@NODA CONTEMPORARY
愛知県名古屋市中区栄3-32-9
9/4(木)〜9/27(土)日祝休
11:00〜19:00
Masae Ito exhibition
@NODA CONTEMPORARY
3-32-9,Sakae,Naka-ku,Nagoya-shi,Aichi-ken
9/4(Thu)-9/27(Sat) closed on Sunday and national holiday
11:00-19:00
Google Translate(to English)
噎せ返るような、色彩の臨場感。
NODA CONTEMPORARYでの伊藤雅恵さんの個展です。
今年のVOCA展と鎌倉画廊でのグループ展で作品を拝見し、筆致としては特別なことをやっているわけではない、実に原始的な筆の運びによって描き出される色彩の重なりは、シンプルなアプローチだからこそ引き出される力強さが鮮烈に現れ、イマジネーションをぐんと膨らませてくれるような印象です。
膨らみ広がっていく色彩、そして、画面に閃光をもたらすような刹那的な筆跡。
画面を彩る色彩のひとつひとつが持つ本来の力が高い純度で引き出されたような感じで、それぞれ素晴らしくフレッシュで、煌々とした艶やかさを放ち、エネルギッシュに他の色彩とかかわり合って、刹那的な美しさを奏でます。
尋常でない力強さを放つ赤、目にした瞬間にそれが咲き誇る花の姿に変わって、その瞬間の美と、瞬間だからこそ放出されるエネルギーのようなものの存在が臨場感たっぷりに伝わってくるような感じです。
空を思わせる青、そして木々の新緑を思い起こさせる緑。
さらには咲く花の、その瞬間の美を謳歌するかのようなおおらかさを感じさせてくれる、勢いに満ちた白。
この爽快感に満ちあふれた光景を眺めていると、ポジティブなイメージがぐんぐんと心のなかに育ち、膨らんでいきます。
至近で眺めた時に立ち上がってくる抽象性と、距離をおいて作品全体を俯瞰した時に惹起される鮮やかな景色のイメージ、そのギャップもたいへん興味深く感じられます。
画面に対して振り降ろされるような筆のストロークの痕の生々しさが放つ力強い存在感は、俯瞰した時のポジティブな臨場感とはまた違うエネルギーに満ち、意識が更に、ぐんと画面のミニマムな響きに引き寄せられていきます。
高揚の絶頂に沸き起こるエネルギーというか、絵のなかに収められたさまざまな要素が外側へと向かうあらゆるベクトルに作用し、鑑賞者の感性を元気な方向へと煽るような感触がとにかく清々しく、かつ痛快です。
どこまでも続く、生命のエネルギーの爆発の連鎖。そういった鮮烈なダイナミズムがさまざまなサイズの画面から発せられているような印象です。





