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***美術犬(I.N.U.)第二回シンポジウム開催のお知らせ***
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「美術犬(I.N.U.)」第二回企画シンポジウム「絵画」
日時:4/4(土)15:00〜18:00
会場:トーキョーワンダーサイト本郷
主催:美術犬(I.N.U.)
※入場料無料、予約不要
パネリスト:内海聖史(画家)、千葉正也(画家)、藪前知子(東京都現代美術館学芸員)、佐藤純也(美術家、美術犬)
司会:土屋誠一(美術批評家)
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2008年11月20日

review:谷澤紗和子展 HUG《11/8》

谷澤紗和子展 HUG
MEM
大阪府大阪市中央区今橋2-1-1 新井ビル4F
10/30(木)〜11/20(木)日月祝休
11:00〜18:00
谷沢紗知子081030.jpg

Sawako Yazawa HUG
MEM
2-1-1-4F,Imabashi,Chuo-ku,Osaka-shi,Osaka-fu
10/30(Thu)-11/20(Thu) closed on Sundey,Monday and nationali holiday
11:00-18:00
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それでもなお、紡がれゆく不思議な風合い。



MEMでの谷澤紗和子さんの個展です。
昨年夏のBUNKAMURA ART SHOWに出品された作品のバラエティに富んだ素材や手法のインパクトは相当なもので、それらのひとつひとつが奏でる妖しさ、危うさも実に奥深い印象を受けたのですが、今回の個展では、金箔を大胆に用いた平面作品が中心の構成。

入り口の扉を開けてまず目に飛び込んでくる、正面の壁面に展示された大作にいきなり圧倒されます。


谷澤紗和子001



予想外の展開に、大いに戸惑わされます。
止めどなく広がる金色をバックに横たわる熊のぬいぐるみ。それに抱きつく手足が奇妙な世界観をじっくりと放たれているように感じられます。
何より、いったいどれくらいのストロークが繰り出されたのだろう、その制作の過程を思い浮かべると気が遠くなるくらいに、ぬいぐるみをだく手足にまとわりつく毛が描かれているのにも驚かされます。色面としての圧迫感と部分的に過剰に追求されるリアリティが、これだけの大きな画面でありながら、漂う妖しさにさらに早さが加えられているように思えます。


谷澤紗和子006 谷澤紗和子003 谷澤紗和子004 谷澤紗和子005

谷澤紗和子002



この作品の前に転がる手縫いのぬいぐるみからも強い存在感が空間に滲みます。
実際にお使いになられた毛布をもとに制作されたのだそうで、その雰囲気が生々しく伝わってきて、正面の大作と空間的にかかわり合い、物語性をさらに膨らませているように感じられます。
一般的にぬいぐるみ自体がそういう存在であるような気もしますが、記憶の存命装置、というと硬い表現になってしまいニュアンスも若干変わってきますが、そういう印象が静かに思い浮かびます。


谷澤紗和子007

谷澤紗和子008



大作の存在により、小品の精度とスケール感が力強く引き出されているように思えます。
小さいことでコントロールできる要素が増え、それが箔の質感や注ぎ込まれる感触に強烈な臨場感がもたらされているように思えます。
箔の美しさといい、そこに描き出される抱かれるぬいぐるみのリアリティであったり、このサイズでありながら充分な見応えがあり、さらに大作のスケール感がこの作品における縮尺のイメージを壮大なものへと押し上げてくれているような気がします。


谷澤紗和子010

谷澤紗和子009



隠されているワケではないのですが、大作のインパクトと箔の作品の絢爛な風合いにより、うっかりすると気付かないかもしれないような存在感で、ひっそりと立体の作品も数点、空間に配されているのも印象的です。
ひとつの統一された雰囲気の中でキュートなアクセントとなっていて、かつ別の種類の妖しさを醸し出しているように感じられた次第です。


谷澤紗和子011



現実世界との独特の距離感を保ちながら、ときに大きく覆うように、ときに鋭くイマジネーションを刺激する物語性は今回も強く印象に残ります。
谷澤さんの作品を続けて拝見していると、奇妙な小説の小品集を読んでいるような感じにも似た、不思議な世界へと誘われていくような気分が心を満たします。
今度はどんな展開が繰り広げられるか、ちょっと怖いものを観るような好奇心も重なって、楽しみです。
posted by makuuchi at 05:31| Comment(0) | TrackBack(0) | review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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