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BUNKAMURA GALLERY東京都渋谷区道玄坂2-24-12/15(金)〜2/24(日)
10:00〜19:30


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Bunkamura Gallery2-24-1,Dogenzaka,Shibuya-ku,Tokyo2/15(Fri)-2/24(Sun)
10:00-19:30
Google Translate(to English)ポップでファニーでクールな前衛。
Bunkamura Galleryで開催されているクリエイションを繰り広げる3名のユニークなアーティストがピックアップされたグループショーです。
ガラス張りの壁面で、展示風景を外から俯瞰できるのですが、さあざまな要素が盛り込まれ、それでいてそれぞれのコーナーが繋がって不思議な統一感に包まれていているように感じられます。
まず、大西康明さん。
アナログなテクノロジーを駆使したインスタレーション作品を多く発表されている大西さんですが、今回は半透明の大きなバルーンの一群が。

それぞれのバルーンの下部にはファンが取り付けられていて、おっとりとしてどこかユーモラスな運動をランダムに繰り出しています。

ファンによる運動に加え、人が通る度に生じる気流でもふわっと揺れたりくるりと回転したり。
未来的な光景のなかで実に牧歌的にのんびりとした動きがもたらされていて、そのギャップが和み感覚を醸し出しているように思えます。
大西さんのドローイング作品も多く出品されています。
画面を舞う曲線が、そのまま動きを現しているように感じられ、それぞれの画面で繰り広げられているさまざまな動きに魅了されます。
トレーシングペーパーなどで表裏両面から楽しめるものや、額に収められた作品の紙のたわみにも意味が感じられるなど、さまざまな要素に興味が湧いてきます。
そして、インスタレーションではモノトーンの展開が多い大西さんが放つ色彩のイメージの鮮やかさ、豊かさに、嬉しい意外性を感じます。


大和由佳さんは、まず何よりギャラリー中央に設置された作品のインパクトが凄いのですが、小品も独特の魅力を放っています。
ユニークなテクスチャーをもった平面の作品群。
立体へのドローイング的な意味合いから、平面という制限のある空間で立体的な展開が施されるものなど、並ぶ作品はそれぞれほぼまったく異なるテイストでありながら、ひとりのアーティストによる展開であることを強く感じるのが興味深いです。


立体の小品。
こちらは素材の感触がよりリアルに引き出されています。
大和さんご自身の「迷い」がそのままミステリアスな要素となって作品に投じられ、それが鑑賞者への問いかけへと昇華されているような。


また、これまでも大和さんの作品は拝見していますが、今回拝見した作品群は、用いられる素材の個性がより引き出され、精度が高められたような印象を覚えます。
特にアクリルのキューブの作品は、素材の透過性が放つシャープさと焼かれた側面の生々しさとのギャップがより大きく感じられ、その大きさがさらなる深みをもたらしているように感じられた次第で。


今回初めて拝見する大舩真言さんのクリエイション。
本来の展開としてはもっと空間を作り込むことが多いようなのですが、今回は岩絵の具などを用いた平面作品が出品され、衝立により閉じた空間が演出されることでテイストが異なる一角が作り上げられています。

衝立の両面に展示された小品は、展示空間全体に強いアクセントをもたらしています。
両面に展示されることで、衝立で仕切られたふたつの空間に、通路とは別の意味で繋げているような印象です。

大舩さんの平面作品は、岩絵の具の美しさが充分に引き出され、細かい粒子が輝いて、深遠な雰囲気を醸し出しています。
シンプルな色調でそれぞれの画面が統一され、ふわっと浮遊するようなグラデーションが深い奥行きをもたらしています。


また、どこか曖昧さが滲みでているような光景を画面にカットしたような感触は、むしろ画面に収められていない見えなくなっている部分への想像を掻き立てます。
さまざまなサイズの作品が絶妙な配置で並べられ、光の存在を感じさせる画面の濃淡の連続が空間にイメージの動線を導きだしているような感じがして、たいへん興味深いです。


1点だけ、ギャラリーの外にあるGALLERY+に大舩さんの今回出品された中でもっとも大きな作品が展示されていて、これがまた壮大なスケールを放っていて見応え充分。その神々しさに意識がすーっと呑み込まれていきます。

今回の展覧会でもっともおおきな要素となっているのが、先にも触れた大和さんのインスタレーション。
透明のアクリルバーが天井から菱形の池へと向かって下がっていて、そうやって構成された格子からそれぞれのコーナーの作品群を眺められ、なんとも不思議な感覚が心の中に広がります。

アクリルバーの表面には白い砂が付着していて、大和さんのお話では、見えないものを見えるように仕向けるようなイメージとのこと。大和さんらしいアプローチにおおいに納得した次第です。
巨大な菱形が実に空間と合っていて、おおらかで深遠な雰囲気を立ち上らせています。

それぞれがつくり出すクリエイションはメディアもアプローチもまったく異なっていながら、特に大和さんの菱形の池の存在により、感覚的ではアルにしても、しっかりとした意図によってもたらされた統一感の中で豊かなバリエーションが展開されています。
意味真なタイトルも印象的で、それぞれのコーナーからこれまで思い浮かべることがなかったかも知れないさまざまなイメージをたくさん得られる展覧会です。