2008年05月03日

review:工藤麻起子、竹崎和征、花澤武夫、ムラタ有子 フォーカード/Four of a Kind《4/26》

工藤麻起子、竹崎和征、花澤武夫、ムラタ有子 フォーカード/Four of a Kind
GALLERY SIDE2
東京都港区東麻布2-6-5
4/12(土)〜5/9(金)日月祝休 5/3、5/6開廊
11:00〜19:00
Four of a Kind 080412.jpg

Makiko Kudo,Kazuyuki Takezaki,Takeo Hanazawa,Yuko Murata "Four of a Kind"
GALLERY SIDE2
2-6-5,Higashi-azabu,Minato-ku,Tokyo
4/12(Sat)-5/9(Fri) closed on Sunday,Monday and national holiday,5/3 and 5/6 is open
11:00-19:00
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4名のアーティストがピックアップされた、バリエーションに富んだグループショーです!
GALLERY SIDE2でおなじみの花澤武夫さんとムラタ有子さん、TOMIO KOYAMA GALLERYでの個展のインパクトが凄かった工藤麻起子さん、残念ながら見逃してしまったのですが、MISAKO & ROSENで個展を開催し、TAKE NINAGAWAの双頭オーナーのひとりでもある竹崎和征さんという個性派が揃い、ユニークな雰囲気が広がっています。


入口左手の壁にまず展示されているのが、花澤武夫さんの作品。
昨年の個展で拝見したとき、独特の色調とテクスチャーが深遠な衝撃をもたらしてくれたのですが、今回はまず、一面の金色をバックにアグレッシブかつ繊細なタッチで描かれた盆栽のペインティング。
大胆でダイナミックな空間性、そして近代絵画の歴史が積み上げてきた構図の面白さを取り入れ、モチーフの「和」の風合いと同時に、もっと西洋的なコンセプチュアルさも感じられ、独特の重厚さが興味深いです。


花澤武夫003 花澤武夫002

花澤武夫001



竹崎和征さんの作品は、以前からずっと拝見したいと思っていながらなかなかタイミングが合わず、今回ようやく拝見できたことがまず嬉しいです。
この一角のすべての作品に「マイアミ」とだけ、シンプルなタイトルが冠され、イージーなコラージュを大胆に、あっけらかんと取り入れ、独特な味わいが醸し出ているように感じられます。

水たまりが広がる駐車場を思わせるシーン。
その水たまりはブルーのビニールシートが採用され、路面に引かれる線もコラージュ、と思いきや、マスキングによる油彩なのだそう。
「これで終わり?」と思わせそうなざっくりとした仕上がりも妙に説得力があって、逆にアーティストの懐の深さを感じさせてくれるのがなんとも不思議で...。


竹崎和征03 竹崎和征04

竹崎和征02


自身のドローイングとベルベット生地とを組み合わせた小品。
小さい画面でのシンプルなのに大胆な構成、取り込まれる素材の視覚的な違和感が、あまり感じたことのないなんともいえない味わいを醸し出しています。
作品から感じられる「余裕」とイージーなテイストなのに不思議な「緊張感」との混在がすごく興味深くて、はぐらかされているようでもあり、全力で来られているようでもあって。。。
ぜひもっといろんな展開を拝見したいです。


竹崎和征01



大作の発表が多い印象がある工藤麻起子さんの作品は、意表を突いて小品、しかも3点組!
これまで拝見してきたダイナミックで不思議なファンタジーを感じさせてくれる世界を別の角度で切り取ったかのような、新鮮な味わいを放っています。
微妙に異なる大きさのパネルの組み合わせの無邪気な奇妙さ、昼と夜の木々を挟んで佇む女の子の無垢な仕草と表情、それぞれの画面での異なる筆の走りの痕跡、さまざまな要素が絡み合って、いつもと違っているけれども、それでもまさに工藤さんらしい世界がそこにあって、ほのぼのとしていて緊張感もある不思議な気持ちに包まれます。


工藤麻起子03 工藤麻起子04 工藤麻起子02

工藤麻起子01



現在、GALLERY at lammfrommでの個展でも、いろんな鳥たち素敵な空間を奏でている、ムラタ有子さん。
おなじみの艶やかな画面で、かわいらしい表情の動物たちが描かれた作品がぽん、ぽんと壁に配置されていて、いつもの軽やかな風合いが作り上げられています。


ムラタ有子201



ラムフロムにも出品されていてそのときもたいへん新鮮に感じたのですが、こちらにも、いつものボードの作品に紛れてキャンバスの作品が出品されています。
表面から観た限りはいっしょなのですが、ちょっと斜から眺めたときに目に入ってくる側面が、何故だか、なんだか嬉しいんです。
描かれる風景も、そうやって改めて眺めるといつもの手法でいつもとちょっと違う雰囲気の風景が描かれていたりして...。


ムラタ有子203

ムラタ有子202



再び、花澤さんの作品。
こちらは縦長の3点組の作品で、それぞれ「地」「風」「火」を描いているとのこと。
緑や青、自然の色がその力をおおらかに奏でている左端、ふわりとさまざまなものが薄いピンク色の背景に舞い浮かぶ真ん中、炎がその勢いを力強く発しながら立ちのぼるなかで、壺などがその圧に耐えるように、しかし同時に達観したかのように自然にぽつねんと佇む右端。


花澤武夫005 花澤武夫006 花澤武夫007


それぞれ、その場面がユーモアを交えながら表現されているのですが、そもそものその並びから

アースか!Σ( ̄口 ̄;)
Erath,Wind and Fireか!Σ( ̄口 ̄;)
「レッツグルーザナイッ!」かΣ( ̄口 ̄;)

絵画のクラシックなど、歴史的な要素と現代的なキャッチーな要素とを軽妙にひとつの作品に突っ込んじゃう痛快さ。堪らないデス。


花澤武夫004



事務所のスペースにも、各アーティストの小品が展示されています。
セレクションも楽しく、それぞれの風合いのギャップが面白味を分厚くしているような感触もあるように思えます。
そして、いろんなイマジネーションの刺激が得られる展覧会です。


花澤武夫008
posted by makuuchi at 13:58| Comment(0) | TrackBack(0) | review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする