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ex-chamber museum
http://ex-chamber.seesaa.net
〒101-0021 東京都千代田区外神田6-11-14 3331 Arts Chiyoda 205a
MORITAKAとシェア)(google map
tel: 070-5567-1513
mail: exchamber@yahoo.co.jp
インフォメーション

ex-chamber museum
3331 Arts Chiyoda 205a, 6-11-14, Soto-Kanda, Chiyoda-ku, Tokyo, Japan
(sharing the space with MORITAKA)(google map
mail: exchamber@yahoo.co.jp
information

artists
伊藤航 Wataru Ito
小野川直樹 Naoki Onogawa
佐藤明日香 Asuka Satow
勢藤明紗子 Asako Setoh
田島大介 Daisuke Tajima
鶴友那 Yuna Tsuru
照井譲 Yuzuru Terui
平山紗代  Sayo Hirayama
山口英紀 Hidenori Yamaguchi

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2010年03月27日

review:吉田晋之介展/平子雄一展「Yuichi Hirako : 庭先メモリーズ」《3/6、3/20》

review:吉田晋之介展/平子雄一展「Yuichi Hirako : 庭先メモリーズ」《3/6、3/20》mirror

フレッシュな二人のアーティストが個展形式で紹介されています。


吉田晋之介
GALLERY MoMo Ryogoku
東京都墨田区亀沢1-7-15
03-3621-6813
3/6(土)〜3/27(土)日月祝休
11:00〜19:00
吉田晋之介100306.jpg

Shinnosuke Yoshida exhibition
GALLERY MoMo Ryogoku
1-7-15,Kamezawa,Sumida-ku,Tokyo
03-3621-6813
3/6(Sat)-3/27(Sat) closed on Sunday,Monday and national holiday
11:00-19:00
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昨年のシェル美術賞で印象に残っている吉田晋之介さん。手前の長いスペースに、大作を中心にユニークな空間性を備えるダイナミックなペインティングをずらりと並べ、フューチャリスティックな雰囲気を充満させています。

青や緑といった色調を多用し、そこに丁寧なグラデーションによって深く幻想的な陰影をもたらすことで、現実世界と乖離したケミカルな印象も伴う独特の気配が導き出されているように感じられます。
そしてそこに、さらにアクロバティックな空間性を現すようなモチーフやアプローチが描き重ねられ、構造としては比較的整然としていつつ、シャープな混沌にイメージが翻弄されるのが楽しく思えてきます。


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シェル美術賞で発表されていた作品も出展されていて、あらためて拝見できたのも嬉しい限り。
したから上へと向かうにつれてだんだんと暗く深くなっていくグリーンと、そこかしこに現れる白い明かり醸し出す不思議な気配感。そこに画面を分断する城壁のような堅牢なモチーフが描き加えられ、強烈な違和感を画面にもたらしているように思えます。
さらに樹木を連想させる有機的なモチーフがそこかしこに聳え、画面の世界観はさらに混沌とした様相を呈していきます。わずかに映り込み、それが地面なのか水面なのかも曖昧な印象のまま、ただぐねぐねとした歪んだ筆致は妖しい気配をいっそう深めます。
そして、その樹木を思わせるモチーフは至近で眺めると絵の具の盛り上がりの臨場感が凄まじく、また異なるミニマムな面白味が届けられるのも楽しいです。


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青い作品、先のグリーンの作品とほぼ同一のテーマが繰り広げられ、ただ色調の差異が、そこから感じられるイメージにもおおきな違いをもたらします。
「映る」イメージはより自然でその世界へも入り込みやすく、眼前に広がる情景はより具体的に実感されるのも興味深いです。


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ゴルフの打ちっぱなしの練習場を描いた作品も。
こちらは主題のピップアップの面白さが際立ちます。そして失われない独特の空間性も頼もしく思えます。


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独創的な色彩感と大胆な空間性で得難いイメージを提供してくれるように感じられた次第です。やはり大作でのほうがその個性はより力強く発揮されるように思え、もっと大きな画面の作品、キャンバスに限らず壁画などでも拝見してみたいと思う一方、絵の具の立体的な使い方の面白さもあるので、逆に小さな作品でそのあたりの密度を前面に押し出した作品なども観てみたい気がします。



平子雄一展「Yuichi Hirako : 庭先メモリーズ」
GALLERY MoMo Ryogoku
東京都墨田区亀沢1-7-15
03-3621-6813
3/6(土)〜3/27(土)日月祝休
11:00〜19:00
平子雄一100306.jpg

Yuichi Hirako : Niwasaki Memories
GALLERY MoMo Ryogoku
1-7-15,Kamezawa,Sumida-ku,Tokyo
03-3621-6813
3/6(Sat)-3/27(Sat) closed on Sunday,Monday and national holiday
11:00-19:00
Google Translate(to English)



奥のスペースでは平子雄一さんの個展。
一転して鬱蒼とした雰囲気が溢れ、ファンタジックな物語性がユーモラスに展開されています。ギャラリースペースに加え、奥の事務所にも作品が展示され、多くの作品によって濃密にその世界観が綴られていきます。


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自然な緑が溢れ、樹木やきのこなどその場所の臨場感を醸し出すモチーフも画面にいっぱいに描き込まれて、その場所の雰囲気や画面のなかの世界の気配もしっかりと分かりやすく伝わってきます。
そこに登場する頭部が森になった人物たち、そのさまざまな仕草。どこかのんびりと牧歌的で、例えるとムーミン的な(って自分で書いてよく伝わらない気もしますが、もとい)物語が展開されているように思えてくるのが楽しいです。


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画面からはさまざまな遊び心が感じられます。
比較的分かりやすいものがふんだんに描き込まれ、楽しく賑やかな雰囲気をもたらすと同時に、そこに謎めくモチーフがころころと挿入されていて、不思議な印象もそれによってさらに深まります。


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絵の世界観をそのまま引き出したかのようなインスタレーションも。
粗い仕上がりがかわいい木彫作品もあり、その存在感が小気味よいアクセントをもたらします。
あわせて平子さんがいらっしゃる時は、これに準じる被り物を付けられていて、それもまた楽しかったり(けっこう大変そうですけど...)。


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童話的な世界へと導かれ、そこでさまざまな場面に出くわすようなわくわくとした感じが面白いです。そして、そこに潜むユーモアとほんのり妖しい気配感。
現時点ではファンタジーが貫かれている印象で、常に分かりやすくその雰囲気が届けられるのが心地よいです。そしてこの物語が続くとして、どういう展開が繰り広げられるのだろうと思うと好奇心もさらにそそられます。


平子雄一_01.JPG
posted by makuuchi at 08:52| Comment(0) | TrackBack(0) | review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする