コンテンポラリーアートフェア 〜シブヤスタイル〜
@シブヤ西武B館8階 美術画廊
東京都渋谷区宇田川町21-1
12/9(火)〜 12/21(日)
10:00〜21:00
40名以上の若手アーティストがフィーチャーされた、見応え充分の展覧会です。
神田サオリさんの作品。その妖婉さが前面に押し出されていて、その魅力にやさしく引き込まれます。
緻密な線は画面を舞い踊り、天真爛漫な世界を描き出しているような印象を覚えます。
咲く花の花弁の仄かで繊細な感触、同時に力強さも伝わり、その中に艶やかな仕草の女性達の群れが独創的な世界を豊かな奥行きとともに奏でています。
太湯雅晴さんの作品、圧巻です!
分厚いパネルに隙間なく貼られる金箔のゴージャス感、そこにプリントされる自画像の緻密さ。尋常でない説得力が力強く滲み出ているように感じられます。
山口英紀さんは1点だけ小品を出展。
今回は紙本で、相変わらすの繊細な筆致で渋谷の風景が描かれ、たったこれだけの大きさでも充分にじっくりと魅入ってしまいます。そこに秘められたさまざまなアクセントにも説得力がもたらされているように感じられるんです。
名古屋剛志展 ―変遷―
@アートガイア・ミュージアム東京
東京都品川区上大崎3-1-4 RE-KONW目黒4F
12/10(水)〜12/23(火)火休(12/23開廊)
11:00〜19:00
もうずいぶんと長きに渡って拝見している、名古屋剛志さん。
今回の個展では、これまで発表されてきたエポックな作品が中心に出品されていて、それらを一堂に拝見し、感慨深いものも心によぎります。
GEISAI#11のブースに出品されたこれからの展開を思わせるユニークな作風へと連なる世界は見応えが合って、その一方で日本画家としての繊細な仕事にあらためて触れられるのも貴重だなぁ、と。
これからの展開がいっそう楽しみに感じられます!
[My Heart And The Real World]星野武彦
@magical,ARTROOM
東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 3F
12/12(金)〜1/18(日)12/29〜1/4休
12:00〜20:00
THE ECHOでもその浮遊するような色彩感が心地よい世界を紡ぎ出していた星野武彦さんの個展です。
やわらかな色彩で描かれる、爽やかなメロウネス。時折強いかたちを織り込みながら、繊細な空間がもたらされているように感じます。今回も心地よいです。
[HEART STATION]竹内翔
@magical,ARTROOM
東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 3F
12/12(金)〜1/18(日)12/29〜1/4休
12:00〜20:00
大胆な色調で繰り広げられるポップな世界観と、そこに潜む孤独さやほの淋しい感触。
大人の落ち着きと、子どもらしい弱さとが共存しているような繊細な雰囲気が、独特な筆致で紡がれています。
Girl's Zone 04 苅谷昌江 井上恵子
@ART JAM CONTEMPORARY
東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 2F
12/12(金)〜1/18(日)月(祝日を除く)、12/29〜1/5、1/13休
12:00〜20:00
二人の女性アーティストがフィーチャーされたお馴染みの企画、今回もユニークな個性がパッケージされています。
複雑な展開を加速させる井上恵子さんの作品群、さまざまな筆致を繰り出して豊かな世界を奏でる苅谷昌江さん、この二人のコントラストも楽しいです。
SELECTED POINT OF VIEW 08
@ギャラリーPOINT
東京都渋谷区恵比寿西1-4-7
12/12(金)〜12/28(日)
12:00〜20:00
ギャラリーPOINTにゆかりの深いアーティストの作品がパッケージされ、見応え充分!
コンテンポラリーアートのど真ん中からカルチャー方面へと広がりを見せる感触、ヴィヴィッドな個性が詰め込まれていて、さまざまな発見が強烈なインパクトとともに現れています。
《12/13》
国本泰英 個展
@Gallery Fukuda
11/28(金)〜12/19(金)日休
大阪府大阪市北区西天満2-6-8 堂ビル1F
10:00〜18:30(土:〜17:00)
Azabu Art Salon TokyoでのグループショーやGEISAIなどで拝見し、印象に残っている国本泰英さんの個展。
精緻な階調によるグラデーションで描かれるさまざまな人々のシルエット。これまでよく拝見してきた水泳着の子供たちをモチーフにした作品から、スキーヤーや力士を描いたものなども登場、ベージュ系の一色で施される下地の背景にさまざまな奥行きをもたらしています。
添野郁「白昼夢」
@帝塚山画廊
大阪府大阪市住吉区帝塚山東1-3-34 PLOTビル1・2F
11/28(金)〜12/20(土)日月休
11:00〜19:00
直前に伺ったGallery Fukudaに展示されていた作品も素晴らしくて、そして何よりサイトに掲載されていた作品画像にそそられて、路面電車に揺られて行ってきました。
しかし・・・
「誠に申し訳ございませんが
都合により本日お休み頂きます」
orz...
ガラス張りの入り口の扉からなんとか中の様子は観られたのですが、近くで拝見したかった...。
しかし、モノトーンで緻密に組み上げられる風景と、余白との大胆なバランス感、そして同じサイズの画面をずらりと並べ、時間性や空間性にも厚みを持たせた構成など、次の機会にはぜひしっかりと拝見したいと思わせてくれるクリエイションです。
高橋涼子個展 ―REAL WORLD―
@studioJ
大阪府大阪市西区新町3-14-8
12/6(土)〜12/27(土)日月休
13:00〜19:00
本物の人の髪の毛を用いた作品がずらりと並びます。
拝見する前はもっと妖しい雰囲気、強烈なフェミニズムが空間に充満しているような予想をしていたのですが、もちろんそういう妖婉さは持ちつつも、その一方で予想外にもユーモラスな感触が伝わってきて、大変興味深く感じた次第です。
小橋陽介展
@Gallery Den
大阪府大阪市西区京町堀1-13-2 藤原ビル5F
12/1(月)〜12/20(土)日休
12:00〜19:00(土:〜18:00)
今度は大阪!(≧∇≦)ノ゛
両国の個展のダイナミックなスケールによるインパクトも覚めやらぬ間に開催された小橋陽介さんの個展、やっぱり面白い!
両国ではあの新しい空間のおおらかさに呼応したような、大きな自画像の展開が印象深いですが、こちらでは一つの画面に自画像を無数に登場させた強烈なユーモアに満ちた作品が発表、とにかく楽しいんです!
相変わらずの思い切りの良い鮮やかな色彩感、そこに繰り出される無数の自画像。
遊び心に満ちた、もとい遊び心しかないんじゃないか、と思ってしまうほどに痛快な世界が展開されています。
ポジティブな雰囲気に溢れ、それが空間を満たします。
一気にアがる感覚、膨らむ高揚感。叫び出したくなるようなおおらかさがとにかく気持ちいいです。
クロージング 松井沙都子
@58 Gallery Den
大阪府大阪市西区京町堀1-13-2 藤原ビル5F
12/1(月)〜12/20(土)日休
12:00〜19:00(土:〜18:00)
京都の石田大成社での展示も印象的だった松井沙都子さん、今回はペインティングが中心の展覧会。
複雑にうねり、交錯するさまざまな女性の手、その豊かな表情。あっさりとしたシンプルな線で描かれ、淡い風合いを繊細に漂わせながら、軽やかさと妖しさが混在する不思議な世界が綴られています。
パネル以外の作品も。
線の面白さがシンプルに提示され、さらに実験的な要素も感じられます。
そこに描かれている人の姿や人数など、辿れない感じが実に不思議な印象をもたらします。
軽やかなフェミニズムを奏でながら、独特な切り口で紡がれる物語性。始まりも終わりも曖昧なまま、ただ何とも言えない印象を残していくような独特な味わいです。
矢部奈桜子 新作個展
@GALLERY ZERO
大阪府大阪市西区京町堀1-17-8-4F
12/8(月)〜12/27(土)日祝休
12:00〜19:00(土:〜17:00)
先に開催されたグループ展でも印象に残っている矢部奈桜子さん。今回は個展で、この日に伺った時点では大作と小品の2点の出品ながら、見応えは充分で、さらに増す密度が観るものの意識を引き込みます。
まず大作から。樹木の表皮をモチーフに描かれたという作品なのですが、教えていただかないと気付かないほどに抽象性が全面に押し出されているような印象を受けます。しかしその微妙な凹凸感がしっかりと描き上げられ、さらに微妙な光の表情を輝く色彩の無数のうねりによってていねいに、そして大胆に紡ぎ上げて構築される世界は独特の雰囲気に満ちていて、新鮮な感動を呼び起こしてくれます。
小品も豊かな魅力に満ちています。
有機的なモチーフを取り上げていながら、実にフューチャリスティックな混沌がシャープに描き上げられているのが印象的です。
Kodama Gallery Collection "ignore your perspective 6"
@Kodama Gallery|Kyoto
京都府京都市南区東九条柳下町67-2
12/6(土)〜12/27(土)日月祝休
11:00〜19:00
ワクワクが止まらない!
留まらない想像性を受け止めるこの新しい空間で、ビビッドな個性がダイナミックに発揮され、そのスケール感に圧倒的されるのが痛快です。
無尽蔵に輩出される豊かなクリリティビティ、否が応でも高揚させられるのです。
桑原正彦展「窓」
@TOMIO KOYAMA GALLERY/KYOTO
京都府京都市下京区西側町483(西洞院通六条下ル)
11/20(木)〜12/27(土)日月祝休
12:00〜19:00
淡い色で綴られるファンタジックな世界。ふわふわと浮遊感を漂わせる曖昧な筆使いが、繊細なメロウネスを生み出しているように感じられます。
新しいスペースの明るく爽やかな雰囲気に合い、清々しい風合いがより心地よく伝わってきます。
法貴信也展
@TAKA ISHII GALLERY KYOTO
京都府京都市下京区西側町483(西洞院通六条下ル)
11/20(木)〜12/27(土)日月祝休
12:00〜19:00
円形や縦長、横長の画面に舞い、おおらかな弧や鋭角のヘアピンカーブを展開する線の世界。無機的と有機的とを行き交い、シャープなダイナミズムと奥行きが生み出されています。
前田吉彦個展「セツとマツ。」
@mori yu gallery kyoto
京都府京都市左京区聖護院蓮華蔵町4-19
12/13(土)〜2/1(日)月火祝・12/28〜1/6休
12:00〜19:00
東京のスペースでのグループ展で拝見し、提示される世界観の強烈なインパクトが強く印象に残っている前田吉彦さんの個展です。
謎解きのような不思議な雰囲気をたたえた作品がずらりと並びます。
スパゲッティを束にして立てて、あるいは毛糸を麺に見立てたような感じに盛って、それだけだとなんとも不釣り合いなケースに収まっているのに、
何だこの説得力はぁぁ!!!Σ( ̄口 ̄;)
圧巻は、櫛。
で
で
でけぇ!Σ( ̄口 ̄;)
無駄にでけぇ!Σ( ̄口 ̄;)
そんな心の叫びが一気に沸き起こります。
しかもふたつに分かれ、その内側には何故かパン粉がびっしりと。
良い意味で、激しく下らない!と思ってしまうのです(≧∇≦)ノ゛
しかし、その下らなさがこの精度で再現されていることへのリスペクトはとどまるところを知らず...。それ故に立ち上がる圧巻の世界観。
このギャラリーでのパッケージも面白いですが、敢えて美術館で観てみたいです。そういった、その意味をじっくりと探るための然るべきシチュエーションで展示されてほしいクリエイションです。
《12/14》
さて、大山崎 〜山口晃展〜
@アサヒビール大山崎山荘美術館
京都府乙訓郡大山崎町銭原5-3
12/11(木)〜3/8(日)月(祝日の場合開館、翌火曜休)・12/26〜1/2休
10:00〜17:00
さて、大山崎。
今回の関西遠征も禁断の宿泊コース発動で、とった宿も京都、まさにタイトル通りの気分で、日曜日の朝一番に足を運んだ次第で。
夜中に降ったらしい雨に濡れた、ちいさな紅葉がほろほろと彩る路面を踏みつつ、「まだ登んの?」ってくらいに、でも程々に続く急勾配を辿って、小山の頂きに建つクラシカルな佇まいの洋館へ。
いつもと圧倒的に違うシチュエーションで観る、いつもの山口さんの世界。
随所に大山崎のエピソードが挿入された絵がそこここに落とし込まれ、古めかしい雰囲気の空間と絶妙な調和を紡ぎ出し、そこからあのユーモアがのんびり呑気に和やかな笑みをもたらし、メカニカルな格好良さがビュッと好奇心を刺激してきます。
そういったなかで痛快なインパクトを受けたのが、イーゼルに掛けられて展示されている「チェンバロを弾く高山右近」。溢れ放たれる鮮やかな色彩のダイナミズムと、それを背景に、清廉と絢爛がそれぞれ極端に引き出され、さらなアクロバティックなデフォルメが施されるたチェンバロ。しつそれを弾く右近の艶やかな表情と、さ
まざまな見所がふんだんに重ねられていて、一瞬を爆発寸前まで膨らませたかのようなシーンが現れています。また、僕が伺った時間にも山口さんがいらっしゃって加筆されていて、もしかしたら今後もさらに手が加えられるかも知れない、という未完の感触も魅力の大きな要素のようにも思えます。
で、あと、「沢蟹」と「軽鴨」にも脱帽。答えは決まっているのにそれでも
いいのか!Σ( ̄口 ̄;)
それでいいのか!Σ( ̄口 ̄;)
・・・!
いい!(≧∇≦)ノ゛
となるのです。
瞼をつたう 田中真吾
@shin-bi
京都市下京区烏丸通四条下ル水銀屋町620COCON烏丸3F
12/3(水)〜 12/17(水)
11:00〜21:00
先月のstudio Jでのグループ展での作品も印象に残っている田中真吾さん。
今回は写真の展示で、燃える炎のシルエットがモノクロームで収められた写真が独特な深みを奏でていました。
水面かどこかへの映り込みなのか、シンメトリーに展開される炎の姿の艶やかな美しさ、そして構図の美しさが印象的です。
風景ルルル -わたしのソトガワとのかかわり方-
@静岡県立美術館
静岡市駿河区谷田53-2
11/3(月)〜12/21(日)月休(月曜祝日の場合開館、翌火休)
10:00〜17:30
2008年の内海聖史さんはここ、ということで、行ってきました。
美術館のロビーに展示された内海さんの2点の大作との再会に、まず心が震えます。
それぞれ2006年の水戸アートワークスギャラリー、2007年初めの資生堂ギャラリーで、その空間で発表されることを踏まえて製作された作品で、それらが違う場所にインスタレーションされ、空間に響く感触に新鮮さを覚えます。
さらにみあげる位置に展示された後者の壮大感。あのときの感動が蘇ると同時に、そのさいずを余裕で受け止めるロビーのゆったりと当初は床置きで展示された前者は、そのときの状況を体感していることもあり、広い壁面が下になったようなイメージが湧いてきます。
8名のアーティストがフィーチャーされるなか、まず高木紗恵子さんの作品が。画面の真上、上方の側面目がけてスポットが投射されているような大胆なライティングが、画面に施される樹脂の盛り上がりやクリスタル、さらにキャンバスの緩みが画面に影を映し、その世界観の幻想性に深い臨場感がもたらされているように感じられま
す。作品によって異なる色彩感や縮尺のイメージが、バリエーションに富んだ空間を創造しています。
高木さんのある意味過剰な世界観に囲まれ、照屋勇賢さんの紙袋の作品、さらに、大きい透明な器に鮮やかn地層のような模様と風景とが作り込まれたデザートの作品。照屋さんの作品は目にするたびにわくわくした気持ちになります。紙袋も覗き込んだときの嬉しさはやはり堪らなかったり、デザートも圧倒されつつ「おいしそう」と思ってしまったり。
柳澤顕さんの空間も強く印象に残ります。
モノクロームで全体が整えられて、渦巻く空間、そういうイメー時を呼び起こすかのようなダイナミックなペインティングと直に壁面に描かれたもの、さらにひとつの壁面前面を覆うプリントと、シンプルな空間ながらも圧倒的な構成が迫ります。舞う線のダイナミズム、無数に散らばるドットのリズム感、ところどころに織り込まれる具象的な景色のシルエットと、複雑な縮尺感によっておおらかな世界が繰り広げられていました。
事前に若干のヒントはご本人からいただいてはいたのですが、内海聖史さんの空間、そこに踏み込む直前に高揚と緊張が心の中に走ります。
ガラス張りのショーケースが3つの面を囲む空間、そのなかに、3段ずつずらりと並ぶ、無数のドットの世界。
すべていつもの方形のパネルでありながら、そのドットで組み上げられる構図はもちろん、キャンバスの大きさと厚みも同じものが存在しないという、これまでとはまた異なる複雑な要素が織り込まれ、その光景にまずただ圧倒されます。
全体を俯瞰して複雑に存在するコントラストに無数の発見を見いだし、視線がキャッチした興味を追ってその作品へと近づいてさらにそこに描かれる空間に想像を膨らませ、また再び引いて俯瞰して...とひたすら心ゆくまでその世界に浸れたのがホントに嬉しく思えた次第で。
お馴染みの色調のものもあれば、敢えて激しく異なる色彩をぶつけたかのような斬新さを感じさせるもの、余白との関係性もさまざまなものがあったりと、とにかく見応え充分な作品群、インスタレーションでした。
佐々木加奈子さんの作品も印象に残ります。
写真群は個展で拝見したものも多く、その物語性との対峙からは心に静けさがもたらされ、奥の暗室で展示された映像作品の奥深いメッセージ性にも心が動かされます。ただ単に逆回しの映像なのですが、線路に落ちているものが再び手に戻ってくる様子、そして随所に心臓がモチーフとなったふわふわとした赤い玉もポンと浮かび上がって手元に戻っていくのが、大事なものを取り戻していくようなポジティブなイメージをもたらしてくれたような気がします。
鈴木理策さんの深まる季節の表情を繊細に捉えた写真も、SCAI THE BATHHOUSEでの個展も印象的だったBrian Alfredさんのシャープなペインティングと緻密なペーパーコラージュも、小西真奈さんのおおらかな風景も、それぞれに豊かな世界観を奏でていてとにかく嬉しかったです。
そしてもうひとつ嬉しかったのが・・・
図録にこのブログと僕の名前が載ってるのー!!!!!!!(≧∇≦)ノ゛





