@The Artcomplex Center of Tokyo HALL GALLERY
東京都新宿区大京町12-9
4/16(水)〜5/3(土)月休
11:00〜20:00
RINPA ESHIDAN Exhbition:[en]
@The Artcomplex Center of Tokyo HALL GALLERY
12-9,Daikyo-cho,Shinjuku-ku,Tokyo
4/16(Wed)-5/3(Sat) closed on Monday
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ワクワクする新勢力。
The Artcomplex Center of Tokyo HALL GALLERYでの輪派絵師団の展覧会に行ってきました。
輪派絵師団というと、なんといってもライブペインティングの速送りの映像作品が面白いのですが、今回の展覧会ではその映像作品をまとめたDVD「en」のリリースを記念、先行して、そこに収録されている映像作品はもちろん、それぞれのメンバーのソロでの展開も多数出品され、ユニットとしてのポテンシャルが押し出された、見どころの多い圧巻の構成となっています。
まず、入口正面に設営されたスペースで、映像作品が上映されています。
陶芸作家のD.H.Rosenさんの躍動が印象的な、「描く」だけではない、回るろくろや皿を割ってカケラを動かして絵を描くなど、アグレッシブなシーンが続きます。
このブースに展示された、メンバーの共作による平面作品も。
ヴィヴィッドな色調で繰り出されるグラフィカルな展開が面白く、平面でも充分に痛快です。
そして、D.H.Rosenさんさんが作る雲のような生き物のような、有機的な造形のオブジェが壁中を這うインスタレーションも圧巻。
陶芸作家、D.H.Rosenさん。
メンバーに陶芸作家がいるのがなんともユニークで、懐の深さを感じさせてくれます。
おなじみのひょろりとしたオブジェ群、ろくろを回して形成させた塔、その表面をびっしりと覆う緻密な紋様のアバンギャルドさ。さまざまなアプローチが面白い!
団長、noiz-daviさんのペインティング。
小品群は、それぞれの画面ひとつひとつに完結させたコンセプトを持たせるような印象で、妖しげな「和」のテイストが繊細に放たれた一角が作り上げられています。
一転、煙り立つような色の重なりが曖昧な感触を醸し出している作品が。
そのなかを、フォルムを滲ませながらも、鮮やかな色彩の線がケレン味なくすらりと舞います。
そして、深遠な風合いをたたえた女性の姿がだんだんと表れてくるような感触が不思議です。
さらにダイナミックな作品が続きます。
青と赤のヴィヴィッドな色調の画面に挟まれて展示されている、立ちのぼるようなアングラ感が堪らなくかっこいい作品です。
圧倒的な情報量の多さが生み出す混沌、揺らめく紋様と蜃気楼のような情景との重なりが構築する時間的、空間的な奥行きにぐんと意識が呑み込まれます。
加藤翔麗さんは、小品のペインティングとパネルにマウントされたおそらく写真の作品とを出品しています。
グラフィカルなペインティングが多数を占めるなか、ひときわその透明感を際立たせる写真作品群。
タブローは、くっきりとした描写で昆虫などを緻密に描き、同時に鮮やかな色調でポップな感触も放っています。
ヴィヴィッドな色彩構成でポジティブなイメージを発している笹井あかりさんの作品群。
noiz-daviさんのと比較するとよりくっきりとしてダイナミックなうねりをもった、同時に「和」の風合いも奏でる力強いグラフィックが楽しいです。
さまざまなテイストの作品が揃うなか、特に印象的なのが、ブラックの下地に大胆にラメが散らされ、カラフルなヴィヴィッド感とは異なる絢爛の風合いを鮮烈に醸し出している作品。
緻密な流れ、うねりが生む動的なイメージもかっこいい!
山本大輔さんの作品は、まず大きな画面にもりっと描かれた人魚(?)の絵のコミカルなインパクトが目に飛び込んできます。
くっきりと太い稜線がまた痛快だったり。
太い稜線と弾けるような色調で展開されるポップな部分と、緻密な線描で繰り出される動物たちのリアルな姿、このふたつの異なる要素がひとつの画面に収まって、ユニークな奥行き感を作り出しているように感じられます。
なんとも不思議でシュールなシチュエーションがコミカルに伝わります。
メンバー同士の共作も随所に展示されています。
こちらは山本さんと笹井さんとのコラボレーション。
いちばん奥にも映像作品が上映されています。
こちらはダイナミックなライブペインティングの映像が中心で、随所に織り込まれる遊びがまた堪らないアクセントとなっています。
巨大なペインティングも!
映像作品などを拝見していても、この輪派絵師団に何人のメンバーがいるか実はちゃんと把握できてはいないのですが、このアートユニットのチームとしての機能がすごく興味深く感じられます。
BOICE PLANNINGやebc、アトリエオモヤ、穴薪ペインティングなど、メンバー同士のユニークな関係性も意義もそれぞれ異なり、その違いが各アートユニットにユニークさをもたらしていて観る側からするとホントに楽しいのですが、輪派絵師団の今回の展覧会を観て、ユニットとしての活動の面白さは充分に感じて履いたものの、それぞれの個々のクリエイションがこんなに面白いとは・・・!と実に新鮮で嬉しい発見があって、またまたその懐の深さに感じ入った次第で。
今回は昨年行われたgallery maruでの個展の様子がまだ作品化されていなくて残念でしたが、それは今後のお楽しみに取っておくとして、ユニット、ソロの両面での彼らのこれからの活動がますます楽しみです!


