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ex-chamber museum
http://ex-chamber.seesaa.net
〒101-0021 東京都千代田区外神田6-11-14 3331 Arts Chiyoda 205a
MORITAKAとシェア)(google map
tel: 070-5567-1513
mail: exchamber@yahoo.co.jp
インフォメーション

ex-chamber museum
3331 Arts Chiyoda 205a, 6-11-14, Soto-Kanda, Chiyoda-ku, Tokyo, Japan
(sharing the space with MORITAKA)(google map
mail: exchamber@yahoo.co.jp
information

artists
伊藤航 Wataru Ito
小野川直樹 Naoki Onogawa
佐藤明日香 Asuka Satow
勢藤明紗子 Asako Setoh
田島大介 Daisuke Tajima
鶴友那 Yuna Tsuru
照井譲 Yuzuru Terui
平山紗代  Sayo Hirayama
山口英紀 Hidenori Yamaguchi

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2010年03月05日

review:かちどき 2《2/6、2/27》

review:かちどき 2《2/6、2/27》mirror

かちどき 2
OTA FINE ARTS
東京都中央区勝どき2-8-19-4B
03-6273-8611
1/29(金)〜3/6(土)日月祝休
11:00〜19:00

Season of Incubation 2 (LInk with G-Tokyo)
OTA FINE ARTS
2-8-19-4B,Kachidoki,Chuo-ku,Tokyo
03-6273-8611
1/29(Fri)-3/6(Sat) closed on Sunday,Monday and national holiday
11:00-19:00
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1月末に六本木で開催されたアートフェア「 G-tokyo 」と会期、内容を合わせての展覧会がいくつか開催されましたが、今回のOTA FINE ARTSでのグループショーもそのひとつ。G-tokyoでのインスタレーションを「かちどき1」とし、そちらと対になるようなかたちで、さまざまな個性が限られたブースと会期にぎゅっと凝縮され重厚感で押した印象でその力強さに圧倒された「1」と比較し、スペースも期間も余裕がある「2」では、それぞれのクリエイションの深みとじっくり対峙できるのが嬉しく感じられます。

基本的には既発表作で構成されていますが、数点、こちらの展覧会で初めてお目見えの作品も。

入り口すぐの位置に展示された樫木知子さんの新作。
バスルームを天井から直下へ向けて俯瞰したようなユニークな視点がまず面白いです。画面全体を覆うタイルの描写。角が落とされたスクエアが方眼状にびっしりと並び、その無機的なパターンが樫木さんらしい淡い色調による朧げな気配に斬新な風合いをもたらしているように思えます。
そして、湯舟にその姿を浮かべる女性の独特の艶かしさ。据わる視線は小さく描かれていながらもその強さに引き込まれ、また肢体を描き出す線のラインの奇妙な歪みが妖しさを加速させます。その強烈な有機的な感触が、律儀に描かれる蛇口の栓や排水溝、風呂桶や座椅子、ぽこんと湯舟に浮かぶヒヨコのおもちゃなどのユーモラスな佇まいとユニークなギャップを醸し出して、そのコントラストにもなんとも言えない不思議な楽しい気分に満たされます。


樫木知子 05.JPG 樫木知子 04.JPG 樫木知子 03.JPG 樫木知子 02.JPG

樫木知子 01.JPG


樫木さんの作品はこの他に2点展示されています。


「1」で発表された、がっしりとした額に収められた2点の巨大なペインティングで構成された作品の重厚なインパクトに圧倒されたことも強く記憶に残る、猪瀬直哉さんのクリエイション。こちらでは広い壁面が活かされ、9点のペインティング/ドローイングとテキストで構成される作品が展示されていて、その光景にまたも圧倒されます。


猪瀬直哉 15.JPG



並ぶ作品の下方に書かれたテキスト、その短いセンテンスに込められた重厚なストーリーに沿い、さまざまなスタイルの作品が並びます。
そのひとつひとつは、ある「時代」を思い起こさせるスタイルのエッセンスがそれぞれに注入されていて、例えば左端のペインティングには敢えてクラックを思わせるストロークを施して古い絵のような風合いをわざと演出してあったり、一方で印象派のような仕上がりのものなどもあり、とにかくその雰囲気を出す為にさまざまなアプローチが行なわれていて、そのこだわりにも大いに感嘆させられます。そしてそれだけ臨場感たっぷりに雰囲気が作り込まれている画面の中に現代的なモチーフがしれっと挿入されているものだから...。
さまざまな画風をていねいに再現することで壮大に時代がフォローされ、それがテキストのないように更なる厚みをもたらしているように感じられます。その一方で、1点ごとの作品はそれぞれの時代の作風のパロディでもあって、これらがひとりのアーティストによって創り出されているという事実に凄まじく痛快な気分にも満たされます。


猪瀬直哉 14.JPG 猪瀬直哉 13.JPG 猪瀬直哉 12.JPG 猪瀬直哉 11.JPG

猪瀬直哉 10.JPG


猪瀬直哉 09.JPG 猪瀬直哉 08.JPG

猪瀬直哉 07.JPG


猪瀬直哉 06.JPG


猪瀬直哉 05.JPG 猪瀬直哉 04.JPG 猪瀬直哉 03.JPG 猪瀬直哉 02.JPG

猪瀬直哉 01.JPG


伺うと10点組の作品とのことで、今回展示されていないもう1点は、ロスコー風味らしく。
そちらも機会があればぜひ拝見してみたいです。


この他、新作は小沢剛さんのしょうゆ画が数点。不思議な風合いの色調が醸し出す独特の艶かしさに惹かれます。さらに既発表作ですが、竹川宣彰さんのペインティング、草間彌生さんのペインティングとオブジェなどが展示されています。



2/6にまず展示に伺ってじっくりと展示を拝見したあと、あるところで草間彌生の話が出ていろんなことを聞くことができ、その日に観たばかりにも関わらずあらためて草間彌生の作品を無性に観たくなり、そういうこともあってあらためて足を運び、その黄色に黒のドットが乗るカボチャのオブジェに大いに魅入られた次第。
観る位置や角度によってさまざまな表情を見せるその有機的なフォルム、どっしりと堂々としていながらほんわかとコミカルな雰囲気さえも漂わせ、一方で大小の黒のドットのシャープな輪郭、黒と黄色の鮮やかなコントラストなど、いろんな味わいが届いてくるのが楽しくてたまらない・・・!

さまざまな視点で臨んで、それぞれの満足感が得られる展覧会です。
そして、オオタファインアーツのユニークな方向性も感じ取れるのも興味深く思えます。
posted by makuuchi at 07:36| Comment(0) | TrackBack(0) | review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする