《1/30》
☆末宗美香子 作品展
@
SPICA art東京都港区南青山4-6-51/30(火)〜2/12(月)日休
11:00〜19:00(2/3:〜16:00、最終日:〜17:00)

《1/31》
☆
SAORI'An open atelier 2006-2007 [ ぐ つ ぐ つ。]
@
GALLERY 空東京都渋谷区猿楽町27-412/2(土)〜1/31(水)
11:30〜20:30(土日祝:11:00〜20:30)
《2/1》
・O JUN 展「遊園」
@
ミヅマアートギャラリー東京都目黒区上目黒1-3-9 藤屋ビル5F2/1(木)〜3/3(土)日月祝休
11:00〜19:00

めちゃくちゃいい!面白い!
O JUNさんの作品は、これまで小品は拝見したことがあったのですが、今回の展示では頑丈をうな金属製の額に収められた大作が壁を埋め尽くしていて、圧巻です。
鉛筆による精緻な紋様あり、カラフルな色面の重なりによって織り成される人物や車や飛行機あり、親しみある事物がキャッチーでスタイリッシュに描かれていて、その上、さらにあれだけの大きさでありながらなんともほっこりと和めて、作品に囲まれた空間の居心地がすごくいいのも印象に残ります。
その作品が収められた画集もその「ゆるさ」がしっかりと詰め込まれていて楽しいです。
☆無人島プロダクションpresents003 八谷和彦"初"ドローイング展〜手で描いたものしか出しません〜
@
無人島プロダクション東京都杉並区高円寺南3-58-15 平間ビル3F2/1(木)〜3/31(土)日祝休(月火水はアポイントメントオンリー)
11:00〜19:00

《2/2》
・Simon PATTERSON「The Last Supper,1998」
@
ヴァイスフェルト東京都港区六本木6-8-14コンプレックス北館3F2/2(金)〜2/23(金)日月祝休
11:00〜19:00
文字の力。空間の力。
真っ白の空間に実にシンプルに配置された作品は、空間と同様に真っ白く塗布されたパネルのど真ん中に人物の名前がアルファベットでシルクスクリーンプリントされているだけ。
しかし、これらの名前と配置が現すのは、あの「最後の晩餐」。この絵に登場する人物の名前だけが画面に乗り、絵と同じ配置で展示されています。
画面の文字に込められたメッセージ、コンセプトを知ると、さらにこの空間の神々しさが体全体に力強く伝わってきます。静謐な、深遠な迫力です。
あの「最後の晩餐」のなかに囲まれているのか、と思うと、その場にいることに恐縮してしまいます。
観る人によっては、もっとぐっとくるものがあるのだろうな、と想像。
《2/3》
・2006おぶせミュージアム「作家の卵展」巡回 ShinPA 〜中島千波と東京藝術大学デザイン科描画系作品展〜
@
佐藤美術館東京都新宿区大京町31-10前期:1/17(水)〜2/4(日)後期:2/7(水)〜2/25(日)月休
10:00〜17:00(金:〜19:00)
入場料:一般\500 学生\300

昨年、おぶせミュージアムで開催された「作家の卵展」の巡回展。
そちらで発表された作品が多く出展されると思いきや、予想以上に違う作品が展示されていて嬉しい驚きに満ちていました。
阿部穣さんの作品、重厚な姿を晒し、ゆったりと水底をたゆたう鯉。その視線は、メダカの一群に向かっています。メダカは童謡で歌われているように、お遊技しているような感じが楽しいです。
そして、画面全体の雰囲気は、相変わらずの渋味に溢れていて見応え充分です。

芹田紀恵さんの作品は、昨年の修了展示で発表された、3点組の女性の立像を描いたもの。
それぞれの作品に描かれる女性の神々しい姿、優しさや憂いを帯びた表情が、画面の金箔などによって際立たされています。また、画面に登場する猫もユニークな雰囲気を演出しています。

嬉しい驚きに満ちていた森田洋美さんの作品。
ちょうどこの日まで開催されていた新生堂での「Namiken 1」展で出展されていた作品とはがらりと雰囲気が異なり、中央の木の根元とその両隣りの神々しく描かれた女性の絵とで構築される世界からは、光の中のイメージが惹起されます。
どこかあどけなさが感じられる人物の表情も印象的です。

スルガ台画廊での個展を3月に控えている松永龍太郎さんの作品は、日本画の手法によって大変アーバンな風合いがとにかくかっこいいです。フューチャリスティックなモチーフが取り入れられていて、画面の質感とのギャップもユニークに感じられます。
細かく精緻に描かれたサテライト。もっといろいろと作品を観てみたくなり、個展が本当に楽しみになってきます。

おぶせで拝見し、さらに各個展などでも拝見している作品に再び、あるいは三たび出会えたのもやはり嬉しいです。
金丸悠児さんや瀧下和之さんほかが参加される後期展示も楽しみです。
☆鷲野佐知子
@
シロタ画廊東京都中央区銀座7-10-81/29(月)〜2/3(土)
11:00〜19:00(最終日:〜17:30)

・牧野環 個展
@スルガ台画廊
東京都中央区銀座6-5-8 トップビル2F1/29(月)〜2/3(土)
11:00〜19:00(最終日:〜17:30)

北海道で取材された風景を描いた日本画作品が並んでいました。
雪景色を描いた作品にぐっときました。白の白さに感動。
暮れる港の光景を描いたような大作も見応え充分の臨場感でした。
・王培 新作展「花様年華」
@
ナカジマアート東京都中央区銀座5-5-9 アベビル3F2/1(木)〜2/14(水)
11:00〜18:30

素朴な子供達がていねいに描かれた、岩彩の作品。
その素朴さが本当にかわいらしくて、それぞれの作品がいとおしくなってきます。
画面のなかで遊ぶ様子、壁にチョークで書かれた落書きに和み、大陸の雰囲気を感じさせてくれる鮮やかな色彩感に気持ちが優しく高揚してきます。
☆渡邊たまえ展
@
番町画廊東京都中央区銀座6-7-19 空也ビル3F1/29(月)〜2/3(土)
10:30〜18:30(最終日:〜17:00)

☆HALUYA YOSHIDA 宇宙陶芸Exhibition2007
@
GALLERY 蓮東京都渋谷区神宮前2-5-61/27(土)〜2/9(金)
11:00〜19:30

☆轟友宏展
@
GALLERY SHOREWOOD東京都港区南青山3-9-51/29(月)〜2/22(木)日祝休
11:00〜18:00

☆
村田朋泰展 ブラックルーム&ホワイトルーム
@
GALLERY MoMo東京都港区六本木6-2-6 サンビル第3 2F2/3(土)〜3/2(金)日月祝休
12:00〜19:00

《2/4》
・文化庁メディア芸術祭10周年企画展 日本の表現力
@
国立新美術館東京都港区六本木7-22-21/21(日)〜2/4(日)
10:00〜18:00(金:〜20:00)

金曜日の夜にお目にかかった@
大橋陽山さんに教えていただき、最終日に滑り込みで観に行くことができました。
時代を彩ってきたさまざまなメディアがところ狭しと展示されていて、思わず「懐かしい!」と心の中で喝采を上げてしまうものもあれば、ごく最近の「ああ、あったなこれ!」って思い出すものまで、楽しい展示が続きます。
で、お目当ては最後のコーナー。未来へと誘ってくれるクリエイションが展示されていました。
鈴木太朗さんのファンを使った作品や八木澤優記さんの光る椅子も出展されていて、 それらをこういった場所で拝見できたときの嬉しさ、いろんな方が作品を楽しんでいる様子を眺めてなんとも痛快な気分に。
そして、いちばんの驚きは、児玉幸子さんによる「モルフォタワー」という作品。磁性流体(鉄か何かの粒子を含んでいるために磁力に反応する液体)の水面の中央にそびえ立つ円錐上のタワー。このタワーに通電すると、流体が反応して硬質な棘を思わせるアバンギャルドな姿に変容する過程に目を奪われ、通電が解かれた瞬間に棘が霧散してしまってタワーの表面がむき出しになる様子を観たときの驚きは尋常ではなかったです。
・「一匹狼のグループ展 vol.1 〜鬼ころし〜」稲見理 さとう凛香 横井山泰 3人展
@
横濱 牙狼画廊神奈川県横浜市中区山下町1221/31(水)〜2/12(月)2/5休
11:30〜19:30

横井山泰さんの作品は、やはりいちばんの大作が印象に残ります。大きな画面に横たわる犬のなんとも言えないキッチュな表情と佇まいのコミカルさといったら...!
稲見理さんは細かいペン画で、小さなお化けのようなものが密集している様子に引き込まれます。
さとう凛香さんの作品では、ちいさな楕円状の画面のなかで繰り広げられた切り絵が面白かったです。
・SHOWCASE
@
ZAIM神奈川県横浜市中区日本大通342/2(金)〜2/4(日)
12:00〜19:00(最終日:〜17:00)
入場料:一般\700

さまざまなアートプロジェクトを紹介する、興味深い企画です。
遊工房アートスペースの部屋へ。
こちらでは、ふたりの外国人アーティストのクリエイションが展示されていました。
Clinton Kingさんは、写真が1点と、インスタレーションが。
手作りの紙袋がダークな色調に彩色され、それが空間の一角に並べて展示されていて、まずその色の美しさ、バランスが印象に残ります。本来使い捨てられる紙袋がこうやって並べられる様子は、そういった使い捨てられることへのアンチテーゼのようにも感じられました。

写真は、一見するとパステルか何かによるドローイングかと錯覚するのですが、実は階段をアップで撮影したもの。視点がすごく面白い!

ファイルも拝見して、大変ユニークなコンセプトや興味深いパフォーマンスも多数敢行されているようで、そのバイタリティとクリエイティビティに脱帽です。
もうひとりは、Julie Curtissさん。
壁の細い配管の部分にはドローイングが。

もうひとつは、グレーの台に置かれたグレーの表紙の冊子。
この中には、(おそらく)日本のマンガの血飛沫の部分を抜き出してトレースした絵がそれぞれのページに描かれています。
それだけになると言われなければそれが何か分からないのですが、説明されてそのコンセプトのユニークさに感じ入ります。

日本人アーティストとはやはりどこか違うクリエイションの質がすごく新鮮に感じられました。
加えてお二人ともたいへんフレンドリー。またいろいろと彼らのクリエイションに触れる機会を持ちたいです。
Continue Art Projectの部屋では、
フタバ画廊での個展で出展された、あの岩崎龍次さんの4輪車が!
今回は乗らなかったものの、やはりここでも大人気の模様でした。
また、これまでユーモラスすぎるインスタレーションで毎度楽しませてもらっている佐々木たくめいさんのドローイングも展示されていて、インスタレーションとのギャップがたいへん興味深かったです。

で、残念ながらそのばで聞くことはできなかった、
BOICE PLANNINGの加藤慶さんのディレクションによる、このイベントに参加しているプロジェクトのリーダーによるクロストーク。
のちのちその内容はウェブ上でも読めるかもしれないとのことなので、それを楽しみに待ちたいと思います。
・ART HERE NOW 展
@
湘南台画廊神奈川県藤沢市湘南台7-8-11/27 (土)〜2/06 (火) 水休
13:00〜19:00(最終日:〜17:00)

折りに触れて拝見している大塩紗永さんの作品が出展されていると伺って、はじめて
湘南台画廊へ。
木板の床とコンクリートの壁、高い天井、そこから降り注ぐ自然光。素敵な空間に感動。
大塩さんの作品は2点、これまでに拝見してきた、夢の中の風景のような独特の世界は健在で、そこにこれまで登場しなかった鮮やかなピンクによる広がり、高揚感が印象に残ります。
ほかにもユニークな個性が溢れていました。
K's Galleryでの個展で拝見したことがあった井上雅之さんの作品、霞がかったように広がる赤を背景に文字が連なる様子が興味深いです。
Choi Ji Hyunさんのちょっとコミカルな雰囲気を持ったユニークな世界、前澤妙子さんの銅版画も印象に残っています。
湘南台から横浜へと戻ってきてから、偶然「SHOWCASE」でお会いした永井夏夕さんにお知らせいただいた、永井さんがレジデンスで制作されている
BankART Studio NYKへ。
1階のスペースにある部屋には、床いっぱいにさまざまな表情の空が広がっていて。
ここでの公開制作に加え、春にはいくつかの展示の予定もあるとのことで、楽しみです。
また、別の部屋で制作なさっている、風景のシルエットをさまざまな色調で表現するシルクスクリーンの告野展子さん、テンペラ画で大人のファンタジーといったナイーブな世界感が深く印象に残る廣川裕美子さんも紹介していただき、それぞれの個性的なクリエイションに触れることができた次第で。
こういった場所で交流も面白いなぁ、と。