上根拓馬展
@GALERIA SOL
東京都中央区銀座6-10-10 第二蒲田ビルB1F
1/5(月)〜1/10(土)
11:00〜19:00(最終日:〜17:00)
古代生物の化石標本などをモチーフにユニークな空間を展開する上根拓馬さん、昨年4月以来となる個展です。
壁面に展示されたガラス作品、これがまず興味深いです。
ずらりと、まさに標本のように並ぶ作品群。
絶妙な塩梅でラメが入る、透明な素材で描かれる、さまざまな古代生物の骨格。その緻密な筆致に目が奪われます。
一緒に展示されていた、この色調のイメージの基になったという特殊な薬剤を用いた本物のカエルの標本にも驚かされた次第で。
そして、上馬さんの真骨頂である、壮大なイメージを挿入したインスタレーションも。
今回は緑のボディがうねり、その数カ所に配されるモニターに映るグラフィカルな骨格とで、分厚い時間のイメージを創出しているように感じられました。
《1/9》
第3回 shiseido art egg 宮永愛子
@資生堂ギャラリー
東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビルB1F
1/9(金)〜2/1(日)月休
11:00〜19:00(日祝:〜18:00)
時間が経つほどに失せゆくかたち。
ナフタレンでできたオブジェ群が、このゆったりとした空間に美しく繊細に落とし込まれ、実にひんやりとした静謐がしっとりと漂っているように感じられます。
会期の最初のころと最後のころとでチェックし、そこに流れた時間を実感したい展覧会です。
大矢加奈子新作展「Empty room(gradation)」
@HP FRANCE WINDOW GALLERY
東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング1F
1/9(金)〜2/5(木)
11:00〜21:00(日祝:〜20:00)
平面のアーティストの大矢さんがこのユニークなスペースでどういう風に展開してくるか大変興味深かったのですが、モチーフに多用されるプライベートなアイテムを持ち込み、絵の世界の臨場感と呼応させて、作品が持つ妖しさと現実にあるものとのふたつの距離で想像に幅をもたらしてくれる、面白いインスタレーションが作り上げられています。
作品から、そして空間から放たれる分厚い臨場感が印象的です。
宮川一郎個展「UH-HUH」
@hpgrp GALLERY 東京
東京都渋谷区神宮前5-2-11 H.P.DECO 3F
1/9(金)〜2/1(日)
11:00〜20:00
面白い!
ひとつの写真をシンメトリーに展開した作品が、厚めの紙にプリントされて展示されています。
アイデアのタネ事体は実にシンプルなのですが、だからこそ現実世界から切り取られるさまざまな景色の面白さが際立ちます。
有機的なものさえもシャープなリズムを刻む、幾何学的なかっこよさにも溢れた空間です。
《1/10》
ART@AGNES 2009
@THE AGNES HOTEL APARTMENTS TOKYO
東京都新宿区神楽坂2-20-1
1/10(土)11:00〜19:00
1/11(日)11:00〜18:00
今回が最後のART@AGNES。そういうこともあってなのか、個展形式で展開されているゲストルームが多かったのが印象的でした。
オオタファインアーツで紹介されていた梅田哲也さん、ジュリアン・オピーの個展の時期の水戸芸術館のクリテリオムで拝見したときの生々しさもいまだに強く印象に残っているところで、扇風機のカバーを使った接点をああいうふうに機能させてホテルで展開してくるとは、と驚かされた次第です。
TARO NASUの佐々木憲介さん。昨年秋に個展を終えたばかりのタイミングで。これほどまでに空間全体を覆うほどの点数のペインティングが展示されていたのにはその筆の早さにまず感嘆、そして空間の雰囲気に合う世界観も印象的でした。また、白と黒の額に収められた作品の、通常の組みの作品とはまた異なる味わい魅力的です。
Yuka Sasahara Galleryのベッドの上に置かれていたましもゆきさんの作品。画面に無数に走る艶かしい線の集積、それらが醸し出す強烈な妖しさ、清楚でありながら、過剰に絢爛で。こういう空間で観る臨場感も格別です。
白土舎のバスルームの坂本夏子さんの作品が素晴らしかった!
昨年の個展を拝見していて、無数のストロークで紡ぎ出す圧巻の構成力がすごいことはしっかりと存じ上げていたものの、しかも小さめの作品でありながら、観る者を呑み込むような力強さ、深い味わいは圧倒的です。
他、SCAI THE BATHHOUSEでの安部典子さんの緻密なオブジェ、Taka Ishii Galleryの五木田智央さんのプロレスラーの肖像が描かれた色紙とオブジェ、ペインティングで構成されるモノクローム空間、MISAKO & ROSENのゲストルームのテレビで上映されていた奥村雄樹さんのサッカーボールと戯れる不思議なヴィデオアート、での染谷悠子さんの繊細な筆致とおおらかな空間性の作品たち、1階ロビーに展示されていた福居伸宏さんのシャープな写真など、いろんな発見があって今回も楽しめました。
あと、箱持ってる人が結構いて、「どこかのスタッフかな?」などと思っていたらカイカイキキの福袋でした。
袋じゃない、箱!Σ( ̄口 ̄;)
というツッコミは置いといて、というか袋は早々になくなったようで。
この遊び心にも脱帽です。
Haptic −触覚
@トーキョーワンダーサイト本郷
東京都文京区本郷2-4-16
11/22(土)〜1/12(月)月・12/29-1/5休(月曜日が祝日の場合開廊、翌日休)
11:00〜19:00
各階で日本人と海外のアーティストの作品があわせて展示、それぞれに存在感たっぷりのインスタレーションが繰り広げられていて見応えもあります。
しかし、なかなかゆっくりと拝見することがかなわず残念でもあったのですが、日本人アーティストのチョイス、窪田美樹さん、宮永愛子さんときて長井朋子さん、この3名がひとつの空間にパッケージされた展示をすごく観たい!
あらためて、選者であるヴィック・ムニーズさんの感性に感嘆した次第です。
杉浦慶太「森 -Dark Forest-」
@CASHI゜
東京都中央区日本橋馬喰町2-5-18-1F
1/10(土)〜1/31(土)日月祝休
11:00〜19:00
昨年のGEISAI MUSEUM2とGEISAI11で連続受賞され、注目を集める杉浦慶太さんの個展、GEISAIの雑然とした(それがいいのですが)場所で拝見したときには気付けなかったも白さをしっかりと実感できるのが嬉しいです。
出力によって画面にプリントされ、その色調感、質感が実にユニークな奥行き感を創り出しているように感じられます。
内海聖史「十方視野」
@ラディウム-レントゲンヴェルケ
東京都中央区日本橋馬喰町2-5-17
1/10(土)〜2/14(土)日月祝休
11:00〜19:00
こういう空間を体感したかった!
替場綾乃展「きもちの漂流」
@GALLERY MoMo Ryogoku
東京都墨田区亀沢1-7-15
1/10(土)〜1/31(土)日月祝休
11:00〜19:00
前回は2人展の形式だったので、今回がGallery MoMoでは初めての替場綾乃さんの個展です。
パネルを女の子などのシルエットにカットし、そこにリズミカルでキュートなパターンなどを描いて実に楽しくかわいいクリエイションを展開、その面白さは前回から引き継がれ、さらに、昨年の卒業制作で発表されたダークな作風も活かされ、よりその個性が加速しています!
春木麻衣子 片山博文 多和田有希 高木こずえ 新作展
@TARO NASU
東京都千代田区東神田1-2-11
1/9(金)〜1/17(土)日月祝休
11:00〜19:00
4名の若手写真家をパッケージした展覧会、面白いです!
六本木クロッシング以来に作品を拝見する春木麻衣子さん。独創的な空間性が独特な迫力を放ちます。深い情景は、観始めると思わず時間を忘れそうになるくらいに心が入り込んでいきます。
驚かされたのは、片山博文さんの作品。
VOCA展など、これまで何度も作品を拝見しているのですが、もう一回あの時を取り戻したい、と激しく思います。
今回展示されている作品は、宇宙風景的なもので、写真と他の素材を組み合わせて制作されている作品、かと思いきや。
すべてイラストレーターで「描いて」いるそうなのです・・・!
だとしたら凄まじく緻密な仕事で、あの静謐なビルの内装も、昨年のTARO NASU OSAKAでのぼやけた情景も、もう一度そういう目で、もっとしっかりと観たいです。
日韓若手作家交流展 Asian Young Artists Exhibition 2 -continuous stories-
@クムサンギャラリー東京
東京都中央区東日本橋3-5-5 矢部ビル1F
1/7(木)〜1/30(金)日祝休
11:00〜19:00
荒木愛さん、増田智己さん、添野郁さん、Lee So-Yoonさん、Noh Kyoung-Heeさんの日韓の5名のフレッシュな個性がパッケージされたグループショー。
昨年末に開催されていた同企画の第一弾もたいへん面白かったのですが、今回も見応えあります、驚かされます!
いや、ほんと、驚きます(汗)。
Manfredi Beninati「置き直された風景」
@TOMIO KOYAMA GALLERY
東京都江東区清澄1-3-2-6F
1/10(土)〜1/31(土)日月祝休
11:00〜19:00
じわりと滲み、心に響く世界観。
平面作品、モノクロームの静謐と重厚に溢れる色彩の作品と、そこに流れる時間のイメージのおおらかさ、深さがじわりと心に満ちていきます。
立体作品の退廃した感触のリアリズムも静かなインパクトを放ち、コンパクトな展示スペースが閉じられて設置された小窓から眺めるインスタレーションも、それぞれが訥々としていながら深く、滋味が溢れ迫るような感触が心を打ちます。
じっくりと対峙したい空間です。
うらうらら展
@Gallery Q
東京都中央区銀座1-14-12 楠本第17ビル3F
1/9(金)〜 1/24(土)日休
11:00〜19:00(最終日:〜17:00)
あのTWS本郷での個展を拝見していると、今回の個展は物足りないです。
しかし、その物足りなさには理由もあり、必然もあるのです。
青と赤の明るい色彩のストライプを背景に、ぼんやりと、しかし動きを感じるようにしてその存在をギリギリ現している半身像の写真。
うらうららさんからお話を伺えてここで試されているのが、動かない、しかも動きを感じさせないあの半身像に動きのイメージをいかにもたらすか、ということのようです。
動きを感じさせるポーズで動きのイメージを伝えるのではなく、あの生命の存在すら遠ざけるような硬質な佇まいから、いかに動的な要素を引き出すか...壮大な試行を伺えて、感嘆した次第で。
映像作品と写真とのみなのですが、うらうららさんの今後の展開はむしろ高まります。
田中秀和「camouflage」
@児玉画廊|東京
東京都港区白金3-1-15-1F
1/10(土)〜2/14(土)日月祝休
11:00〜19:00
昨年の大阪での個展がとにかく印象的だった田中秀和さんの、待望の東京での個展です。
前回の個展で発表された作品の、画面の絵の具の無数の剥落が放つアバンギャルドな風合いは影を潜め、その後に神戸や京都の展示で敢行されたウォールペインティングの延長を思わせる、動的なイメージをダイナミックにもたらすストロークの集積がまた堪らない抽象世界を構築しています。
山田郁予「いいわけ」
@高橋コレクション(白金)
東京都港区白金3-1-15-2F
1/10(土)〜2/7(土)金土のみ・祝休
11:00〜19:00
その世界へと入ってく...
脆く繊細な色彩が淡く溢れる作品群。
それらが奏でる世界感の妖しさ、さまざまな感情が行き交い、時に身体の表面で消え去り、時に心までしっかりと貫くようにして、いろんなイメージが届いてきます。
西尾康之「Drown」
@山本現代
東京都港区白金3-1-15-3F
1/10(土)〜2/7(土)日月祝休
11:00〜19:00(金:〜20:00)
!Σ( ̄口 ̄;)
というよりむしろ
!!!Σ(@ロ@;)
って感じです。すごい!すご過ぎる!
大舩真言展 -Prism-
@neutron tokyo
東京都港区南青山2-17-14
1/10(土)〜2/1(日)月休
11:00〜19:00
いよいよ東京進出を果たしたneutronのこけら落とし、大舩真言さんの個展です。
さまざまなサイズの画面に描かれる深い青が、ユニークな空間に配され、澄んだ静謐がそこかしこから溢れ、放たれます。
アンテナ「トコ世ノシロウツシ」
@TSCA KASHIWA
千葉県柏市若葉町3-3
1/10(土)〜2/28(土)日月祝休
12:00〜19:00
2年振りの「ジャッピー詣で」。
前回の個展が、歴史方面からジャッピーの存在を分厚くさせていたとすると、今回は「今」、もっと身近な感覚というか、さらに生々しい臨場感が作り上げられているような印象を覚えます。
最初の吹き抜けからとにかく圧巻です!
《1/11》
第3回府中ビエンナーレ トゥルー・カラーズ 色をめぐる冒険
@府中市美術館
東京都府中市浅間町1-3
11/15(土)〜2/1(日)月、12/29〜1/3休(月曜祝日の場合開館、翌火曜休)
10:00〜17:00
フィーチャーされたアーティストのクレジットを眺めるだけで充分楽しみで、そしてそれが「色」をテーマに揃っているとなると、さらに興味が増します。
ずっと行きたいと思っていてようやくこの日に伺えたのですが、それぞれのアーティストが渾身の作品を発表、展開していて、相当な見応えです。
定点09 -FIXED POINT '09- New Painters Gropup Show 板垣悠 児玉麻緒 佐藤理恵
@Gallery惺
東京都武蔵野市御殿山1-2-6 ビューキャニオン吉祥寺御殿山B1F
1/10(土)〜1/25(日)火水・1/18休
11:00〜19:00(最終日:〜17:00)
3名の女性アーティストがフィーチャーされた展覧会、異なる色彩感のふたりのペインティング、そこに岩彩の作品が収まることで、バランスが絶妙に保たれ、それぞれの個性も引き立て合いながら自身のユニークさを力強く放っています。
佐藤万絵子 うけとめるひとのいるところ
@遊工房アートスペース
東京都杉並区善福寺3-2-10
1/11(日)〜1/25(日)月火休
12:00〜19:00(最終日:〜17:00)
アラタニウラノなどでの空間構成がそれぞれ忘れ難い佐藤万絵子さん。
今回は床に銀紙を配し、また窓から木々がその姿をのぞかせるなど、また異なる空間での展開が繰り広げられるようで、どうなっていくか楽しみです。
表現の必然、そこに強烈に漂うプリミティブさ、いろんなインパクトやイメージが届いてきます。
《買った本》
・「二○○二年のスロウ・ボート」古川日出男(読了)
・「ベルカ、吠えないのか?」古川日出男
・「推定少女」桜庭一樹
・「グラスホッパー」伊坂幸太郎






内海さんの作りだした空間は
ラディウムを見事に変容させ
わくわくするような世界を
現出させてくれましたね。
愉しかった!!
そして「日韓若手作家交流展」
いやはや、良かったです。
若いっていいですねーー