@ギャラリー椿GT2
東京都中央区京橋3-3-10 第1下村ビル1F
03-3281-7808
11/7(土)〜11/21(土)日祝休
11:00〜18:30

Aya Koizumi "Tonari no Heya"
@Gallery Tsubaki GT2
3-3-10-1F,Kyobashi,Chuo-ku,Tokyo
03-3281-7808
11/7(Sat)-11/21(Sat) closed on Sunday and national holiday
11:00-18:30
Google Translate(to English)
ギャラリー椿GT2でのコイズミアヤさんの個展です。
これまでも知性あふれる造形が楽しい立体空間を展開されてきましたが、今回はそこに「おもちゃ」的な要素が入り込み、また違う楽しさ、思わず無邪気にいじってしまう面白さに満ちています。
今回発表されている作品はすべて、白で塗布された板組みの直方体に木目調が入り込むといったもの。
まずはそのおさまりの良さに感じ入ります。
この木目調の部分は引き出せるんです。
繋がる穴の部分に感じる知性、説得力。まずは横に並ぶベッドのようなパーツが。
さらに上の方にある細長い部分も。
そして、その反対側の上側にある部分は引き出していくと思いのほか大きなパーツが出てきて驚かされたり。
ひとつひとつのパーツの作り込み、そこに生み出される空間もまた、静かな楽しさに溢れます。
続いて、咲くホイドとはほぼ同じくらいの大きさの白い箱。
無論組み方が変わり、そこから覗いた景色も違うので、まだ触れぬうちから好奇心が刺激されます。
上から。
この作り込みの緻密さ、丁寧さ。
加えて木目の温かみが和ませてくれます。
そしてこれを引き出すと・・・
おお!Σ( ̄口 ̄;)
出すときちょっと緊張したけど!Σ( ̄口 ̄;)
この理知的な空間、これもまた堪らなかったり。
そしてその中身は・・・
お見事!
思わず喝采、柏手一発パンと鳴らして唸りたくなるほどの美しい空間。
これが収まるイメージのスムーズさもまた心地よく感じられます。
さらにさらに。
横から見たらどこかの家の模型のようでもありますが...
中には階段が!
他にも抽き出しのようパーツが出てくる出てくる。
いやもう楽しくて楽しくて。
パーツを外しながら「あー」と静かな歓声を上げ時には「おぉ!」と驚かされたりと、さまざまな面白さに満ちています。
この「遊ぶ」感覚がとにかく楽しいんです。
コツンコツンと組み上げられている造形の深みにも感嘆させられます。
これまでのコイズミさんの作品でのどこか神々しい感じ、深遠な雰囲気が、いくらか和らげられ、しかし本質的な温かみはそのまま保たれているのが嬉しいです。
収めて眺めて、外して並べてまた眺めて。
ああ楽しい、豊かな世界観が嬉しい展覧会です。