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鶴友那「あわいの輪郭」
@ex-chamber museum
〒103-0025 東京都中央区日本橋茅場町1-1-6 小浦第一ビル2階a
070-5567-1513
12/13(土)〜2/1(日)月火水休(祝日開廊)※冬季休廊:2025.12.29-2026.1.7
木金:15:00〜18:00、土日祝:12:00〜18:00
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Yuna Tsuru "Awai No Rinkaku - Contours between”
@ex-chamber museum
Koura-Daiichi BLDG 2f-a, 1-1-6, Nihonbashi-Kayabacho, Chuo-ku, Tokyo, Japan
81-70-5567-1513
December 13(Sat)〜February 1(Sun) closed on Mondays to Wednesdays (holiday is open) ※Closed for winter: 2025.12.29-2026.1.7
Thursdays and Fridays:15:00〜18:00, Saturdays, Sundays and holiday:12:00〜18:00
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ex-chamber museum
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〒103-0025 東京都中央区日本橋茅場町1-1-6 小浦第一ビル2階a
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tel: 070-5567-1513
mail: exchamber@yahoo.co.jp
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Koura-Daiichi BLDG 2f-a, 1-1-6, Nihonbashi-Kayabacho, Chuo-ku, Tokyo, Japan
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2008年11月30日

review:[roller coaster island]村上滋郎/[いよいよ]Hyon Gyon《11/1、11/22》

メインスペースと、エレベーターすぐのスペースでコンパクトに展開される「DICE PROJECT」。magical,ARTROOMのそれぞれのエリアで行われている個展、恵比寿移転以来毎度面白いのですが、今回もそれぞれが個性を発揮していて嬉しい!


[roller coaster island]村上滋郎
magical,ARTROOM
東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 3F
11/1(土)〜11/30(日)12:00〜20:00
村上滋郎081101.jpg

Jiro Murakami "roller coaster island"
magical,ARTROOM
1-18-4-3F,Ebisu,Shibuya-ku,Tokyo
11/1(Sat)-11/30(Sun)
12:00-20:00
Google Translate(to English)


まず、村上滋郎さんの個展から。
アングラ感溢れる幻想世界が広がるペインティングがずらりと並ぶ中、コーナーに設置されたレコード盤のオブジェに目が向かいます。
重なるレコード、それぞれに小さな緑とプラスチックによるジオラマが設けられていて、池上永一氏の小説「シャングリ・ラ」の積層都市アトラスのちっちゃい版を連想させます。

で、近寄るといきなり回転して


!Σ( ̄口 ̄;)


となるワケですが...。
随所に持ち込まれたプラモデルのランナー部分が素材としての実感をもたらし、ジオラマとのギャップが生まれて、不思議な縮尺感が脳裏に浮かびます。


村上滋郎05



このジオラマがモチーフとなったようなペインティング群。
垂れる絵の具の痕跡や散らばるる飛沫が醸し出すアバンギャルドなテクスチャーのかっこよさ、加えて平面に納められることで奥行きや立体的な展開がダイナミックに挿入され、壮大に展開されるいスケール感が痛快です。
そういった中にほのかにメランコリックな風合いも織り交ぜらているような印象もあり、鮮やかさとにブザ、様々な風合いが混在する光の表現と相まって、実に不思議な味わいの世界が繰り広げられています。


村上滋郎02 村上滋郎03 村上滋郎04

村上滋郎01



個人的には上に掲載の全体が深いグリーンの作品の印象が強くて、全体も緑の印象を持ち帰ってきているのですが、小さめの作品での黒い背景も、さまざまな意味での「闇」を連想させ、物語性を膨らませてくれるような印象を覚えます。


村上滋郎07

村上滋郎06



続いて、Hyon Gyonさんの個展へと。


[いよいよ]Hyon Gyon
magical,ARTROOM
東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 3F
11/1(土)〜11/30(日)
12:00〜20:00
HyonGyon 081101.jpg

Hyon Gyon "Iyo-iyo"
magical,ARTROOM
1-18-4-3F,Ebisu,Shibuya-ku,Tokyo
11/1(Sat)-11/30(Sun)
12:00-20:00
Google Translate(to English)


まず、エレベーター正面に設置されたモニターで上映されていた映像作品に引き寄せられます。
TWS本郷での個展でも映像作品は上映されていましたが、スローなテンポで妖しさを充満させながらゆらゆらと流れる時間と、そこで繰り広げられるシュールな行為とに煽られ、さまざまな「なぜ・・・?」が妄想を思い起こさせます。


Hyon Gyon 20 Hyon Gyon 19

Hyon Gyon 18



コーナーの壁面にびっしりと飾られたインスタレーション。この圧巻な風合いも強く印象に残ります。
無数の包丁、そのあからさまな危なさ。それらを過剰に彩る装飾が放つ幻想的な絢爛の風合い。
ただ単にものを詰め込んだイージーなアプローチで、しっかりとクリエイションの導入となって迫り、このあと続くペインティングとしっかり響きあう構成が印象深いです。


Hyon Gyon 01

Hyon Gyon 02



そして、ずらりと並ぶ大作群。
独特の世界感を充満させ、それはもう圧巻です。

しかし、TWS本郷で拝見したときのあの暗めの照明の中に浮かび上がって、それでいてその果てを掴ませないような、どこまでも広がり続けるような妖しい気配が演出された空間から一転し、今回の個展では明るい照明での展示が行われ、Hyon Gyonさんの鮮やかな色彩感、シャープな筆致などの、これまでだと雰囲気に呑まれて気付けなかった美しさ、面白さが全面に押し出されているような感じです。
そして、髪の毛や刀などといった要素の持つイメージがもたらすちょっと怖いような物語性の印象がほどけ、天真爛漫で、実は相当な「おかしみ」、もっというと「笑いどころ」「ツッコミどころ」に満ちているように感じられたのも大変興味深いです。


Hyon Gyon 05 Hyon Gyon 06 Hyon Gyon 07

Hyon Gyon 10 Hyon Gyon 09 Hyon Gyon 08

Hyon Gyon 04



ひとつひとつの美しい筆致への感嘆、大胆な描きっぷりの痛快さ。
妖しさとおかしみとのコントラストが奏でる不思議な世界観。
その面白みのひとつひとつがポジティブな高揚をもたらします。


Hyon Gyon 13 Hyon Gyon 16 Hyon Gyon 14 Hyon Gyon 15

Hyon Gyon 11



無論、全体を覆うおどろおどろしさも大きな魅力のひとつです。
以前、ラジオで聞いた話で、米国人が日本のホラー映画を観て「なんでアタック(攻撃)しないんだ?」と強く疑問に思ったそうなのですが、まさに日本的、もとい東アジア的な感性による、心に訴える怖さも随所に織り込まれているように感じます。
しかし、Hyon Gyonさんの作品には、少なくとも僕の記憶ではこちら側の誰かが何らかの形で攻撃されたり、なんてことがないのはもちろん、刃物があれだけ登場していても刃傷を連想させる要素はたしかになく、このことに気付かされたのも面白く感じられた次第です。

そう思い始めると、Hyon Gyonさんが描き上げる世界は実にファッショナブルに感じられます。
無数の刃物はそこに多少の「守護」の思いは詰まっているかもしれないですが、むしろアクセサリー的に思えてきます。

遊び心がふんだんに詰まった不思議な世界、そこに織り込まれるさまざまな絢爛。
もっとダイナミックな展開も観てみたい、そんな好奇心も沸き起こってきます。


Hyon Gyon 03
posted by makuuchi at 13:19| Comment(0) | TrackBack(0) | review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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