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ex-chamber museum
http://ex-chamber.seesaa.net
〒101-0021 東京都千代田区外神田6-11-14 3331 Arts Chiyoda 205a
MORITAKAとシェア)(google map
tel: 070-5567-1513
mail: exchamber@yahoo.co.jp
インフォメーション

ex-chamber museum
3331 Arts Chiyoda 205a, 6-11-14, Soto-Kanda, Chiyoda-ku, Tokyo, Japan
(sharing the space with MORITAKA)(google map
mail: exchamber@yahoo.co.jp
information

artists
伊藤航 Wataru Ito
小野川直樹 Naoki Onogawa
佐藤明日香 Asuka Satow
須賀悠介 Yusuke Suga
勢藤明紗子 Asako Setoh
田島大介 Daisuke Tajima
鶴友那 Yuna Tsuru
平山紗代  Sayo Hirayama
山口英紀 Hidenori Yamaguchi

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2009年12月12日

review:有馬かおる れんこんのなか《11/6、11/28》

有馬かおる れんこんのなか
ZENSHI
東京都千代田区神田岩本町4
03-6206-8078
11/6(金)〜12/12(土)日月火休
12:00〜19:00
有馬かおる091106.jpg

Kaoru Arima "In the Lotus Root"
ZENSHI
4,Kanda-Iwamotocho,Chiyoda-ku,Tokyo
03-6206-8078
11/6(Fri)-12/12(Sat) closed on Sunday,Monday and Tuesday
12:00-19:00
Google Translate(to English)



ZENSHIでの有馬かおるさんの個展です。

気張らない世界がさまざまなかたちで綴られて、そのひとつひとつを眺めているとゆるゆると和やかな気分が心を満たしていく、そしてそこに、これはこれで独特の緊張感もあって。
鉛筆だったり新聞紙だったり、それ自体が身近なものを多く用いられていることや、一筆入魂とはかけ離れたリラックスした描き味も、その緩くて心地よい風合いを醸し出すひとつの理由になっているようにも。


有馬かおる17.JPG

有馬かおる16.JPG



それぞれの作品の展示自体も、額装や軸のもありつつ、月めくりカレンダー風にピンで描けられているものも多かったり、床置きのものもあったりと、「そこにある」雰囲気の演出がなされているように感じられたのも印象に残ります。


有馬かおる15.JPG

有馬かおる14.JPG



新聞紙を支持体に採用した作品は、画面の中にちょこんと描き込まれている日付が最近で、しかしその新聞自体はけっこう前のものであったり、いったいどこで入手、といった感じのものもあったりとさまざまで、その新聞紙自体との距離感、なんでまたこれに描いてんだろ的な謎めきが転じて緊張感となって、なのに描かれる情景そのものはどこ吹く風、のんびりとした感じは保たれて、もっとも僕の中で勝手にややこしくしているわけですが、そのギャップがまた面白く感じられたり。


有馬かおる13.JPG

有馬かおる12.JPG



画像を取り込んで、写真盾状のモニターに次々映し出される作品も。
ふわっと消えては現れるさまざまな場面、緩やかに綴られる雰囲気、シャープなハコのなかに収まっていても水を吸って歪む紙の感じの心地よさや飄々とした線の味わいは変わることなく、で、つらつらと流れる画像が持ってきてくれる時間に委ねて「あー」とか思いながら眺めるのが楽しくて。


有馬かおる11.JPG 有馬かおる10.JPG 有馬かおる09.JPG

有馬かおる08.JPG



初日に伺ったときにはただ曲がった針金、としか思えなかったこの作品。


有馬かおる07.JPG



さまざまな角度で眺めてみて、それに応じて変化する空間性になんだろうなんだろうとそのいい加減の針金の線のうねりとさまざまな表情への気付きを試みながら、


有馬かおる06.JPG

有馬かおる05.JPG



あっ・・・!


有馬かおる04.JPG



以前、書家の方から「文字にも奥行きがある」というお話を伺って、以来、数こそ多くはないものの、書を鑑賞するときは線の太さの変化や濃淡でその奥行きに思いを馳せることもしばしばなのですが、その書家が教えてくれた平面解釈を思い出させてくれます、線と空間の関係性が楽しい!
確か2点、針金の作品が展示されていて、それぞれは同じモチーフを紙に描いた作品もあり、それが基になって制作されているようで。有馬さんの意図は平面の中にある空間を導き出すことよりむしろ「こういうふうにしたら面白いよねー」的な遊び心の方に振れているようにも思えるのですが、こうやって意表を突く展開で空間の存在を思い起こさせてくれるのが痛快です、一筆描きの醍醐味のようにも感じられたりしてまた味わいも深まります。


そして、前回銀座で拝見した個展でもそうだったのですが、今回のスマッシュヒットというか、展示に一貫する緩やかな雰囲気のなかでひときわ強烈に意識を掴まれたのがこちらの作品、床に直置きされた額のなかに収められる幽玄な女性の表情と佇まい、アバンギャルドな両腕の先、ふわりと淡く染まる微妙な色合い、何より浮かべる余裕達観の笑みにぐっと来ます。


有馬かおる03.JPG

有馬かおる02.JPG



すごく変な例えで恐縮、ホント申し訳ないんですが、何というか、今のは知らないですけどファミコン時代のドラゴンクエスト4だか何だかで、冒険パーティのメンバーを学者とかいろんなものから選ぶとき、「遊び人」が実はいちばん早く「賢者」に格上げできるというのがあったのを覚えていて、有馬さんのスタンスって何となくそういうのに近いような気がしています。
制作される作品それぞれの味わいは豊かで深くて、力の抜けた感じが心地よくてそれに接しているだけで和めて、しかしそのなかに凄まじく引きつけられる緊張感と強度をもった世界が突然放たれる感じ、その振れ幅の大きさに今回も惹かれた次第。

展示されていない多くの作品もファイルに収められていて、それも拝見させていただいたのですが、めくるページごとになんとも言えない自然体でまろやか、和やか穏やかな情景がぼつんと浮かび出て、目尻も気付けばずいぶんと下がっているのです...。


それを思い起こさせる作品ももちろんあるのですが、「れんこんのなか」っていうひらがなの展示タイトルもいいなぁ...。

有馬かおる01.JPG
posted by makuuchi at 08:28| Comment(0) | TrackBack(0) | review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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