ムラタ有子新作絵画展
@GALLERY SIDE2
東京都港区東麻布2-6-5 タトルビル1F
03-6229-3669
6/26(土)〜7/31(土)日月祝休
11:00〜19:00


Yuko Murata New Works
@GALLERY SIDE2
2-6-5,Higashi-Azabu,Minato-ku,Tokyo
03-6229-3669
6/26(Sat)-7/31(Sat) closed on Sunday,Monday and national holiday
11:00-19:00
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GALLERY SIDE2でのムラタ有子さんの個展です。
今回は初めての作品集のリリースに時期を合わせたような感じで、その作品集も、ページを捲って目に入ってくるさまざまな絵に気分も和やかになってくるというステキな仕上がりで。
で、そちらにも収録されている新作も今回の個展で発表されています。
これまでもムラタさんの個展や作品は拝見してきていますが、今回はお馴染みの動物や風景の作品はもちろん、初めて果物を描いた作品があって、これがまた新鮮なかわいらしさを醸し出しています。
絵の具の艶やかな質感と、いかにも「塗る」といったストロークの感触で、コミカルな風合いがもたらされているように感じられます。
動物などの作品とはまたひと味違う、のんびりとした雰囲気に惹かれます。
また、瑞々しい色彩がモチーフのイメージとマッチしていて、これによって奏でられる風合いが、嬉しい気分で心を満たしてくれます。
風景を描いた作品の雰囲気の独特さもまたなんともいえない味わいで。
シンプルに解釈された情景は、それによってもたらされる要素の少なさによる淋しげな感触とは裏腹に、いかにもムラタさんの作品らしいかわいらしい感じ、あたたかい感じ、そしてユーモラスな感じが伝わってくるんです。
モアイ像のシルエットを連想させる作品。
もってりとしたひとつひとつのかたち、そのあたたかみが嬉しいです。
そして、シルエットの隙間にころりと浮かぶ白くてまあるい月影が、コミカルなイメージをじんわりと盛り上げてくれているようにも思えます。
椰子の葉を描いた作品は、一転して広がる青空とそこに浮かぶ白いお日さまが、楽しくて清々しい風合いを届けてくれます。
尖ったヤシの葉がばらばらと広がっている佇まいにも,不思議と伸びやかな印象を覚えます。
今回も、1点1点がゆったりと展示されていて、そのひとつひとつが空間にふわりとした風合いを放っているような感じが心地よいです。
鮮やかな色彩とコミカルな風合い、ほんのりと漂うセンチメンタルな感触など、さまざまなイメージが絶妙の塩梅で届けられているように感じられて、その雰囲気に浸れるのも嬉しいです。