@clementsalon*workshop
東京都港区南青山4-26-16-B1
6/4(水)〜6/23(月)火休
11:00〜20:00
dix mesangettes Mari Hatano exhibition drawing:Atsuo Ogawa
@clementsalon*workshop
4-26-16-B1,Minami-aoyama,Minato-ku,Tokyo
6/4(Wed)-6/23(Mon) closed on Tuesday
11:30-20:00(Sunday and national holiday:10:30-18:00)
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美しい「ことば」への心尽くし。
clementsalon*workshopでの、製本家、羽田野麻吏さんの展覧会です。
ギャラリースペースに入る手前に数点の製本も展示されていて、こちらの落ち着いた美しさに見愡れつつ、ギャラリーの中へ。
実にしっとりと落ち着いた展示です。
数台のテーブルに、さまざまな素材で制作された「秘匿箱」が置かれています。
そしてその傍らには、活版が。
今回出品された作品には、それぞれ羽田野さんが愛おしむ詩編が収められています。
活版で刷られ、もとい「押され」て、見える範囲で確認した限りだと、四角く白いおそらく紙でできたキューブに綴られる詩編がさまざまなかたちの箱に収められています。
革、木、金属などが組み合わせて用いられ、それぞれその詩に合う箱が制作されたのだそう。
落ち着いた渋い色調も美しく、それぞれスポットの明かりに浮かび上がって、言葉の魂の存在を緩やかに滲ませ、神々しい雰囲気を醸し出しているのがたいへん印象に残ります。
数点、アクリルケースのものも。
こちらの作品には、小川敦生さんによるサンドブラストでのドローイングが施されています。
小川さんの作品を初めて拝見したのはVOCA展で、延々と連なる歯車のような矩形波の緻密さが強く印象に残っていて、ここで拝見できるの嬉しい限りで。
そのときの大きな平面での展開とは異なり、今回はちいさなケースに、しかも透明な素材にサンドブラフトで描かれ、平面でのダイナミズムから一転して小さいからこその臨場感が繊細に伝わってきます。
そして、複雑な奇跡を描くこのフューチャリスティックな紋様はすべてひと筆で描ききられていることにも驚かされます。
白いキューブに浮かぶ白い線、さらにくっきりと緻密に映り込む影まで、さまざまな美しさがちいさなケースに詰まっていて、それがそこに収められている詩編の言葉の響きによりいっそうの鮮烈な風合いをもたらしているような印象を受けます。
ひとつひとつのていねいな仕上がり、加えてその凛とした風合いをさらに引き出す静かな展示。
さまざまなポイントから、羽田野さんがそれぞれの詩編に持つ慈しみを感じます。
すっと落ち着いた気分になれる、洗練された美しさに満ちた展覧会です。





