REAL OSAKA −大阪発12人の提供でお送りいたします。−
@Bunkamura Gallery
東京都渋谷区道玄坂2-24-1
7/25(土)〜8/2(日)
10:00〜19:30
大阪のギャラリーが送り込む若手アーティスト12名、既知、未知の個性が揃い、実に楽しい空間が創り出されています!
国本泰英さん。
フクダ画廊での個展でもたっぷり拝見した、ベージュのソフトな色彩を背景とし緻密なグラデーションで人物のシルエットを描いた作品がまず出迎えてくれます。
今年さんざん目にした場面も。
人を描かない作品も登場していて、こちらの展開も興味深いです。
噂のアーティスト、小沢団子さんも登場!
線の面白さ、楽しく溢れる色彩、シュールな女の子の姿。キャッチーな世界がめくるめく広がっていっています。
立体も可愛い!
1点のみの出品、森田存さん。
強烈に濃密なエキゾチックな雰囲気のインパクト。もっといろいろと拝見したいクリエイションです。
ART AWARD TOKYO 2009で小山登美夫賞を受賞し話題を集める寺村利規さん。
不思議な空間性、たったふたりの人物が描かれ、その無機的な表情と佇まいが、画面に収まらない部分へのイメージを膨らませてくれます。
小品での展開も、独特のダークな雰囲気が興味深いです。
momoさんのペインティング、キュートな危うさが目を惹きます。
モチーフのかわいらしさ、ざっくりと荒れる画面や絵の具の飛沫が放つアバンギャルドなテイスト、そして何より透明感と深みを備える赤のインパクトに、一気に膨張し弾けるような痛快さと危うい感触が奏でる緊張感に引き込まれます。
立体の作品、小品もどくとくのかわいらしさが。
甘い毒を持つ感じ、その危うさが印象的な世界観を生み出しているように感じられます。
展現舎での展覧会が気になっていた、双子姉妹アーティストのひとり、倉澤梓さん。シャープな構図、くっきりとした配色と色彩の解釈、かわいくデフォルメされた動物たちがそのなかでさまざまな場面を繰り広げています!
くっきりと、グラフィカルに描き上げられるさまざまな風景の未来的な臨場感と、登場する動物たちの仕草や表情が醸し出すキャッチーな物語性が楽しく、印象的です。
大きな画面の作品とともに、たくさんの小品がちりばめられていて、ひときわ華やいだ楽しい壁面が創り出されているのもまた嬉しいです。
立体のアーティスト、まずは向井正一さん。
宇宙服を纏う赤ちゃん、表面のグラデーションが奏でるリアルな仕上げの説得力と、徹底したかっこよさがとにかく楽しいです。
赤ちゃんだけあって、武器が哺乳瓶とか、かっこいいなかにユーモアが入り込んでいるのもなかなかよい感じで。
一転して、Chapuriさんの創作人形の深遠な雰囲気に魅せられます。
無垢で高貴な色香が漂います。
両表の立像、儚げな表情と佇まい、樹から人へと変わる脚の部分など、さまざまな部分が幻想的な風合いを奏でます。
洗練された世界観、大人びたファンタジー。その繊細な気配に包まれます。
もっといろいろと、そしてソロでも拝見したいクリエイションです。
ふたたび平面へ。
高橋淳さんの作品は、とにかくその徹底したテクスチャーに圧倒されます。
ぐしゃぐしゃと絡まる絵の具の線の1本1本の力強い存在感、それが描くポートレイトの曖昧さ。そのコントラストが危うい世界観を醸し出します。
この画面の生々しさに圧倒されます。
そこにある表情、もしかしたら笑っているかもしれないけど、その笑みを取り囲む凄まじいノイズ、そしてもしこの画面をかき分けることがでいきたとして、手を突っ込んだら気配が一気に消えそうで、その妖しいイメージも強烈に印象に残ります。
小松孝英さん、その渋さが今回の展覧会に深みを与えます。
絵画としてのクラシカルな風合い、描写の高い再現性の説得力。独特の静謐感が繊細に漂います。
仄かな透明感を醸し出す色使いも随所に織り込まれ、丹念に紡がれるひっそりと静かな情景の臨場感。その穏やかさが心地よく感じられます。
名古屋での個展などで印象に残る添野郁さんの作品も。
このクールな色彩と緻密に構築される奥行き感、いつ拝見しても楽しいです。
オペラシティでのproject Nでもフィーチャーされた阿部岳史さんの参加も嬉しい!
木製のちいさな色とりどりのキューブが画面に整然と配され、それがポートレイトやさまざまな場面を描き上げていて、そのお洒落な感じが独特の面白味を奏でます。
キューブを凝縮した作品も。
グラデーションの面白さに、妙に引き込まれます。
キューブの作品に留まらず、光を用いた作品もあり、こちらの展開も興味深いです。
キャッチーな立体的アプローチが、さまざまな表情を生み出します。
俯瞰したときにそれが何かにたしかに見える面白さと、至近で眺めた時にぐんと立ち上がる立体感、それぞれが楽しいんです。
大林芳紀
@青山|目黒
東京都目黒区上目黒2-30-6
7/4(土)〜7/25(土)日祝休
12:00〜20:00
ストロークの味わい深さが奏でるエキゾチックさ、ジャポニズムが、独特の世界観を導き出しています。
徹底した描き込みの作品の圧倒的な密度にも感嘆させられた次第。
最終日になんとか伺い、作品ひとつひとつとじっくりと対峙し、そこから滲む深みに浸れたのがとにかく嬉しかったです。
小沢剛「もうひとつの小沢剛展」
@Ota Fine Arts
東京都中央区勝どき2-8-19-4B
7/21(火)〜8/29(土)日月祝・8/9〜8/17休
11:00〜19:00
広島での個展と会期を合わせての、小沢剛さんのOta Fine Artsでの個展。これまで発表されたさまざまなクリエイションが年表風に展示されているのがありがたく、また楽しい構成となっています。
それぞれが醸し出す謎めきに満ちた創造性に感嘆しつつ、なかでもパフォーマンスを収めた映像「できるかな2004」に夢中に。
できてるのか!?Σ( ̄口 ̄;)
ホントにできてるのか!?Σ( ̄口 ̄;)
と思わずにはいられない、地味に破天荒な展開が面白すぎるのです。
馬場俊光展
@BASE GALLERY
東京都中央区日本橋茅場町1-1-6 小浦第一ビル1F
7/3(金)〜8/7(金)日祝休
11:00〜19:00
再訪。
ひとつひとつの色彩がていねいに、マスキングも駆使して画面に重ねられ、シャープに描かれる風景の独特の重厚感、その淡々とした静かな気配が心地よいです。
アルミのプレートの画面の強靭さを兼ね備える画面のフラットさが、緻密な色面構造を引き立てます。
そして、ひとつの色面が持つ豊かなグラデーションが生み出す陰影も、描かれる情景に、さらに深みをもたらしているようにも感じられます。
作品によって統一される色調も、独特の美しさをもたらしています。
そして、本来の風景から意識に入ってこないものを引き、より感覚に近い情景が描かれることで、眺めていると自然にそのなかに入り込み、硬質な静けさを肌で感じるような感覚に浸れるのも嬉しかったり。。。
裸婦の作品も。
究極的に有機的なモチーフながら、そのユニークなアプローチにより、独特の硬質感がもたらされ、不思議なエロティシズムが奏でられているように感じられて興味深いです。
シャープなテクスチャーと、ユニークな解釈を通過しての高い再現性。
これからの展開も楽しみです。
「変成態−リアルな現代の物質性」展 vol.3 泉孝昭×上村卓大 「のようなもの」の生成
@gallery αM
東京都千代田区東神田1-2-11 アガタ竹澤ビルB1F
7/25(土)〜9/5(土)日月祝休
11:00〜19:00
それぞれ、さまざまな素材の質感が直接的に活かされ、というかほとんどそのまま提示され、それが空間に作用して独特のシュールさが紡がれています。
これまでも折に触れて拝見している泉孝昭さんの作品、なんだろう、このおもしろさは...なかなか言葉にするのは難しそうなのですが、そこにそれがあるだけで何故か説得力と美しさを感じてしまうという...。
泉さんよりは「作った」感が伝わる上村さんの作品たちも、それでもやはり不思議な雰囲気を漂わせています。
ふたつのクリエイションの境界の曖昧さも、展示の面白さを加速させているように思えます。
不死鳥と雉鳩 -真夏の夜の夢2-
@CASHI
東京都中央区日本橋馬喰町2-5-18-1F
7/18(土)〜8/8(土)日月祝休
11:00〜19:00
3名のアーティストがパッケージされたグループ展。
CASHIらしいクリエイション、伸びやかなペインティングがそこかしこに溢れます。
膨らむような色彩が楽しく、心地よいです。
《7/26》
藤野未来展
@Gallery惺SATORU
東京都武蔵野市御殿山1-2-6 ビューキャニオン吉祥寺御殿山B1F
57/11(土)〜8/2(日)火水休
11:00〜19:00
色鉛筆と鉛筆で綴られる、滋味溢れる世界。
それぞれの壁面で構成される物語性は、素材の軽さ、親しみやすさが独特の不jか見をもたらしているように感じられます。
不思議なモチーフが、人の顔のまわりを広がり漂う作品、モチーフの微妙な歪みが奏でる臨場感が面白いです。
同様のモチーフが今度は画面に鉛筆で描かれて整然と配され、そこを背景に青い髪の女性がやってくる構成。
縮尺を巧みに活かし、展開されるユーモアが楽しいです。
それぞれ、淡々とした気配が印象に残ります。
TRIO-A-STRIPE 秋本将人 西原功織 保坂毅
@A-things
東京都武蔵野市吉祥寺本町4-6-2 SATOH BLDG.1F
7/25(土)〜8/30(日)月火休
13:00〜19:00
3名のアーティストが、展覧会タイトルにある通り「ストライプ」をテーマに制作した作品を揃えた展覧会です。
西原功織さんの筆遣いの面白味、本来からストライプの展開が多いこともあり、真骨頂的な感じが痛快です。立体のアプローチが大胆かつ素朴さをも奏でる保坂毅さんの作品群、そして紙の箱を組み上げてユニークな空間を導き出す秋本将人さんと、それぞれの個性の響き合いも心地よく爽やかに感じられます。
また、壁面のどの部分を眺めても収まりがよくて、それがまた楽しさを加速させてくれるんです。
《7/30》
原口佳子「cosmos」バウムクーヘンの森/嘴のさきに見える山
@artdish.g
東京都新宿区矢来町107
7/30(木)〜8/16(日)月休
12:00〜22:00
真夏に観る雪景色。
FUKUGAN GALLERYで拝見した海辺の風景の写真作品も印象的な原口佳子さんのartdish.gでの個展、コンパクトな空間に収められる景色の神々しさと軽やかな空気感が新鮮です。
ふわっと広がる白が、心を潤して、そして癒してくれるような感じがして心地よく感じられます。


