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ex-chamber museum
http://ex-chamber.seesaa.net
〒101-0021 東京都千代田区外神田6-11-14 3331 Arts Chiyoda 205a
MORITAKAとシェア)(google map
tel: 070-5567-1513
mail: exchamber@yahoo.co.jp
インフォメーション

ex-chamber museum
3331 Arts Chiyoda 205a, 6-11-14, Soto-Kanda, Chiyoda-ku, Tokyo, Japan
(sharing the space with MORITAKA)(google map
mail: exchamber@yahoo.co.jp
information

artists
伊藤航 Wataru Ito
小野川直樹 Naoki Onogawa
佐藤明日香 Asuka Satow
勢藤明紗子 Asako Setoh
田島大介 Daisuke Tajima
鶴友那 Yuna Tsuru
照井譲 Yuzuru Terui
平山紗代  Sayo Hirayama
山口英紀 Hidenori Yamaguchi

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2010年03月10日

review:稲垣元則展−phase《2/13》

review:稲垣元則展−phase《2/13》mirror

稲垣元則展−phase
Gallery Nomart
大阪府大阪市城東区永田3-5-22
06-6964-2323
2/13(土)〜3/13(土)日祝休
13:00〜19:00
稲垣元則100213.jpg

Motonori Inagaki -phase
Gallery Nomart
3-5-22,Nagata,Joto-ku,Osaka-shi,Osaka-fu
06-6964-2323
2/13(Sat)-3/13(Sat) closed on Sunday and national holiday
13:00-19:00
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Gallery Nomartでの稲垣元則さんの個展です。

ギャラリーの扉を開いた瞬間に、壮観な光景が眼前に。
しかも鋭い怜悧さと重厚な静謐とをたたえ、圧倒的に硬質な空間。広い容積をたたえるこのスペースが持ち得るダイナミクスが充分に発揮されたインスタレーションに、息を呑むような緊張感と、そこに何が展示されているのかということに対する好奇心が一気に心を占めていきます。


稲垣元則 08.JPG



巧みに配置されたモノクロームの写真作品群。
写真のサイズは全てがいわゆる黄金律の方形で、それも全紙、半分のサイズ、四分割のサイズで整えられています。加えて一見ランダムに見受けられる作品の展示位置も、それぞれは高さや間隔が計算された配置がなされていることにも気付かされます。
さらに、黒の額装が気配をより深めているようにも感じられます。


まとめて展示されるそのかたまりがひとつの組み作品を構成し、それらが縦横を基本として時おり2列にするなどさまざまな並びがなされ、壁面に組み込まれています。
ひとつの作品のなかに、今回の展覧会タイトルにも据えられている「phase」、位相がさまざまなかたちで提示されていて、複数の画面の繊細で精緻な差異によってイマジネーションが刺激され、イメージもシャープに拡張していきます。


稲垣元則 07.JPG



多くの作品は風景を捉えた写真で構成されているのですが、2点から4点で構成されるひとつの作品のなかに提示される差異はバリエーションに富み、例えば同一の風景で焦点が合うものとぼやけたものであったり、また微妙に撮影角度が変えられ、たったふたつの画面で時間の流れが提示されているように感じられるものがあったり。
そのひとつひとつにおける、過剰なまでに冷静な視点の変化にぐんぐんと引き込まれます。

そして、深まるひとつの作品を構成する写真同士の関係性。鬱蒼とした山肌を捉えた画像では、焦点が合わせられたものの凄まじいパルスと、それがぼやけて引き出される曖昧で幻想的な気配。そのふたつが至近で、かつほぼ同じ条件で並べて展示、提示されることでコントラストの輪郭がより鮮明に立ち上がり、それぞれの持つ深みや強度がくっきりと前面に押し出されて、それが小さな作品であっても実に硬質で強固なイメージを届けてくるように思えます。


稲垣元則 06.JPG 稲垣元則 05.JPG 稲垣元則 04.JPG

稲垣元則 03.JPG



一転して、花を撮影した作品も。
こちらは枯れゆく儚さがじっくりと捉えられ、生命の感触を満ち溢れさせ、高らかにその存在を強烈に提示するものと、花が生気を失い茎から頽れゆく姿の淋しい気配。その過程を含めた両面をまったく変わらぬ冷静な姿勢で捉えた作品からもっとも強く伝わるのは、むしろその撮影者の無機的なスタンスのようにも思えるのが興味深いです。


稲垣元則 02.JPG



無論、このシャープな気配をもたらしている大きな要素として写真そのものに加え壁面の白や額の黒までもを含めたモノクロームの美しさ、そのこれ以上ないくらいに艶やかで儚く、鮮烈な風合いも見逃せないと思えるのです。

1点の写真、それらが組みで構成されて提示される位相の面白さ、そして空感全体に横たわる重厚な静謐。ここに収められた展開のバリエーションの豊かさはあらゆる視点から捉えられることに充分に耐え、そしてその分だけの発見と刺激をもたらしてくれます。


稲垣元則 01.JPG
posted by makuuchi at 17:53| Comment(0) | TrackBack(0) | review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする