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2008年03月10日

review:GALERIE SHO PROJECTS VOL.2 7人の新人展《2/28、3/1》

GALERIE SHO PROJECTS VOL.2 7人の新人展
Galerie Sho Contemporary Art
東京都中央区日本橋3-2-9 三晶ビル B1F
2/28(木)〜3/22(土)日祝休
11:00〜19:00(土:〜17:00)
7人の新人展080228.jpg

GALERIE SHO PROJECTS VOL.2 7 EMERGING ARTISTS EXHIBITION
Galerie Sho Contemporary Art
3-2-9-B1F,Nihonbashi,Chuo-ku,Tokyo
2/28(Thu)-3/22(Sat) closed on Sunday and national holiday
11:00-19:00(Sat:-17:00)
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7名のアーティストが揃ったグループショー。
それぞれが発揮する個性が眩しい、新しい発見も多い展覧会です。


まず、入口の階段で、石井弘和さんの「落書き」がお出迎え。
ちいさなドローイングが吊るされるように展示され、ユーモラスなクリエイションが「降って」きます。


7人展 石井弘和05


小品を中心に、描くことの楽しさが詰まったバラエティにとんだ作品が配されています。
続いて開催されるフタバ画廊での個展も楽しみです。


7人展 石井弘和03 7人展 石井弘和01 7人展 石井弘和04

7人展 石井弘和02



今回の展覧会で初めて拝見する中嶋寿挙さんの作品は、その伸び伸びとしたケレン味のないシーンの溌溂とした感じがとにかく気持ちいい!


7人展 中嶋寿挙04 7人展 中嶋寿挙03

7人展 中嶋寿挙02


鮮やかでぱっと弾けるような明るい色調と、遊び心とダイナミックな場面設定とがとにかく痛快です。
こういった溌溂としたクリエイションにい出会えるのはホントに嬉しくて、元気ももらえるような気がします。


7人展 中嶋寿挙06 7人展 中嶋寿挙01

7人展 中嶋寿挙05



こちらも初めて拝見する、MASAKOさんの作品群。
一転してダークな色調のクラシカルな風合いが印象的な一角です。
ルオーとか佐伯祐三あたりを観るときに感じる深みに通じる、独特の世界。


7人展 MASAKO 01


一面の壁の中央に展示された大きめの作品4点のうち、左側がパネルに直に彩色された作品。
素材の生々しさが一段とその深みを加速させています。
また、ざっくりと描き出される光景の中にここだけ取り入れられた赤い線が、不思議なアクセントとなって、さまざまなイメージを喚起します。


7人展 MASAKO 03 7人展 MASAKO 05 7人展 MASAKO 04

7人展 MASAKO 02


もう2点はキャンバスの作品。
描いた痕跡の生々しさや、重鈍なモノクロームのなかに入り込む黄色の、暖色なのに何故か感じられる闇のイメージが、ざらついた記憶を蘇らせるような印象で、どこまでも続くような深遠さと誘います。


7人展 MASAKO 08 7人展 MASAKO 07

7人展 MASAKO 06


ポートレート風の小品も、それぞれが静かな雰囲気を漂わせていて、彩色が醸し出す不安定さと穏やかさとが同居しているような感じが興味深いです。


7人展 MASAKO 12 7人展 MASAKO 11 7人展 MASAKO 10

7人展 MASAKO 09



伊東明日香さんは、参加アーティストの中でもっとも多く拝見しているのですが、もとからの写実のスキルが活かされ、さらにシュールな感触を加速させているのが痛快です。
ちいさな画面が並ぶ一角。そのちいさな画面に描かれたモチーフの精緻さに思わず画面に顔を近付けて見入ってしまいます。


7人展 伊東明日香02 7人展 伊東明日香03

7人展 伊東明日香01


2つの画面が並んで、花とナースのコスプレの女の子とが隣り合って、酸っぱいようなフェミニズムを強烈に漂わせています。
純白を背景に緻密に描き上げられた花の姿が異様に艶かしく見えて、となりの女の子の表情と合わせてドキドキするような雰囲気が。


7人展 伊東明日香07 7人展 伊東明日香05 7人展 伊東明日香06

7人展 伊東明日香04


モノクロのポートレートと花の絵との組み合わせと、女性下着とのインスタレーションも。
最近拝見した伊東さんのクリエイションの集大成といった感じで、これまでもさまざまなスタイルの作品を拝見していることもあり、今後どうなっていくのか楽しみだったり怖かったり(笑)。
ポジティブなフェミニズム、軽やかなエロティックさが何とも痛快です。


7人展 伊東明日香09

7人展 伊東明日香08



唯一の写真作品、鴨川寛子さん。
自然の光景を収め、そこにある静かな海や森のシルエットなど、美しい光と影とのコントラストやグラデーションが印象的です。


7人展 鴨川寛子04 7人展 鴨川寛子03 7人展 鴨川寛子02

7人展 鴨川寛子01



こちらは唯一の外国人のアーティスト、Fernanda Vilellaさんのペインティング。


7人展 Fernanda Vilella 04 7人展 Fernanda Vilella 01

7人展 Fernanda Vilella 03


ポップな色調でさまざまなシーンが描かれています。
なんていうか、解放された心が見い出す、そこにあるもののピュアな美しさへのリスペクトがそれぞれの小さな画面に収められているような気がします。


7人展 Fernanda Vilella 02



奥のスペースでは、東美貴子さんの作品が展示されています。
銅版画的な作品が数点展示され、その細かい線が放つパルスと色調のコントラストが複雑にイマジネーションを刺激してきます。


7人展 東美貴子02

7人展 東美貴子01


さまざまな日常的なモチーフが、フォルムも色合いも曖昧に描かれた作品が整然と配置されて展示された一角は、独特の雰囲気が漂います。
ぎりぎりでそれが何か認識できて、その「もの」が描かれているというより、その「存在」、またはそこそれがあることによって生じる「気の流れ、淀み」が画面に再現されたような印象。


7人展 東美貴子06 7人展 東美貴子05 7人展 東美貴子04

7人展 東美貴子03


言葉を引用したものやパターンを取り入れたものなど、コンパクトなスペースにさまざまなスタイルの小品が配置され、それぞれにユニークな面白味が感じられます。


7人展 東美貴子07 7人展 東美貴子09

7人展 東美貴子08



紹介された7名のアーティストの個性はそれぞれが異なっていて、実にバリエーションが豊かです。
そして、それぞれのアーティストの、画面との対峙の仕方、距離の置き方にも違いが感じられたのも興味深く感じられた次第です。
posted by makuuchi at 08:45| Comment(0) | TrackBack(0) | review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする