@B GALLERY
東京都新宿区新宿3-32-6 BEAMS JAPAN 6F
1/11(木)〜2/20(火)
11:00〜20:00
今年最初のB Galleryは、写真の展示。
・・・もとい、インスタレーションです。
ギャラリースペースの床には、並べて配置されたポートレート。
床置きになった写真の数々が視界を覆い、一気にその雰囲気に呑まれていくような。
タイトルにもあるように、99の写真が床置きで展示されています。
これらはいちおう踏まれることも前提に展示されているようなのですが、やはり意識的に、何も映り込んでいないように見える真っ黒の画面を選んで移動してしまいます。
この床置きになった写真の多くに女性が登場しています。ヌードや幻想的なワンピースを纏って、遺跡らしい場所で何やら興じていたり、草原に横たわっていたり...演出的な出で立ちで。
人の姿は情報として強いのでどうしてもまずそちらに視線が向かってしまうのですが、特にヌードの写真が異様に無機的に撮られているような感じでエロティックさをほとんど感じないんです。物語性さえも排除されたように思えるほどにかなり物質的。
一方、服を着た女性たちが登場する写真は、幻想的なイメージが広がります。
自分で観ていて面白かったのが、99点の写真の中から同じような場所・時間で撮影されたものが見つかったときに「別のはどこかにあっよな...」と再び探してしまうんです。
なんとなく神経衰弱をやっているときの気分に似ていて...といっても気持ちを追い込んではいないので、ほんの少し前の過去の記憶をここで辿っている感じです。
女性が登場している写真に紛れて配されている風景。
これがホントにいい。。。
そのなかには人が登場しているものもありますが、幻想的な雰囲気は消えて、その景色の美しさやそこに織り込まれるアイテムが醸し出る「味」のようなものが滲み出て、また違った刺激を受けます。
・・・そして1点だけ、カラーの写真が添えられるように織り込まれていて、これを見つけたときになんとなくほっとするというか、あったかい気持ちが沸き上がってくるんです。
そして、この空間のほぼ真ん中に、テーブルの上に散らばったポストカードが。
これらには堀さんがご自身宛に送った写真が添付されています。その写真というのが、床に並ぶのと同じもの。
これらは手にとって観ることができるのですが、床面に並んでいっぺんに視界を占領されるときの圧倒されるような感じとは違い、ひとつひとつの写真が持つ力・・・ポストカードサイズであるにもかかわらず・・・に意識が吸い込まれるような印象を受けます。
できることならすべてを1枚1枚じっくり観て、それらが放つ雰囲気を感じてみたいです。
床のポートレートが浮かぶ湖面を渡って辿り着く壁には、ちいさなカラーの写真がちいさな額に収められて展示されています。
床とはまったく違う、鮮やかなセピア調の彩りが、色調的にはやわらかな印象を与える作品です。
しかしその雰囲気とは裏腹に、どこかアバンギャルドなインパクトをその構図に内包させているように感じられたり、作品によっては床のヌードよりも生々しいイメージを喚起するものもあって、油断は禁物。
時間をかけてじっくりと味わいたい展示です。会期が長いのもありがたいです。



