたちの空間での展示は今回が最後とのこと(改装予定なのだそう・・・)。タイトルの「消失」にもさまざまな想いが巡ります。



南隆雄「puppet study」
OTA FINE ARTS
東京都中央区勝どき2-8-19-4B
03-6273-8611
9/4(土)〜10/16(土)日月祝休
11:00〜19:00
南隆雄100904.jpg

実にストイックな映像インスタレーションが構成されています。
考え抜かれた構造に感心させられ、またそれぞれの映像における関連性や、その複雑さにもイマジネーションが沈んでいき、微妙な発見のひとつひとつに感嘆、感動が呼び起こされるような...。
じっくりと空間に意識を沈み込ませ、そこから脳内に時間的、空感的なイメージの構造が組み上がっていくような感じが興味深いです。
posted by makuuchi at 14:27| Comment(0) | TrackBack(0) | review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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