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坂本睦美/竹村文宏
@ex-chamber museum
〒103-0025 東京都中央区日本橋茅場町1-1-6 小浦第一ビル2階a
070-5567-1513
2/15(土)〜3/30(日)月火水休(2/24祝日開廊)
木金:15:00〜18:00、土日祝:12:00〜18:00
プレスリリース
インスタレーションビュー

Mutsumi Sakamoto/Fumihiro Takemura
@ex-chamber museum
Koura-Daiichi BLDG 2f-a, 1-1-6, Nihonbashi-Kayabacho, Chuo-ku, Tokyo, Japan
81-70-5567-1513
February 15(Sat)〜March 30(Sun) closed on Mondays to Wednesdays (February.245 is open)
Thursdays and Fridays:15:00〜18:00, Saturdays, Sundays and holiday:12:00〜18:00
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ex-chamber museum
http://ex-chamber.seesaa.net
〒103-0025 東京都中央区日本橋茅場町1-1-6 小浦第一ビル2階a
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tel: 070-5567-1513
mail: exchamber@yahoo.co.jp
インフォメーション

ex-chamber museum
Koura-Daiichi BLDG 2f-a, 1-1-6, Nihonbashi-Kayabacho, Chuo-ku, Tokyo, Japan
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mail: exchamber@yahoo.co.jp
information

artists
伊藤航 Wataru Ito
小野川直樹 Naoki Onogawa
小坂学 Manabu Kosaka
後藤勇治 Yuji Goto
坂本睦美 Mutsumi Sakamoto
佐藤明日香 Asuka Satow
勢藤明紗子 Asako Setoh
田島大介 Daisuke Tajima
鶴友那 Yuna Tsuru
照井譲 Yuzuru Terui
平山紗代  Sayo Hirayama
山口英紀 Hidenori Yamaguchi

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2009年12月30日

review:指江昌克展「デファクトスタンダード」《11/28、12/18》

review:指江昌克展「デファクトスタンダード」《11/28、12/18》mirror

指江昌克展「デファクトスタンダード」
ミヅマアートギャラリー
東京都目黒区上目黒1-3-9 藤屋ビル2F
03-3793-7931
11/28(土)〜12/26(土)日月祝休
11:00〜19:00
指江昌克091128.jpg

SASHIE Masakatsu Exhibition "de facto standard"
MIZUMA ART GALLERY
1-3-9-2F,Kami-meguro,Meguro-ku,Tokyo
11/28(Sat)-12/26(Sat) closed on Sunday,Monday and national holiday
11:00-19:00
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現在よりむしろ、レトロ感漂う要素を再構築して生み出されるフューチャリスティックな世界。



MIZUMA ART GALLERYでの指江昌克さんの個展。グループショーでは大作1点のみの出品ながら、その痛快なスケール感が発するインパクトは相当に強烈だったのですが、今回はソロ、しかも大作中心によって展示が構成されるとあって、それはもうどんな感じになるんだろうと楽しみで。

メインスペースに展示されていたのは大作3点。まさに圧倒的な情景が一気に迫ってきて、そのパワーとスケール感に早々にやられてしまった次第。
描写の程よいポップさと、そこに流れる物語性のハードボイルドな感じ。そのバランスがまた絶妙で、初見で感じるインパクトの勢いそのままに、イメージもぐんぐんと広がっていくんです。
夜景がモチーフとなった作品では、指江さんの名刺代わりとも呼べそうな構図である浮かぶ球体と、眼下に広がる町並みのシルエットがクールかつシャープに描き現されていて、情景の圧倒的な重量感と、裏腹にアニメ的な親しみやすさを感じ、その風合いに独得の深みを覚えます。


指江昌克22.JPG



入り口正面の壁面に展示されていた、今回の個展でもっとも大きな作品。
サイズがそのまま迫力へと転化し、また寂れた色調が、描かれる情景の荒廃した気配を紡ぎ出しています。
球体を構成する、繁華街のネオンの場末感がまた堪らない、陸地に広がる積まれた産廃、その凝縮が放つ無機的な空気感と響き合い、灯る明かりですら不思議とどこか人の存在を感じさせず、むしろこの球体自体が意図を持って彷徨っているかのような、シュールな物語性も思い浮かんできます。
何より、ひとつひとつのモチーフの丁寧な描写に凄みを感じます。この非現実的な情景にその具象的な描写への徹底が臨場感をもたらしているように思えるんです。


指江昌克14.JPG 指江昌克13.JPG 指江昌克12.JPG 指江昌克11.JPG 指江昌克10.JPG

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球体のイメージの印象が強いのですが、今回の個展で発表されていた軍艦をモチーフとした大作には驚かされ、さらに想像も広がっていった次第で。
見上げるような構図がまず堪らなくかっこいい!
また、軍艦だからか、遊戯施設を連想させる要素がふんだんに描き込まれていて、どこかオニギヤカな感じがまた痛快なイメージを誘ってきます。
また、浮かんでいるのが産廃の海というふうになっているのも面白いです。凄まじい轟音を立てて航行しているようにも、この産廃が積まれた地にこのかたちで聳えるようにも思えてきて、いずれにしても相当に力強い雰囲気に想像も蹂躙されるような感じで、それはもう痛快極まりないのです。


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奥のスペースには、制作部屋を再現したようなインスタレーションが。
これがまた堪らない、懐かしい想い出が蘇ってきます。


指江昌克08.JPG



この一角のメインのひとつは、球体のキット。
ケースも郷愁感たっぷりのプラモデルの完成品が机の上に展示され、塗料や塗料皿もいっしょに置かれていて、よくプラモデルを作った頃の記憶が生々しく蘇ってくるのと同時に、置かれる完成品を眺める目も憧憬の眼差しに。
昔、雑誌などでプラモデルの完成品の写真を眺めてはその塗装の巧さに恍惚となっていたのですが、そのときと同じような気持ちが沸き起こってきます、とにかく巧い...。パーツの数こそ少なそうですが、塗装といい、貼られたデカールといい、それはもうもpんクの言いようのないほどの見事さで。


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この完成品を眺めると、もっと普通のプラモデルを指江さんが作ったらどんな仕上がりになるだろう、と否応なく思い浮かび、ワクワクしてきたり・・・。

もとい、このサイズであっても3次元で球体が提示されて、さらにペインティングの臨場感も高まるように思えます。


このスペースには小品も数点。
どこかほっこりとコミカルな感じが漂っていて楽しい!
絵の雰囲気をもり立てる額の色も実によく効いています。


指江昌克03.JPG

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圧倒的に楽しく痛快な世界は、ソロで接することでよりダイナミックに伝わってきてさらに面白味が増したように感じられました。
おそらく絵のサイズが大きければ大きいほどその真価が発揮されるようにも感じ、その一方で、小品での展開、ちいさな画面に伴う窮屈さも思いのほかあっさりとクリアしこちらはこちらで充分にダイナミックな光景を導き出していて、とにかく指江さんのクリエイティビティのスケールのただならぬ壮大さ、広大さに感じ入った次第です。

四の五の言うより何より、もっと観たい!


指江昌克01.JPG
posted by makuuchi at 12:11| Comment(0) | TrackBack(0) | review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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