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2007年01月24日

review:αMプロジェクト2006 vol.6 生命の部屋VI・川崎広平展《1/20》

αMプロジェクト2006 vol.6 生命の部屋VI・川崎広平展
ASK? art space kimura
東京都中央区京橋3-6-5 木邑ビル2F
1/15(土)〜1/27(土)
11:30〜19:00(最終日:〜17:00)
川崎広平DM.jpg


完全に暗室となったギャラリー。
そこに、川崎広平さんの作品が5点、展示されています。


それぞれの作品が、ふわっと広がるような光を放っています。
今回の川崎さんの個展はDMを拝見して興味を持って伺ったのですが、そのDMの作品、予想よりも小さなサイズで、むしろしゃがんで眺めてしまうような感じです。

川崎広平展01 川崎広平展02

中は空洞になっていて、そこに水が注がれていて、内側には無数の水泡が現れています。
全体的にすっきりとした幾何学的なデザインに仕上がっていて、そのフォルムと光の広がり方から未来的な印象を受けるのですが、同時に不思議と有機的な感触もあります。
表面の凹凸によって部分的に光が屈折し、複雑な陰影を生み出していています。しかし、その光は作品全体から仄かに広がるような優しい感じで、それが全体の有機的な印象を生んでいるのかな、と思います。
この白い光からなんとなくあったかい感触が伝わってくるのが不思議です。

川崎広平展03


ギャラリーはおよそ中央部がパーテーションで仕切られていて、手前のスペースに上の作品に加えてパーテーションに設置された棚に2点、奥には台上の作品と床置きの作品とが1点ずつ展示されています。
光源がそれぞれの作品で異なり、ダイオードや蛍光灯が用いられていているとのことです。
ダイオードを用いた台上の作品の光源を川崎さんに見せていただいたのですが(てっきり固定するための器具だと思っていた部分が光源で驚きました)、作品の有機的な印象を邪魔しない究極的にシンプルなかたちに感嘆。

また、DMの作品と同様に内側の空洞部分には水が注ぎ込まれていて、非常に狭い範囲ながら作品によっては表面に水面が現れているものもあり、人の移動などによる僅かな空気の動きによって生じる水面の揺らめきが、光源を受けて美しい表情をつくり出しています。水泡と合わせてさらに有機的な印象を受けます。

光源のたの電源を得るための部分もたいへんユニークです。
壁から作品へと延びるスティック状のパーツは、まさに無駄なものを除いたようにも思われ、かつその長さがユーモラスに感じられます。

川崎広平展04

仄かな光がこの季節に合う、クールさとあったかさが伝わってくる素敵な展示です。


※調べたら昨年秋にギャラリー21+葉でも川崎さんの個展が開催されていました。こちらは完全に見逃していたので、そのときに気付かなかったことに反省しつつ、あらためて拝見できたことに感謝です。
また、αMプロジェクト2006では、昨年、一昨年と印象に残っている展示があって、毎年興味深いラインナップが並んでいます。
posted by makuuchi at 07:29| Comment(0) | TrackBack(0) | review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする