@ギャラリー椿
東京都中央区京橋3-3-10 第1下村ビル1F
4/14(土)〜4/28(土)日休
11:00〜18:30
おかえりなさい!
文化庁の留学制度で1年間ニューヨークに滞在されていた呉亜沙さん。
その渡米の直前に開催された個展で拝見したメランコリックな世界が忘れられず、ニューヨークにいらっしゃる間も折りに触れて過去の小品なども拝見しながら、次の呉亜沙さんの展開を楽しみにしていたのですが、その膨らんだ期待を充分に満足させてくれる素敵な世界が今回のギャラリー椿での個展でもいっぱいに広がっています。
さまざまなサイズの画面のなかで、おなじみの2本足で立つウサギと女の子とで繰り広げられる物語。
今回出展された作品に登場するキャラクターたちは稜線があってくっきりとしていて、そのせいか「ここにいるんだよ!」っていうことをアピールしているような印象を覚えます。
どこか淋しげな雰囲気を漂わせていた前回の個展のときとくらべても、より「元気な」というか、溌溂とした感じが伝わってきます。
加えて、僕の記憶ではこれまではひとつの画面のなかに女の子はひとりしか登場しなかったと思うのですが、今回はウサギたちと同様にたくさんの女の子ががひとつの画面に登場していて、それもポジティブな印象をさらに強くさせてくれているような気がします。
色彩は、特に「青」が印象的です。
入口と対角にある長い壁に展示されている作品はほぼ「青」の作品で統一されていて、その清々しさを浴びるように感じて、深呼吸して爽やかな空気を胸いっぱいに吸い込んだような気持ちよさがあるような気がします。
その青のなかに並ぶ、絵と立体の組み合わせによる楽しい作品。
いたずらっぽさ、おてんばさがなんともユーモラス。
もうひとつ、立体の作品が。
こちらは床面が円形のテントのようなもので、その下の方でテントのなかに顔を突っ込んだ女の子たちがぐるりと輪になっています。
呉亜沙さんの絵の世界をそのまま再現したような何とも楽しい雰囲気が溢れています。
そして、実際に自分もそのテントのなかに顔を突っ込んでみると・・・。
爽やかさとポジティブな雰囲気に溢れた気持ちいい展覧会です。
きっとニューヨークは楽しかったんだろうな、と想像して呉亜沙さんに尋ねると、「いろいろありましたけどね」と笑顔で答えが返ってきました。
この素敵な世界を再び堪能できたことが嬉しいです。
観られたことで充分、嬉しい。
そして、7月に佐藤美術館で今回に続いて開催される個展もすごく楽しみ!
大切にしたい、ずっと大事に観続けていきたい、そして紡がれる世界をその都度楽しんでいきたいクリエイションです。



