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2006年10月16日

review:池田学展「景色」《10/14》

池田学展「景色」
ミヅマ・アクション
東京都目黒区上目黒1-3-9 藤屋ビル5F
9/13(水)〜10/14(土)日月祝休
11:00〜19:00
池田学DM.jpg

初日と最初の土曜日に伺って、最終日にあらためて行ってきました。
どうしても最後にもう一度、しっかりと観ておきたかったんです。

おそらく今年いちばんの展覧会じゃないのかな、と思っています。それくらい密度の濃い、見応えのある展示でした。
僕のレビューを参考にして観に行ってくれた知り合いとも「3時間はいられるよね」なんて話してました。

「すごい人が今のアートシーンにいる!」ってことを強烈・鮮烈に再認識させられた、至高の展覧会。
こういう素晴らしいタレントがいるからアートが面白いんです!


今回は画像付きでのレビューでございます。

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posted by makuuchi at 22:18| Comment(1) | TrackBack(0) | review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

review:片岡好 銅版画展《10/14》

片岡好 銅版画展
アートギャラリー環
東京都中央区日本橋室町4-3-7
10/9(月)〜10/21(土)日休
11:00〜18:30(最終日:〜17:00)
片岡好DM.jpg

まるで刺繍のようなやわらかさ。
人の温もりや優しさ、ゆるやかな時間の流れがゆったりと伝わってくる銅版画です。

いわゆる色の「面」は存在せず、すべてが実に細かい「点」、言い換えれば「粒子」で成り立っていることに驚きを隠せません。しかも、その粒子のひとつひとつはごくわずかに滲んだような風合いです。エングレーヴィングなどに見られる鋭い線、あるいは黒の油性インクから伝わってくる熱、そういった銅版画特有のエネルギッシュなパワーではなく、むしろひとつひとつの輪郭の緩やかさや色合いのソフトさが感じられます。
こんな味わいの銅版画を拝見するのは初めてかも知れません。。。

細かな粒子の並びや流れによって、多く登場する人々が着ている服はまるで編んだかのようにふわりと表現され、床のカーペットは糸の一本一本、それもその感触のやわらかさまでもが伝わってくるようです。

片岡好4 片岡好2 片岡好3

ひとつの版で制作されるとのことなのですが、信じられないほどに豊かなグラデーションが生み出されています。
セーターのストライプや絨毯のチェック模様など、実に細やかに表現されていて、モノクロームでありながら大変カラフルなイメージが沸き起こります。

片岡好5 片岡好6

そしてなにより、描かれる光景が優しさに溢れているんです。
大勢の人が踊っている作品は、直にその喧噪の中にいるというより、その想い出に浸っている感じがして和めます。
また、どこかレイドバックした感じの場面も多く、レコード盤に針を落とした瞬間のノイズや豆から挽いたコーヒーの湯気と香りが連想されます。

2階へと上がる階段にはちいさな作品がひとつの額に収められたものが。
七つの大罪をそれぞれ描いたものだと思うのですが、これくらいちいさな画面でも片岡さんの手法はしっかりと活きています。

片岡好8

片岡好7

2階にはちいさな肖像画がたくさん展示されていました。
こちらも見応えは充分です。

・・・なんだか立って観るのがもったいない感じです。ソファーか何かに腰かけて、くつろいだ格好で、このドリーミーな雰囲気をじっくりと味わいたい気分です。
ぜひ、このふわりとしたモノクロームの世界を多くの方々に堪能してほしいです(カメラ技術が伴わず、どうしてもこの感触を画像で伝えられないのが残念なのですが、ぜひ実物をご覧いただいて、細やかな表現から伝わる風合いを直に感じてほしいです)。

片岡好1
posted by makuuchi at 20:39| Comment(0) | TrackBack(0) | review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

recommend:10/16〜10/22

・武田史子新作銅版画展
ミウラ・アーツ
東京都中央区銀座8-12-6 小野商ビル401
10/16(月)〜10/28(土)日休
11:30〜18:30

驚くほど透明感のある銅版画です。
水が注がれた一輪挿しやグラスに自分の映る姿を思わず探してしまったりするほど。

福井江太郎
東邦アート
東京都中央区銀座8-9-13 オリエントビル2F
10/16(月)〜10/28(土)日休
11:00〜19:00
福井江太郎DM.jpg

迫力があるダチョウの絵でおなじみの福井江太郎さんの個展です。
今回は花菖蒲をモチーフに、7m30cmの大作も発表されるとのこと。

・東京藝術大学大学院デザイン専攻描画・装飾研究室 波濤の会
松坂屋銀座店別館4階美術画廊
9/27〜10/3
東京都中央区銀座6-10-1(住所は本館)
10/18(水)〜10/24(火)
10:30〜19:30(最終日:〜17:00)
波濤の会DM.jpg

芸大デザイン科のアーティストが一堂に集まるたいへん楽しみな企画です。
日本画・洋画のスタイルでそれぞれがユニークな個性を発揮しています。
僕が見続けている大好きなアーティストも多く出展しています。ぜひご覧いただいて、お気に入りのアーティストを見つけていただきたいです。

《参加アーティスト》
阿部穣 泉東臣 井上越道 井上恵子 浦和志津香 岡田直樹
岡部忍 押元一敏 金丸悠児 金木正子 川本淑子 三枝淳
佐藤誠高 芹田紀恵 瀧下和之 堤岳彦 冨田典姫 名古屋剛志
野地美樹子 濱岡朝子 日根野裕美 松永龍太郎 三島祥 森田洋美
山本陽光 渡邊史

・未来への視座VF6 tranprint 透明
Higure 17-15 cas
東京都荒川区西日暮里3-17-15
10/18(水)〜10/24(火)
12:00〜19:00
視座DM.jpg

大変ユニークな企画です。
シルクスクリーン工房の久利屋グラフィックによるディレクションで、さまざまな版画家の作品がひとつにパッケージされるのですが、その作品が展示されます。

・第3回府中ビエンナーレ 美と価値 ポストバブル世代の7人
府中市美術館
東京都府中市浅間町1-3
10/21(土)〜12/24(日)月休
10:00〜17:00
一般600円 高校生・大学生300円 小中学生150円

こちらの企画展に球体写真の大竹敦人さんが参加されます。
今年だけでも個展やざまさま企画に参加され、暗室に入り込む光をガラスの球体に映し込んでなんとも美しい光景を提示されていますが、今回はどういう空間が作られるか楽しみです。

《参加アーティスト》
窪田美樹 小林耕平 森本太郎 大竹敦人
境澤邦泰 豊嶋康子 松井茂

・北浦亮子銅版画展 a letter
@ギャラリー太田町
神奈川県横浜市太田町3-35-2 県公社ビル1F
10/22(日)〜10/28(土)
11:00〜19:00(最終日:〜16:00)
北浦亮子DM.jpg

女性らしいやわらかな質感の銅版画です。
静けさと憂いを帯びた人物のやさしい表情は、どこか不思議な感じがして印象的です。
posted by makuuchi at 06:59| Comment(0) | TrackBack(0) | recommend | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする