@GALERIE ANDO
東京都渋谷区松濤1-26-23
11/4(火)〜11/22(土)日月休
11:30〜19:00
Yoshioh Sakagishi exhibition
@GALERIE ANDO
1-26-23,Shoto,Shibuya-ku,Tokyo
11/4(Tue)-11/22(Sat) closed on Sunday and Monday
11:30-19:30
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きっと、世界でいちばんうつくしい造形のひとつ。
GALERIE ANDOでのさかぎしよしおうさんの個展です。
僕自身、さかぎしさんの個展をこちらで拝見するのはもやは3年目。毎年恒例という感もあり、この季節にさかぎしさんの個展が観られるのが楽しみな感じです。
松本楼の百円カレーがそうなのだから、さかぎしさんの秋の個展も季語として認めてもいいのではないか...というと大げさですが、それくらいに風物詩化しているような印象なのです。
それにしても...
さかぎしさんの粒のセラミックの作品、この空間への収まり具合の穏やかさといったら。
入り口の扉越しに青と白のコントラストを目にしただけで、嬉しさがこみ上げてきます。
この小さなスペースで個展を何度も開催していることもあって、空間の作り方にも感心させられます。
台や棚の絶妙な位置が紡ぎ出す動線が、空間全体を俯瞰したときのわくわくするような高揚と、さてそれからその作品の細やかさを間近に堪能しようと近づいていく嬉しさとが、そこかしこで心の中にわき起こってきます。
さかぎしさんの作品と一目で分かり、その嬉しさを噛み締めつつじっくり眺めていると、やはり精度は確実に上がっているように感じられます。
粒の小さなであったり、造形の面白さであったり、何か狙ってこうしてやろうという強い意図は感じないのですが、作る時期に、あるいは作りながらふっと湧いたようなアイデアや
遊び心がそこかしこに潜んでいて、そこに気付く楽しさもふんだんに満ちています。
今回特に印象的だったのが、渦のようにぐるりと回る作品。
上から眺めると、巻物のようにくるくると、ひとつの動線が見て取れます。
分かりやすいので外側から目で追ってみるのですが、中央に近づくにつれてだんだん分からなくなってきて、ある瞬間に集中が切れて分からなくなってしまったり。
悔しいんですけど、それもまた楽しくて、痛快に感じたりします。
これから出会うさかぎしさんの作品への思いは、きっと素晴らしい、きっと裏切られない、という安定した期待感が大きくて、そしてその期待へは必ず応えてくれて、そのぱっと出会った瞬間にわき起こる嬉しさの持続だけで、ずっとそのクリエイションを楽しめる、味わえるんです。
大きくても、両手の手のひらを合わせた広さに充分乗ってしまうほどのサイズで、そこに凝縮されたさまざまなもの、極められ続ける技術であったり、これだけのものを紡ぎ出すだけの誠意のようなものであったり、何より少しずつ積み重ねられて形成されていく過程に沿う好奇心であったり...作り手の想いも一緒に詰まっているような感触にも強く惹かれます。
変わらぬクオリティ。それでいて、少しずつ上がっていく精度。
それが、出会った瞬間の嬉しさの鮮度を保たせてくれるような印象も浮かんできます。
たくさんの人に知ってほしい、この作品たちが奏でる心地よさを味さって欲しい、と、いつもながらに思った次第です。





