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ex-chamber museum
http://ex-chamber.seesaa.net
〒101-0021 東京都千代田区外神田6-11-14 3331 Arts Chiyoda 205a
MORITAKAとシェア)(google map
tel: 070-5567-1513
mail: exchamber@yahoo.co.jp
インフォメーション

ex-chamber museum
3331 Arts Chiyoda 205a, 6-11-14, Soto-Kanda, Chiyoda-ku, Tokyo, Japan
(sharing the space with MORITAKA)(google map
mail: exchamber@yahoo.co.jp
information

artists
伊藤航 Wataru Ito
小野川直樹 Naoki Onogawa
佐藤明日香 Asuka Satow
勢藤明紗子 Asako Setoh
田島大介 Daisuke Tajima
鶴友那 Yuna Tsuru
照井譲 Yuzuru Terui
平山紗代  Sayo Hirayama
山口英紀 Hidenori Yamaguchi

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2010年03月09日

review:京都オープンスタジオ2010《2/14》

review:京都オープンスタジオ2010《2/14》mirror

京都オープンスタジオ2010
京都100212.jpg

昨年に続いて足を運んだ京都オープンスタジオ。昨年はまだ折り畳み自転車導入前で4つのうち2つしか回れなかったのですが、その反省を踏まえ、今年は前日入りに加え京都市立芸術大学の学内での卒制展から自転車で回り始め、当初7つのアトリエで開催だったのが急遽1つ加わって8つになったうちの5つを観ることができました。

まず、折に触れて伺っているASSから。こちらではAntennaのメンバー、田中英行さんの個展が。


田中英行 個展『空宙の∞ 〜忘却の果ての歴史α〜』
ASS
京都府京都市西京区川島粟田町18−23
075-381-1189
2/11(木)〜2/28(日)2/11〜14, 20, 21, 27, 28開廊
11:00〜20:00

1階のガレージ。



一体何が!?Σ( ̄口 ̄;)

と思わずにはいられない、相当に荒れたアバンギャルドな光景が。
会期当初はそのかたちが保たれていたようなのですが、それが粉々に破壊されていて呆然。。。
けっこう大掛かりな造形だったようで、そこかしこに飛行機やら戦車の砲塔やらの残骸が散見され、その名残りに感じ入った次第で。
しかし、これをやってしまう大胆さに触れ、あらためてAntennaってヤバいなぁ、凄いなぁと。


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同じ空間に展示されたオブジェも、お菓子のおまけ的なおもちゃらしきものが固められたような作品で、その造形は相当にグロテスクなのですが、この荒れた空間に佇んでいると妙に神々しく感じられたりするから不思議です。


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その隣のインスタレーションも圧巻、壮大なスケールでの展開に圧倒された次第。
床面を覆い尽くす落ち葉の海、そこに浮かぶ艦船。別の一角には動物のオブジェが。


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2階のスペースには写真や映像が展示され、伺った時間が正午頃で明るい時間だったこともあって、おそらく遅い時間だともっと雰囲気が掴めたと思うのですが、幻想的な雰囲気を思い起こさせるさまざまな自然の情景を捉えた写真や揺らめく水面(だと思うのですが・・・)の映像が、あのジャッピーの世界に落とし込まれていくのかも、と思い期待が高まります。


田中英行 01.JPG



続いて桂スタジオへ。

桂スタジオ
京都府京都市西京区下津林楠町98-1
2/10(水)〜2/15(月)
11:00〜19:00
京都100212.jpg

こちらは8名のアーティスト一部屋ずつのアトリエを構え、その各々が自身のスペースに作品を展示。

田中奈津子さん。MEMでの個展で拝見した時も、その色彩の鮮やかさと、それによって醸し出されるほっこりとユーモラスな雰囲気が印象的だったのですが、今回も弾けるような痛快な発色でコミカルな場面が描かれた作品が空間を覆い、溢れるポジティブな雰囲気が心地よい!


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イーゼルに置かれたキャンバスの大作、小品やドローイングと、独特のかわいらしさとシュールさとが不思議な塩梅で響き合う、伸びやかな世界観が楽しいです。


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田中奈津子 01.JPG



柴田主馬さん。シャープなストロークが画面に隙なく重ねられ、その衝突がアグレッシブで動的なイメージを想起させてくれます。
画面を覆い尽くすヴィヴィッドな色彩、幾何学的な構造とそれによるアクロバティックなグルーブ感。律儀に展開されるパターンの整然とした気配と、それら自体のズレやそこに投げ込まれるさまざまな色彩が醸し出すノイジーな感触。画面上に視線を這わせていると、明るい色調と複雑なかたちの混在とで構築されるその奇妙な世界にぐんぐんと引き込まれます。


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柴田主馬 05.JPG 柴田主馬 04.JPG 柴田主馬 03.JPG 柴田主馬 02.JPG

柴田主馬 01.JPG



塩崎優さんは大作をずらりと。
画面に乗る絵の具の素材としての濃厚な迫力が随所から放たれると同時に、ざっくりと前のめりで、まるで沸き起こるイメージの勢いに追いすがるように荒々しく重ねられるストロークが力強い気配をもたらし、また重い色調も大胆に重ねられ、重心の低い世界観が創出されていたのが印象に残っています。広いところでも是非観てみたい作品です。


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塩崎優 06.JPG


塩崎優 05.JPG 塩崎優 04.JPG 塩崎優 03.JPG 塩崎優 02.JPG

塩崎優 01.JPG



黒川彰宣さんは紙にひたすら石のような描写を重ね、それらによる立体作品でのインスタレーションが。
紙という素材とは裏腹に、その色調によってもたらされるイメージの硬さと重さのギャップが痛快で。


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黒川彰宣 07.JPG



それで折られる鶴なども、硬くて重いイメージが。
造形の不思議な軽やかさとのコントラストが興味深いです。


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併せて展示されたドローイング作品も、その密度に惹かれます。


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京都の小山登美夫ギャラリーでの個展も印象に残る風能奈々さん。
お馴染みの白い線がびっしりと画面を覆い尽くし、そこにさまざまなモチーフが登場する独特の深遠なファンタジックさを醸し出す作品が。眺めていてそこから不思議なストーリーが脳裏に浮かんできて、そこに漂う深みにも引き込まれます。


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そして今回はユニークな試みが。
正面の壁面に展示された大作の中央に描かれた、並ぶポットのシルエットがそのまま画面から飛び出たかのような演出が。展示スペースの中央に設置された台上に置かれるポット、そこに施される濃い密度の線描。そこに描き出されるモチーフが、このポットのシルエットが描かれた作品の随所と響き合い、さらに不思議な空間性と時空とが生み出されていたのが楽しく感じられた次第です。


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個展などでも感じたことですが、並ぶ大作や小品、さらにドローイングがびっしりと描き込まれたノートを目にして、その描くことへのバイタリティにあらためて圧倒されました。


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風能奈々 01.JPG



村上滋郎さんは、ひときわヴィヴィッドな世界が創出されていて気分も高揚させてくれます。
随所にもたらされるやんちゃな遊び心、インスタレーションの複雑な展開は変わらぬ面白さに溢れます。また平面作品ではお馴染みの有機的な連なりが描き込まれてフューチャリスティックな妖しさが創出され、そして実験的なアプローチも行なわれていたりして、今後の展開もいっそう楽しみになってきます。


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現在東京都現代美術館で開催されているMOT ANNUALへも参加されている水田寛さん。
ビルや都市風景など、現代的なモチーフを採用し、ユニークな画面構造によるダイナミックな雰囲気を独特の色彩館とタッチで描き出しています。


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不思議な色調が独創的な魅力を奏でます。
滲む輪郭線が蜃気楼のような曖昧でぼやけた気配を導き出す一方で、その情景のリアリティはしっかりと表現され、構造は実にクリア。そのふたつの風合いが豊かな響きを生み出しています。


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水田寛 02.JPG



岡田真希人さんは、ひときわ鋭いストロークを画面に無数に放ち、焦燥的にも思えるイメージの膨張が画面から溢れるような気配をもたらしているように感じられます。
モノトーンの画面に透明感を備える青が重なる作品は、描かれる主題の雰囲気も相まって、深遠な物語のアグレッシブなシーンが表現されているかのような印象を覚えます。


岡田真希人 07.JPG

岡田真希人 06.JPG



カラフルな作品は幻想的な雰囲気が高められます。
星座を辿るような線の配置、無数の三角形で覆い尽くされる夜空のアグレッシブな気配。シャープな歪みがおおらかなうねりをもたらしているように思えます。


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岡田真希人 04.JPG 岡田真希人 03.JPG 岡田真希人 02.JPG

岡田真希人 01.JPG



続いてうんとこスタジオへ。

@うんとこスタジオ
京都府京都市西京区桂木ノ下町25-14
2/11(木)〜2/15(月)
11:00〜19:00

こちらでは谷澤紗和子さん、鈴木宏樹さん、今村遼佑さんの作品がちいさなスペースにびっしりと。
谷澤さんと鈴木さんのそれぞれの作品の濃厚な気配が充満するなか、その隙間にさり気なく配置され、仄かな気配を繊細に醸し出す今村さんの作品が心地よいアクセントとなっていっそう豊かな響きをもたらしていたのが印象に残っています。


次に足を運んだのが豆ハウス

豆ハウス
京都府京都市西京区桂上豆田町38
2/12(金)〜2/14(日)
12:00〜19:00

芳木麻里絵さんのお馴染みのシルクスクリーンによる立体作品。
その臨場感溢れる造形には、拝見する度に感心させられます。


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楽しかったのが、「食べられる」作品。
薄いレース状の作品が数枚重ねられて展示されていたのですが、これが食べられるものだと思うと、もとからの繊細な気配がより強く感じられます。実際に食べることは叶わなかったのですが、観られただけでも満足で,この展開も興味深く感じられた次第です。


芳木麻里絵 01.JPG



色山ユキ江さんの作品、モノトーンで紡ぎ出される静謐な情景の独特のスケール感に惹かれます。
表情豊かで凛として、エッジの効いた線。それが描き出す有機的なモチーフの妖しさ。そのコントラストが不思議な雰囲気をもたらします。


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色山ユキ江 08.JPG


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大作から小品までさまざまなサイズの作品によって構成され、確立されたシャープなスタイルのなかでバリエーション豊かにその個性が発揮されていて頼もしく感じます。


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色山ユキ江 03.JPG 色山ユキ江 02.JPG

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そこからいくつかのギャラリーを巡った後、最後に足を運べたのが凸倉庫

凸倉庫
京都府京都市東山区一の橋野本町165-1
2/12(金)〜2/14(日)
12:00〜19:00

こちらでは、eN artsの個展も印象的だった松田啓祐さんほかの作品が展示される中で、初めて拝見して印象的だったのが、まず安藤隆一郎さんの染織作品。
染織特有の軽やかな風合いで、メカニカルなモチーフや水の動的な描写を巧みに描き込まれた作品に感じ入った次第。これまでの染織への先入観が砕くこのクールな世界観に触れられた痛快さが嬉しいです。


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稲垣萌子さんの版画作品も、その緻密なモチーフの重なりが奏でる繊細な気配におおいに惹き込まれました。


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稲垣萌子 01.JPG



予定では無論全部回るつもりでいたのが、今年はこれでタイムアップ...。
来年も楽しみです。
posted by makuuchi at 07:52| Comment(0) | TrackBack(0) | review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする