@ヴァイスフェルト
東京都港区六本木6-8-14 コンプレックス北館3F
10/5(金)〜10/27(土)日月祝休
11:00〜19:00
Seiji Aruga New Works
@weissfeld
6-8-14-3F,Roppongi,Minato-ku,Tokyo
10/5(Fri)-10/27(Sat) closed on Sunday,Monday and national holiday
11:00-19:00
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レントゲンヴェルゲが掲げる「超絶技巧」の究極。
あるがせいじさんの個展、まさに圧巻のクリエイションが繰り広げられています。
身近な素材である紙に膨大な時間を費やして緻密なカットが施され、それを何層にも重ねることで構築される平面的・立体的にグラフィカルな世界。フューチャリスティックな雰囲気を鮮烈に放って、ただただその世界に圧倒されるばかりです。
今回の個展に出展された作品は5点。
これまで拝見したあるがさんの作品では、かなり大きなサイズのものが出展されていることに大きなインパクトを受けます。小さな画面の中に凝縮されたミニマムな宇宙が繰り広げる、意識がゼロの極限へと向かう最小、極小のイメージも魅力ですが、今回の大きな作品からはむしろ壮大なほうへとイマジネーションが刺激され、フューチャリスティックなイメージが留まるところなく広がっていきます。
一方で、オープニングの時にたまたまご一緒した方とお話ししていて、その方が仰ってなるほどと感じたのですが、意外にもアジア的な雰囲気が広がっているんです。
九龍城にも通ずる混沌。広い画面に詰め込まれる無数のスクエアの穴がアジアの喧噪を連想させる...そういう視点に気付かされると、これまで思いも浮かばなかったような新鮮なイメージがあるがさんの作品から感じられて興味深いです。
また、今回の展覧会に出品された作品で印象的なのが、「重ねる」というアプローチより、「組む」アプローチが多用されているというところ。
結局封筒にならなかった「封筒の中のギャラリー」の第3弾でクリエイションを提供していただいたのですが、その際、「こういう感じに立ち上がるようにしたいんです」とあるがさんに初めて見せていただいた試作品がまさに立体的なもので、そのユニークなアプローチに大いに唸ったのですが、今回の作品の立体感、髪が垂直に接している部分や折り曲げられて斜めに並ぶ部分など、今回の展覧会で「ここかぁ!」と納得した次第です。
ただ、あるがさんに伺うと今回のアプローチについては特別な意識はお持ちではないようで、これまで通り、こういう感じのものを作りたいという衝動からつくり出されたものだそう。
作品を拝見すると、これほどまでに作り手に対するリスペクトが自然と、しかも強く心に浮かんできます。
作品数は5点でも、施されたスクエアのカットの数は当然尋常ではない数で、それも緻密に配置され、すべてハンドカットで繰り出されていることを思うと、それだけで感動します。
これらの作品と対峙する「現在」の位置から、「未来」へと突き広がるイメージと「過去」へのリスペクトとが同時に得られる希有なクリエイションだと思います。
ホワイトキューブのなかに、白い額、白いマット紙。
紙にプリントされた幾何学的なシルエットと、作品に当たるスポットが生み出す本物の影。そのコントラストがまた、独特の深みをもたらします。
ぜひ、実際にそれぞれの作品と対峙して、そのスケールの大きさに直に触れ、イマジネーションを喚起してほしいです。



