@FOIL GALLERY
東京都千代田区東神田1-2-11 アガタ竹澤
03-5835-2285
9/11(金)〜10/10(土)日祝休
12:00〜19:00(初日:〜18:00)
Ryoko Aoki Object Reading
@FOIL GALLERY
1-2-11,Higashi-Kanda,Chiyoda-ku,Tokyo
03-5835-2285
9/11(Fri)-10/10(Sat) closed on Sunday and national holiday
12:00-19:00(Opening day:-18:00)
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FOIL GALLERYでの青木陵子さんの個展です。
水戸芸術館、原美術館それぞれで開催された展覧会にも参加されていたのですが僕はそのどちらも見逃していて、実際に青木さんの作品を拝見するのは実質的には今回が初めてで。それなりにイメージは持っていたのですが(今思い返すとそのイメージ自体はすごく曖昧だったように思われます・・・)、今回、個展で青木さんのクリエイションに、フレッシュな気持ちで接するという幸運にも恵まれ、なんとも嬉しいイマジネーションの刺激を受けた次第です。
ギャラリー内にはところ狭しとさまざまな作品、もとい「絵」、さらに言うと「何かが描かれたもの」が貼られています。
その支持体のチョイスがまず面白く、興味がそそられます。まっさらな洋紙はもちろん、罫線が引かれたノートや藁半紙なども用いられ、それが空間を軽妙な、はたまた軽やかな気配で満たしていくような。キャンバスやパネルの作品がずらりと並ぶ展覧会だと、その作品の(平面とは言え)「もの」としての重さが空間にそれなりの重厚感や密度をもたらすと感じるのですが、この展覧会では極めて身近な、おそらく普段の生活でもてに届くところにありそうなものが次々と取り入れられているような感じがあって、そこまず、なんとも痛快です。
・・・何となく、思いついたイメージを描き留めるようにして制作されたような印象を覚えます。すらりすらりと引かれていく線が導き出すモチーフたちの、さらりとしたストレートな雰囲気、それがそれであるというイメージを伝えるための最小限の行為のみによって綴られたさまざまな場面が空間に散りばめられていて、それが楽しげな気配を溢れさせているように感じられるんです。
一方で、なかにはちまちまと緻密な描き込みがなされているものもあったりして、そのきらきらとした密度もまた楽しかったりします。
青木さんにそのことをお伝えすると、使われる支持体は思いのほかセレクトされているのだそう。罫線や方眼のあるなしや紙の色味など、描きたい情景と合うものを選ばれているとのことで、一瞬だけ意外な印象を覚えつつも、それぞれの画面から伝わる雰囲気の軽いなりの説得力に、その話にも納得した次第です。
また、一部の壁面が鮮やかなパステルカラーで塗られていて、それが白い壁に映ってぼやっと淡い気配を立ちのぼらせていたり、さらに床にもさまざまなものが、それこそそこに落ちていた葉っぱなども合わせて置かれていたり。
なんとなくそこに意味はないのだろうなぁ、と思いながら、その感覚的なところにさまざまな要素が落とし込まれていってどこか深遠な雰囲気を導き出しているのもなんだかほどよく心地よい刺激となって伝わってくるような気がして、それもまた、この展示空間へと意識を入り込ませてくれます。
もっとも興味深く感じたのが、描かれるもの、落とし込まれる要素のストレートさ。
さまざまな素材や支持体が持ち込まれている、使われているとはいえ、観る側がそこからキャッチするものが極めて表層的な部分からのイメージであるような気がした次第です。
世界観に奥行きがない、という意味ではなくて、ここでこの言葉を引用するのはもしかしたらお門違いかもしれないのですが(つまりはよくわかっていない、ということです、汗)、「スーパーフラット」という言葉の意味を、「あ、こういうことか。」と感覚的に掴めたような気がしています。
リリースされた画集を観ると、その感覚がより鮮明になってきます。
あくまで良い意味で、画集に掲載されている絵の画像を観た時と、実際の絵を観た時の印象にほとんど差異を感じないのは、けっこう得難い体験のように思われます。無論そこには巧みな編集のセンスなどもあるのですが、こういうふうな面白さを感じたことが印象に残っています。
いろんなかたちで接していきたいクリエイションです。





