恒良英男 edge
@AISHO MIURA ARTS
東京都新宿区住吉町10-10
6/19(金)〜7/5(日)月休
13:00〜21:00(日:〜19:00)
面白い!
フォークやスプーンに穴があけられて装飾的にアレンジされていたり、また溶接されて、さらに額装されることで物語性も生み出されているのもまた興味深かったり。
立体的なアプローチやインスタレーションも楽しいです。
玉ノ井哲哉『夢を見ない夜…』展
@MORI YU GALLERY TOKYO
東京都新宿区西五軒町3-7 ミナト第三ビル4F
6/6(土)〜6/27(土)日月祝休
12:00〜19:00
モチーフにお菓子がたくさん取り入れられているので、もっとポップな世界観を想像していたのですが、さにあらず。
相当にサディスティックというか、むしろホラー的な感じが迫ってきて、そのギャップに大いに戸惑わされてしまった次第。
ポップさとスプラッタ的なホラーさとが混在するインスタレーションが展開されています。
中央に置かれる椅子、そこに配されるドーナツや絞りから出したクリーム、背もたれのチョコレートに垂れる白いソース、それぞれの造形の精度の高さ、臨場感に感じ入りつつ、吹き荒ぶように迫る怖さにぎょっとしたり。
空間を構成するのとともに、その作品を取り込んだ写真作品も合わせて展示されていて、強烈な世界観がさらにリアルに提示されています。
この女の子なんてもう、アメリカのホラー映画の引用を強く感じてしまうわけで...。
無邪気に見えるさまが余計に逆の側面を立ち上げているように思えます。
写真に写っているものとは違うのですが、お菓子を組み合わせて作られたチェーンソー。
色やモチーフのかわいらしさを思って接するホントにケガしますよってうまいこといてる場合か!Σ( ̄口 ̄;)
立体と写真とを用いて、独創的なアプローチで独自の世界観の提示が繰り広げられ、そこに取り込まれるふたつのテイストの凄まじいギャップがドラマチックなほどに力強く迫り、翻弄してくるんです。
僕の場合はカワイイ方面からのアプローチでしたが、コワイ方から入ってくる方もいらっしゃるそうで、そちらの場合でもまた相当に振り回されるようです。
いずれにしても、大変興味深い世界です!
「変成態−リアルな現代の物質性」展 vol.2 冨井大裕×中西信洋 揺れ動く物性
@gallery αM
東京都千代田区東神田1-2-11 アガタ竹澤ビルB1F
6/13(土)〜7/18(土)日月祝休
11:00〜19:00
横たわる冷静。ふたつのクリエイションが静かに響き、お互いの個性を引き立て合いながら、豊かな空間性とゆったりとした時間の流れを感じさせてくれます。
それぞれの代名詞的な作品が揃い、アーカイブ的な構成になっているのも興味深く感じられます。
100 degrees Fahrenheit vol.1 梅沢和木 笹田晋平 高橋つばさ 彦坂敏昭
@CASHI
東京都中央区日本橋馬喰町2-5-18-1F
6/5(金)〜7/11(会期延長)(土)日月祝休
11:00〜19:00
再訪。
僭越ながら、まるで僕の好みを見透かして選んでくれたみたいなセレクションが堪らないグループショーです!
彦坂敏昭さん、お馴染みのの燃える家。緻密な版による線、さまざまな素材を用いて施される複雑なグラデーションが、硬質な混沌を導き出しています。
今回の作品はさらにひとつひとつの配色の力強さ、深みがシャープなコントラストをもたらし、それが線の強度も引き上げているように思えて、よりいっそうの硬質に進化したテイスト感が堪らないです。
以前から気になっている方のひとり、AISHO MIURA ARTSでのグループショーでも印象に残っている梅沢和木さん。
現在開催中のトーキョーワンダーウォールにも出展されています。
梅沢さんのアプローチも実に面白く、文字など出力、携帯などに用いられるシールといったデジタルな感触の素材もふんだんに取り込み、そこに極度に鮮やかな色彩の絵の具を大胆に重ねることで、相当にフューチャリスティックで、かつ鮮烈にヴィヴィッドな混沌を生み出しています。
大小の画面を組み込み、コーナーで構築されるインスタレーション、そこに立ちのぼる竜巻のようなスピード感溢れる雰囲気のインパクトも痛快。そして1点ずつの空間性の大胆さ、重なる色の過剰さと背景の白のフラットさとのギャップも面白いです。
また、ちいさなキューブも面白い!
オープニングのときに持たせていただいたんですが、その重量感はけっこうびっくりします。
トーキョーワンダーサイト本郷での個展も印象的だった笹田晋平さん、そのときの曼荼羅風の作品も面白かったのですが、今回はそのときにも発表されていた別シリーズの肉の作品。この臨場感、サイズが放つ分厚い世界観は、過剰にコミカルで、そこにメッセージ性も横たわっているようにも感じられ、なかなかの深みを醸し出します。
文京アートでも個展もステキだった高橋つばささんも登場。
こちらもコーナーを活かして角度をつけて壁面構成、パノラマ風に組み上げられた緻密な線が舞う情景の清々しい混沌が楽しいです。
そして、円形の画面の作品も。
ちょっと高いところに展示されていて、満月に漂う雲、そんな気配感も深遠にイメージを押し拡げてくれます。
こちらの展覧会、会期延長になったようです、ぜひじっくりと拝見してほしいクリエイションが揃っていることもあり、嬉しい限りです。
中矢篤志展「CIRCLE」
@Gallery MoMo Ryogoku
東京都墨田区亀沢1-7-15
6/6(土)〜6/27(土)日月祝休
11:00〜19:00
今回はふたつの空間でひとりずつ、それぞれ個展形式で紹介しているGallery MoMo Ryogoku。手前の細長い空間では中矢篤志さんのちょっと妖し気なファンタジーが広がっています。
いきなり巨大な立体がお出迎え。
いきなりそのファンタジックな世界観に引き込まれます!
お馴染みの、バブルが湧くような感じが毒々しさを生み出しつつ、軽やかな色彩でメロウな空気感も膨らませるペインティングが並んでいます。
軽やかな色とモチーフの小動物的な感じがかわいらしさを奏でつつ、どこか危うさも醸し出してるのが印象的です。
迂闊に近づけいない雰囲気があって、それが逆に意識を引き込んでいきます。
クッションのような素材感も楽しい中谷さんの作品、入り口正面奥の壁面には小品が散らばって、なんとも楽しげな情景が生み出されています。
1点ずつを眺めていくと、そのアクセントの強烈さに、さらに惹かれていきます。
ちいさな画面に収まるめくるめく色彩のうねり、キャッチーなテイストと危うさとの混在が、独特のファンタジックなイメージも不思議な方向へと立体的に広げてくれます。
ひと味違う雰囲気の作品も。
クッションのような感触はそのままに、どこかレイドバックしたような、そして硬質な感触が新鮮です。
独特のメロウネスというか、あたたかさ、まろやかさが今回も印象に残ります。
空間全体にそれがふわりと満ちています。
人見元基展「楽園」
@Gallery MoMo Ryogoku
東京都墨田区亀沢1-7-15
6/6(土)〜6/27(土)日月祝休
11:00〜19:00
奥のスペースでは人見元基さんの木彫作品が展示されています。
中矢さんの空間から一転してどこか不器用というか、もったりとした感触がコミカルな雰囲気を醸し出しているように感じられる空間。そこに注ぎ込まれているユーモアが独特な味わいを醸し出しています。
まず目に飛び込んでくるのがバイク型のかたつむり。
実際に乗れそうなサイズなのがまた、イメージの距離を塚づけてくれています。
そして、さまざまな箇所のていねいな造形と配色がさらに強いインパクトをもたらしているように感じられます。
オートバイなのにかたつむりて!みたいなツッコミは意外と思い浮かばず、むしろそのおっとりとした雰囲気が印象に残ります。
淋しげな佇まいが印象的な、腰掛けるオウムの作品。
擬人化されたフォルムが雰囲気をさらに強めているように感じられ、その切なげな感じにほのかに胸が詰まるような...。
遊び心とメランコリックさとが備わる作品がそこかしこに配され、無垢さがやわらかいアクセントとなり、漂う緩やかな時間の流れがなんともいえない居心地を紡ぎ出しています。
wah「すみだ川のおもしろい」展
@すみだリバーサイドホール・ギャラリー
東京都墨田区吾妻橋1-23-20
6/20(土)〜7/20(月)
10:00〜19:00
いやもう。
なんだかもう。
人のアイデアを「行動あるのみ」の姿勢で実行するwahの3人組。東京芸大先端の修了制作展では発表された作品群のキッチュさは今でも忘れられないのですが、今回も相当に振り切ったことをやっちゃってます!
ていうかゴルフて!Σ( ̄口 ̄;)
屋内でゴルフて!Σ( ̄口 ̄;)
ていうか船上!Σ( ̄口 ̄;)
・・・・・
どっちだよ!Σ( ̄口 ̄;)
どっちもだから困る...。
市川孝典展 VINTAGE BROWN
@PLSMIS
東京都港区南青山4-17-4-1F
6/17(水)〜6/30(火)
11:00〜19:00
TRAUMARISで拝見して印象に残っている市川孝典さんの線香の炎で描かれるタブロー。そのときに発表されていた作品を含め、それぞれが持つ深みとじっくりと対峙できるのがまず嬉しいです。
制作手法を考えると信じられないほどに緻密に再現されているさまざまな風景やモチーフ、そのスリルに意識が入り込んでいきます。
《6/20》
坂本真澄展「体育のじかん」
@Gallery MoMo Roppongi
東京都港区六本木6-2-6 サンビル第3 2F
6/13(土)〜7/3(金)日月祝休
12:00〜19:00
空気感を思い起こさせる滲みとレースなどを描く細やかな線など、独特の筆致と色使いが醸し出す独特の雰囲気。人のかたちなどにカットされたパネルに描くなどのユニークな手法も取り入れながら、ユーモラスな感触を伴って緩い世界観をもたらしています。
そういうモチーフが出てくるわけではないのですが、子どもの頃に駄菓子屋で買ったお菓子を食べたのを思い出した時のような、なんだか懐かしい感じが妙に心に残ります。
松原健「果実の肖像」
@MA2Gallery
東京都渋谷区恵比寿3-3-8
6/20(土)〜7/18(土)日月祝休
11:00〜19:00
深いイメージが構築されています。
ずらりと並ぶ写真が深遠な雰囲気とメッセージ性を紡ぎ出し、その繊細な空気感が印象的です。
オープニングパーティーでビオラ・ダ・ガンバの演奏があり、終わりの頃でしたが、その貴重な演奏を聴けたのもまた嬉しかったです。
「ひとことガレット」片山大輔 個展&「ひとになる」高あみ 個展
@YUKARI ART CONTEMPORARY
東京都目黒区鷹番2-5-2 市川ヴィラ1階
6/20(土)〜7/18(土)日月火休(水:事前予約制)
11:00〜19:00(最終日:〜17:00)
ふたつの空間でひとりずつ、それぞれが独特の世界を築き上げています。
手前が片山大輔さん。空間の真ん中に置かれる立体作品、大きなアクリルケースに収められる、服を取り入れた平面の作品、そしてタブローと、バリエーションに富んだアプローチの作品を揃えていながら、一貫する雰囲気が味わいを深めているように感じられます。
奥の展示室では高あみさんのセラミックの作品が。今回は女性の頭部のオブジェなど、1点ずつの作品が独自の世界を醸し出し、それらが揃うことでさらに深い空気感を導き出しているように感じられます。
《6/21》
この日は雨で、外出の時間もちょっと遅くなってしまったのですが、まず足を向けたのが東京都現代美術館で最終日だった池田亮二さんの個展。
最終日に行ってる場合ではなかった・・・。
あの世界は僕にとってど真ん中、ミニマムなサウンドとシンクロして展開される複雑な映像インスタレーション、いつまでもそこに浸っていたくなるほど。
「Dataplax」はCDで持っていて買った頃はずっとそれだけ聴いていて、今でもたまに聴くほどに大好きなアルバムなのですが、その音世界が視覚でも展開されたような感じがとにかく堪らなかったです。
地階のスペースでの白い空間でのサウンドインスタレーション、そして展示された平面作品の、敢えて作品の本質を生々しく表出させ、提示したような構成も印象に残ります。
片平菜摘子「かなたのちかく」
@Gallery Jin
東京都台東区谷中2-5-22 山岡ビル1F
6/13(土)〜6/28(日)月火休
12:00〜19:00(最終日:〜17:00)
淡い色彩が印象的、やわらかい風合いが仄かな切なさとをもたらす多色摺りの木版画。
もう長く拝見している片平菜摘子さんの作品、変わらない世界観と、それでも少しずつ深みをましているように感じられるのがまた嬉しいです。
豊かな空間性が今回も印象に残ります。
広さ、そこにちょこんと灯るように、人影や一軒家が描かれ、その「ひとつだけ」の淋しげな雰囲気に、そしてその繊細な空気にいろんな記憶がよぎっていきます。
今回は水彩のドローイングの小品も数点発表されていて、こちらの世界にも惹かれます。
うっすらと広がる淡い色彩、豊かで繊細な滲み、木版画とは違うテイストで、しかし同様に広がる空気感、空間性。儚げな風合いが心をとらえてきます。
&Co.Soon:EYE
@magical, ARTROOM
東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 3F
6/21(日)〜7/18(土)日月祝休(初日を除く)
12:00〜20:00
自動車のボンネットに描かれるグラフィティ。線の密度に惹かれて近づいて、独特のアバンギャルドなリズムも楽しく、また離れて俯瞰したときに異なるシュールな情景が飛び込んでくる痛快さも。
地下のNADiffのギャラリースペースでのレコードショップのインスタレーションも面白い!
《6/25》
田中麻記子 “kiwi & guava”
@GALLERY at lammfromm
東京都渋谷区上原1-1-21 山口ビル1F
6/19(金)〜7/24(金)
12:00〜20:00(土:11:00〜、日祝11:00〜19:00)
前回のhpgrp東京での個展から間髪入れずに開催の田中麻記子さんの個展、そのときに尋常でない混沌とした雰囲気から一転して、実に軽やかな雰囲気、伸びやかで自然体のウォールペインティングと、そこにまるで実がなるように、ちいさな作品が散らばって展示され、エンターテイメント性に富んだ壁面が作り上げられています。
その小品たち、それぞれの画面におよそひとつのモチーフ、ひとつの場面が描かれていてかわいらしいことこの上なく、さらにタイトルがまたユーモラスで堪らないです。
田中さんならではの濃密な色使いと緻密な筆致は随所に感じられ、それがこういった世界も導き出せるんだ、という驚きもまた痛快です。
あわせて過去の作品をプリントしたグッズなども展示されていて、こちらの繊細な雰囲気もまた印象に残ります。





