2006年08月31日

review:アニマルワンダーランド 第3回 カネコミホ絵画展《8/27》

アニマルワンダーランド 第3回 カネコミホ絵画展
池袋東武 6F1番地 美術画廊
東京都豊島区西池袋1-1-25
8/10(木)〜8/16(水)
10:00〜20:00(最終日:〜16:30)
miho kaneko DM.jpg

この日はそれほど暑くはなかったですけど、いやもう最近なんか疲れてる感じがしてるんですよ。
(まあ要は自転車の漕ぎ過ぎが大きな理由なんですけど)
だから、ちょっと離れたところだと「どうしようかな...」なんてことが頭のなかをよぎることもあるんですね。

でも結局行くわけで。
時間と距離とがどうしても詰められなくて見逃さざるを得ない展示もなくはないのですが、やぱり「観ておきたい!」っていう気持ちが勝っちゃうんですよね。

そういう希少種の物好きがお送りしているex-chamber museumでございます。

この日は原美術館での束芋展の最終日だったので、混んでいることは覚悟の上で観たいなぁ、と思っていたために家からは逆の山の手南方へ進路を取ったのですが、よくある話で(よくないんですけど)自宅でのんびりしてたら家を出る時間が予定より遅くなってしまい、代官山経由で品川へ着いたのが2時くらい。まあ寄り道もしてるんですけど。

で、もちろんカネコさんの展示が池袋で開催中、この日を逃したら見に行けないかも、という思いは頭のなかに入っていて、体力を考えて迷った挙げ句、束芋展は2度足を運んでいるし、やっぱり行こう、と山手線に乗って池袋へ。

・・・とここまで異様に長い前置きだったわけですが、たまには、ということでご容赦ご容赦。

池袋東武の美術画廊。
まず、外側のガラス張りのショーウィンドウに3点ほど展示されていて、DMに使用された作品をはじめ、雪景色を模したものなど、行くと決めた時点でこう思うと思っていたのですが、この数点を目にしただけで「来て良かったなぁ...」としみじみ。

そして、画廊の入口の大理石の柱に展示されていたこの作品を観て、一気に元気を取り戻した次第。
カネコミホ7
カネコさんらしい、ポップなデザインをふんだんに取り込んだ竜の絵。
日本画の画題によく取り上げられる竜ですが、カネコさんが描くそれはそういった連綿と続く日本画のスタイルに沿いつつも、いわゆる日本画を楽しむのとはもっと違う感性をも刺激してくれます。

遊ぶ線。遊ぶ色彩。
金色の稜線でていねいに縁取りされ、そこに軽やかな色彩感覚でいろんな模様がふんだんに織り込まれています。
それは単にドットがつらつらと並ぶシンプルなものであったり、もっと複雑に型が配置されているものもあったり。

「アニマルワンダーランド」というタイトル通り、いろんな動物がモチーフに使われています。

一瞬「なぜ木に留まる?」と思ったのですが、考えればピンクのサンゴに留まるカニ。しかし、なぜ留まる?(笑)
カネコミホ3

グリーンが爽やかなキリン。
カネコミホ2

重量級の3頭揃い踏み。
コミカルな迫力!
カネコミホ6

他にも遊び心に溢れた楽しい作品がいっぱい。
写真はないのですが、一足先にクリスマスの場面を描いた作品もありました。
カネコミホ1 カネコミホ4 カネコミホ5

岩絵の具とアクリル絵の具とを使い、絵の具の質感も活かされていて、直に拝見するとそういうところにも惹かれます。

カネコさんはさまざまなグッズなどにイラストが使われていたりして、そちらもあわせて展示されていました。こちらも楽しいです。自然に目に入ってくるデザインに活かされているのも嬉しいです。
また、現在は店頭にはないようなのですがカネコさんの絵がプリントされたユニクロのTシャツの資料写真もあって、こちらも面白かったんです!
Tシャツやグッズとタブロー(1点ものの手描き作品)とを軽やかに行き来し、そのスタイルを活かすのっていいな、と思うんです。

アートは楽しめるから、アートは楽しい!
そんなことを実感する素敵な展示でした。


・・・で、品川に舞い戻り、5時を過ぎていましたがどんな雰囲気か見るだけ見てみようと思って原美術館へ。
外から見ていてあのショップの混み具合は凄かった...(汗)。
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2006年08月30日

review:山本麻矢展「関係」

山本麻矢展「関係」
和田画廊
東京都中央区八重洲2-9-8 近和ビル302
8/21(月)〜8/27(日)
11:00〜18:30(最終日:〜17:00)
山本麻矢DM.jpg

ギャラリーの入り口をくぐると、目の前にあらわれたのは...























干物。

山本麻矢5

しかも、床からほぼ垂直に起立する干物。
というか床に突き刺さるようにそこに現れる鰺の干物。
あまりの唐突さに一瞬絶句(笑)。

DMなどを事前に拝見してた段階ではインスタレーション作家だと勝手に思い込んでいたのですが、山本麻矢さんは木彫のアーティストでした。
それにしても、この干物のリアルさといったら・・・。
鰺の干物の尾ひれからエラへと連なる「>>>>>>>>」みたいなところとか(分かっていただけるでしょうか)、それが木彫であることの凄さに素で気付かないほど。
山本さんのお話では、なんでも「このかたちは絶対木彫で再現できる」と直感したそう。その確信レベルの高さはしっかりと伝わってきます。

この干物、角度を変えて眺めると...

























山本麻矢4

・・・・・・・狙われている!(笑)
実はこの作品、向こうから鋭い視線を送る猫とセットになっていて、この距離もこの作品の大きなポイントです。

メインスペースには、白猫がいっぱい。
ある位置から眺めると、無垢でかわいらしい表情に見つめられているようでなんとも照れくさい気分。
完全なリアルから一歩引いた、木彫ならではの手作業の温もりを感じる作品群です。1匹1匹の仕草も猫好きの心を直撃するかわいらしさ。
山本麻矢3 山本麻矢2

山本麻矢1

そして、テーブルの上にちょこんといたネズミ。
嬉しいオマケのような感じでした。
山本麻矢6
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2006年08月29日

review:濱岡朝子展《8/21、8/26》

濱岡朝子展
みゆき画廊
東京都中央区銀座6-4-4 銀座第二東芝ビル2階
8/21(月)〜8/26(土)
11:00〜19:00(最終日:〜17:30)
濱岡朝子DM.jpg

こういう雰囲気は、柄にもなく大好きだったりするんです。
魔女がいないお菓子の国のメルヘンチックな世界。

どこか古めかしい、煉瓦敷きの路のような柄の街並み。
入口をくぐると正面に、おぶせでも観た作品と再びご対面。
濱岡朝子7
「作家の卵展」で観た作品は一様にそうなのですが、今回もやはりこうやって個展で拝見すると記憶よりもずっと大きくて、その大きさだからこそ伝わる絵の雰囲気に気持ちがふわっと包まれます。

見渡すと、淡い色彩がギャラリーの空間全体に広がっていることを実感して幸せな気分に。
金色の稜線、洋菓子のマカロンをつい思い浮かべてしまうピンク、ベージュ、白の優しい感触。
そういった色彩に織り込まれる黒の明るさもまた鮮やかです。

ほっこりと並ぶ小品。
ちいさい画面に収められた世界は、よりかわいらしく感じられます。
お家を正面から描いた絵からは、並ぶ街並やそのお家のなかなど、画面に収まらなかった光景にまでイメージが広がって楽しいです。
濱岡朝子2 濱岡朝子1 濱岡朝子3

魚や落ち葉をモチーフにした作品も。
魚の絵なんてホントにおしゃれ。
濱岡朝子4 濱岡朝子5

こういうふうに目尻が緩むような和み系・癒し系な作品ってけっこうお目にかかれるのが貴重だったりします。
実際にこういう街並を歩いてみたくなったり、雪が積もるとなんだか嬉しくなる子供っぽい感覚が思い起こされたり...楽しいイメージがふわふわと頭のなかに浮かんでくるんです。

濱岡さんの個展は年内にもう一度、今度は青山の新生堂で予定されています。こちらもすごく楽しみです。
濱岡朝子6
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2006年08月28日

current exhibition追加

アーティストのサイトをいろいろ見ていたら、ギャラリーでないスペースで僕が好きなアーティストの作品の展示が行われているのを見つけたので、一晩明けてはいますがさっそく追加しました。

大河原愛さんは飯田橋のフレンチレストラン、坪田純哉さんは青山の美容室です。
お近くにお寄りの際はぜひ。

・大河原愛 新作小作品展「箱庭」@FRENCH-DINING
8/6〜10/6
・坪田純哉 〜Little spark〜@HAYATO NEW YORK tokyo
8/7〜9/10 火休
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8/27のアート巡り

・「SWEET SINGS」展
(g)
東京都渋谷区恵比寿西1-31-12-2F
8/19(土)〜9/3(日)月休
12:00〜19:00
SWEET SIGNS O'MINE DM.jpg

古平正義さんの企画・構成による、大塚いちおさんのイラストの展示。
ビジュアルブック「SWEET SINGS O'MINE」のリリースを記念した展覧会です。
なんてったって(g)。ここのク浮かんでの展示はいつだってセンス抜群。そもそもああいうスタンドがあること自体すごいな、と思うのですが、小さな額に入った「看板」の絵。人がデザインして描いたものを描く、その行為がすごくオシャレに思えます。

・LOVE展「海からの贈りもの」
書肆啓祐堂
東京都港区高輪3-9-8 高輪インターコート1F
8/19(土)〜8/28(月)水休
13:30〜19:30(最終日:〜18:00)
LOVE展DM.jpg

あの小さい空間に配置された大きな鏡。
広々としたスケール感のある、ダイナミックな展示でした。

☆アニマルワンダーランド 第3回 カネコミホ絵画展
池袋東武 6F1番地 美術画廊
東京都豊島区西池袋1-1-25
8/10(木)〜8/16(水)
10:00〜20:00(最終日:〜16:30)
miho kaneko DM.jpg
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2006年08月27日

8/26のアート巡り

・Scrapple From the Apple
GALLERY OBJECTIVE CORRELATIVE
東京都新宿区四谷1-5 四谷アートステュディウム1F
8/24(木)〜8/28(月)
11:00〜19:00

四谷にアートスペースがあると知り、初めて覗いてみました。
8名のアーティストによるグループ展で、展示自体は手法やコンセプトが先走りしたような感じでちょっと伝わりにくいかな、というのが正直なところでした。

・碓井ゆい展
INAX GALLERY 2
東京都中央区京橋3-6-18 INAX銀座ショールーム9F
8/19(土)〜8/29(火)日休
10:00〜18:00
INAX8/1DM.jpg

ぱっと入ったときは「がらくた・・・」と。
でも、不思議と引き込まれるような雰囲気が暗めの照明の空間に静かに充満しています。
モチーフ、というか素材は小学校の音楽室。音楽家の肖像画が貼られたパンチ穴の開いた壁のベニヤ板の廃材、使い古したハーモニカ、樹脂製の縦笛、タンバリン...。
ハーモニカを吹いて「ふぁ〜」って3つくらいの音が同時に出たりして、その初めて自分の意志で楽器の音を出したときの嬉しい記憶。その頃の新鮮さを失った寂しい気持ち。
ひとつひとつは独立した作品になっていますが、それぞれがひとつのインスタレーションのよう。
2畳とか3坪とか、ホントに狭い空間でのインスタレーショも観てみたいです。碓井ゆい1 碓井ゆい2 碓井ゆい3 碓井ゆい4

・布上のパルール―白河宗利
ごらくギャラリー
東京都中央区銀座8-6-9
8/25(金)〜9/7(木)日休
11:00〜18:30
NORIYUKI SHIRAKAWA DM.jpg

スルガ台画廊でのグループ展で何度か拝見したことがあった白河さんの個展。
ごらくギャラリーの3つのフロアを使い切ったダイナミックな展示で、特に1Fの空間、階段から見下ろせる面白さを活かした地上絵の大作など、見応えは充分。
象形文字のような謎めいた模様や金の翼など、ユニークなモチーフもそれぞれの作品にふんだんに取り入れられ、古代〜中世〜現代と幅広い時間をフォローしたような不思議な雰囲気も独特です。

・e-mit(後期)
@銀座スルガ台画廊
東京都中央区銀座6-5-8 トップビル2F
8/21(月)〜8/26(土)
11:00〜19:00(最終日:〜17:30)
e-mit DM.jpg

西野入礼さんの作品。渦巻く闇のような濃い色彩の抽象と、白い雑景。後者の雰囲気は独特で。
他にも弾ける色彩が目に鮮やかな作品や、力強い肖像画など。

☆濱岡朝子展
みゆき画廊
東京都中央区銀座6-4-4 銀座第二東芝ビル2階
8/21(月)〜8/26(土)
11:00〜19:00(最終日:〜17:30)
濱岡朝子DM.jpg

・第27回グラフィックアート『ひとつぼ展』
ガーディアン・ガーデン
東京都中央区銀座7-3-5 リクルートGINZA7ビルB1F
一坪展DM.jpg

なんだかいつもやってる印象がある「ひとつぼ展」。
何かしら発見があって楽しみなんですが、今回は山下浩介さんがすごく面白い!
白を背景に、建物と動物とが組み合わさったアーバンな構成です。
彼の個展はぜひ観てみたいです。

金丸悠児 作品展 −Zoo−
松屋銀座 7階 美術サロン
東京都中央区銀座3-6-1
8/23(水)〜8/29(火)
10:30〜20:00(月曜日:〜19:30/最終日:〜17:00)
金丸悠児ZOO DM.jpg

先日の池袋東武の展示から、ないも同然の間隔を経て開催されている個展。
続けて拝見してきて少しずつ描く世界の広がりを感じていたのですが、こちらではその広がりが一気に加速しているような、楽しい作品がずらりと並んでいます!
タイトルにもある通り、まさに「動物園」。おなじみの亀やイグアナ、象に加えて、これまで金丸さんの作品にはなかなか登場してこなかったブタやキリンといった哺乳類、ダチョウやペンギンといった鳥類が多数描かれています。
特に目を奪われたのが、シマウマとトラ。金丸さんが描く動物たちは三枚目な印象だったのが、この2点に関してはまさに二枚目、すごくかっこいい!

山本麻矢展「関係」
和田画廊
東京都中央区八重洲2-9-8 近和ビル302
8/21(月)〜8/27(日)
11:00〜18:30(最終日:〜17:00)
山本麻矢DM.jpg

☆小橋陽介展
GALLERY MoMo
東京都港区六本木6-2-6 サンビル第3 2F
8/26(土)〜9/22(金)日月休
12:00〜19:00
小橋陽介DM.jpg

この日はいろんな人とお話しする機会が。
アーティストや画廊のスタッフの皆さんはもちろん、現代美術のコレクター、美術ジャーナリスト、アートディーラーの各氏と。
それぞれの方々の立場は、いわゆる肩書きでの括りじゃなくて個人ごとに違っていて、お話を伺う度にいろんな考えと巡り会ってたまに自分でも混乱することがあるんですけど、その度にひとりでやっているフレキシビリティや、逆にだからこそ仲間と言える存在のありがたさを実感したり。
posted by makuuchi at 08:47| Comment(0) | TrackBack(0) | review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月26日

review:いもの展《8/15、8/19》

いもの展
桃林堂 青山店
東京都港区北青山3-6-12
8/15(火)〜8/21(日)
10:00〜19:00(最終日:〜16:00)
いもの展.jpg

ちょっとしたオブジェくらいの大きさのものから指先に乗るくらいにちいさなアクセサリーまで、鋳金の魅力に溢れた楽しい展示でした。

小谷野房子さんの作品は、ちょっとしたユーモアがちいさな作品に小気味よく詰められていて、眺めているだけで明るい気分になってきます。
特に、石板の上にちょこんと乗せられた、家をモチーフにした小さな香炉がホントにかわいくて。
いもの展3

それにしても、これはどのジャンルにも言えることではありますが、ひとえに鋳金っていってもいろいろあるんだなぁと再認識。ようやく鋳金と彫金と鍛金との違いがようやく分かってきた段階ではあるんですけど(汗)。
型をとる鋳金の面白さと可能性、まず「うわ、かわいい!」というところから入って、じっくり観てると「どうやって作ったんだろう?」と不思議に思ったり、発見が常について回る面白さも堪らなかったりします。

いもの展1 いもの展4

いもの展2 いもの展7

いもの展5 いもの展6 いもの展8
posted by makuuchi at 09:54| Comment(0) | TrackBack(0) | review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月25日

8/24のアート巡り

仕事の後、「封筒のなかのギャラリー」の第1弾の打ち合わせの時間まで、自転車で坂を昇ったり下ったり。

・サザンフィーリング BAPAK展
ギャラリー金輪
東京都港区西麻布1-2-12-E-101
8/24(木)〜8/29(火)
10:00〜18:00
BAPAK パンフレット.jpg

これは面白いです!
絢爛な色彩感覚と、それでいてほっとするようなやわらかさ。
ナイフを使って得られる画面の質感もいい感じです。
子供の絵からインスパイアされて制作されたなんとも愛らしい表情の肖像画も、「アジアのマティス」とでも呼びたくなるような斬新な写実も、見応え充分。
特に港の絵が印象的でした。もう少し時間をかけて観たいです。

・清水留理子「Atmosphere」
SCAI X SCAI
東京都港区六本木6-8-14 Patata六本木203
8/24(木)〜9/16(土)木金土のみ
12:00〜19:00
清水留理子DM.jpg

海を連想させる黒を背景に、そこに浮かぶクラゲのように絵の具の色やラメが乗っています。描かれているものは鳥だったり街だったりするのですが、そういう感触。
正直なところ、ちょっとよく分からない風合いです...。

ADAPTER 2nd EXHIBITION「眩暈(めまい)」
NANZUKA UNDERGROUND
東京都渋谷区渋谷2-17-3 渋谷アイリスビルB1F
8/19(土)〜9/17(日)月火休
13:00〜20:00
眩暈DM.jpg

シルクスクリーンを駆使した作品や、トンネル状に曲げられたアクリルに入ったグラフィックアートなど。
単純にかっこいい!
こちらももう少し時間をかけて改めて観に行きたいです。
このNANZUKA UNDERGROUNDというギャラリー、アートというより「カルチャー」をダイレクトに感じる希有な空間です。
posted by makuuchi at 07:52| Comment(0) | TrackBack(0) | review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月24日

review:pico EXHIBITION :special issue

pico EXHIBITION :special issue
B GALLERY
東京都新宿区新宿3-32-6 BEAMS JAPAN 6F
8/17(木)〜9/19(火)
11:00〜20:00
pico DM.jpg

いろんなところで見かけるフリーペーパー「pico」の、創刊5周年を記念した展示です。
見つけると手にとって時間があるときに眺めてたりしてたんですけど、今回はそういうフリーペーパーの展示ということで、おそらく過去にリリースした冊子を集めて展示したものになってるんだろうな、などと想像していたのですが。

ギャラリーには5枚のパネルが並んで展示され、そのうち4枚にはその下に日めくりカレンダー状の紙が設置してあって、それにも記事やイラストなどが掲載されていて。
なんとなく「・・・・?」みたいにしていると、picoスタッフのひとり、gimsさんが「これ、1枚ずつとってあちらの台にある表紙とあわせると冊子ができるんですよ」と教えてくださって。
即されるまま1枚1枚ペリペリと剥がして表紙と合わせ、台の上のホチキスで綴じるとここでしか作れないスペシャルイシュー版picoの出来上がり。簡単な作業なんですけど、こういうのってけっこう楽しいです(笑)。

ちなみにそれぞれのパネルとページとは、関連しているものの記事の内容は違っていて、この空間でないと「読めない」記事もある、というわけです。
加えて、アーティストのパネルも数点あって、それぞれの作品も展示されています。

また、会場では映像が上映されていて、9/2までは現在TOKYO WONDER SITEで展示が行われている林俊作君のミニドキュメント。続く9/3からはアコースティックギター職人の大屋建さんです。

・・・で、会場を後にしてあらためて自分で作った小冊子を読んでみたのですが。。。
涙なしでは読めない「制作ウラ話」の2編が秀逸(笑)。
加えて発行部数推移、この5年間に何が起きたかホントによく分かりますておい(笑)。
posted by makuuchi at 07:18| Comment(0) | TrackBack(0) | review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月23日

recommend:アニマルワンダーランド 第3回 カネコミホ絵画展

アニマルワンダーランド 第3回 カネコミホ絵画展
池袋東武 6F1番地 美術画廊
東京都豊島区西池袋1-1-25
8/10(木)〜8/16(水)
10:00〜20:00(最終日:〜16:30)
miho kaneko DM.jpg
遊び心がいっぱい詰まった楽しい絵です!
岩絵の具、アクリルとそれぞれ使い分けつつ、弾けるようなカラフルさが印象的。
動物をモチーフにして、動物の姿はもちろん背景などにもいろんな模様が入っていて、見応えも充分です。
posted by makuuchi at 23:38| Comment(0) | TrackBack(0) | recommend | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

review:林俊作 個展《8/17》

林俊作 個展
TOKYO WONDER SITE 2F
東京都文京区本郷2-4-16
8/5(土)〜8/27(日)月休
11:00〜19:00
林俊作DM.jpg

溢れるイマジネーション!
描くことの楽しさがストレートに、そしてダイナミックに伝わってくる展示です!

現在、B GALLERYで開催されている小冊子「PICO」の展示でもフィーャーされている林俊作 君。
パンフレットに掲載されている絵を観ただけで「何かある!」と思わせるほど、エネルギッシュな画風。
これまでお茶の水のほうのTOKYO WONDER SITEは行ったことがなく、降ったり止んだリの雨のなか、何とか辿り着きました。

1階のマギーさんの展示をまず拝見。
こちらはちょっと暗い表情をしたキャラクターがモチーフになっている作品。さまざまなモチーフを組み合わさってユニークな世界が展開されていました。

続いて2階へ。
まず、奥の壁にどでかい作品が展示されていて、その鮮やかな色彩と細かく描かれたキャラクターに意識が一気に持っていかれてしまいます。
この作品はエプソンの機器で出力されたものなのですが、さすがに機器の紹介もされているだけあって色がとにかく鮮やか!シュールでキッチュな街並がこれだけの画面で提示され、完全に白旗です。
その手前の床に素描らしきものが並べられていて、こちらもすごい。

その両側の壁にはタブロー作品がずらりと。暗めの色彩ながら、男の子なら一度はこういう感じの絵を描いたことがあるような気がする、言葉にできないかっこいいキャラクターやアイテムがふんだんに詰め込まれています。
さらに入口付近には、プリントと思われますが、たくさんの線画が。
こちらも楽しい!
「あー、こういうの描いてたかも...」という懐かしい感覚と、「こういうふうに描けたら楽しいだろうなぁ」という憧れが心のなかに沸き上がってきます。どこか難波田史男的な線が印象的です。

アニメーションも上映されていて、これがまたかなりいっちゃってて面白い!
ガチガチと歯を噛み合わせ、そこにいるあらゆる人を食べたり噛み壊したりしながら口が動き回ります。これらのキャラクターが展開する世界もあからさまにシュール。破壊願望をそのまま表現したような感触が鮮烈です。

壁にもいろいろと描かれていたり、名前のマークみたいなものびパネルを使うところにこだわりを感じたり。

観て元気になれます。
そして、さすがに「若いこと」が単純にうらやましくなってきます。なにせ90年代生まれ。今後がホントに楽しみです。
posted by makuuchi at 00:44| Comment(0) | TrackBack(0) | review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月22日

recommend:ふなばし現代美術交流展06「ひかりあるところで」

ふなばし現代美術交流展06「ひかりあるところで」
船橋市民ギャラリー
千葉県船橋市本町2-1-1 スクエア21・3F
8/23(水)〜9/3(日)8/28休
入場料\300
ふなばし現代美術パンフ.jpg
平面と立体の垣根を越えてさまざまな個性がピックアップされた企画です。

なかでも内海聖史さんの参加が嬉しい!
現在、ヴァイスフェルトでの個展のための製作に集中されている内海さん、もちろんそちらもすごく楽しみですが(ホントにすごい世界が展開されると思います!)、今回はどんなアプローチであのドットの世界が展開されるか、興味津々です。

他に、白い花弁に幽玄さを感じる松崎有希子さん、ひとつの画面に薄い画面を重ねて不思議な立体感を形成する多田布美子さんなど、既知・未知いずれにもいろんな発見がありそうです。

《参加アーティスト》
岩崎なな 船井美佐 内海聖史 堀由樹子
多田布美子 松崎有希子 御笹朋子

※以下の日時でアーティストトークが行われます。
・8/26(土)14:00〜15:00 岩崎なな 内海聖史 多田布美子 松崎有希子 ・9/3(日)14:00〜15:00 船井美佐 堀由樹子 御笹朋子
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recommend:金丸悠児 作品展 −Zoo−

金丸悠児 作品展 −Zoo−
松屋銀座 7階 美術サロン
東京都中央区銀座3-6-1
8/23(水)〜8/29(火)
10:30〜20:00(月曜日:〜19:30/最終日:〜17:00)
金丸悠児ZOO DM.jpg
四季彩舎での個展に始まり、同ギャラリーでのグループ展、続いてC-DEPOTのふたつの企画、さらに先日も池袋東武での個展が終わったばかりの金丸悠児さん。間髪入れずに今度は松屋銀座での個展です。
タイトルも「ZOO」。以前から動物が登場する作品が多い金丸さんの展示としてはうってつけです。
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review:Bunkamura Art Show 2006《8/18、8/19》

Bunkamura Art Show 2006
Bunkamura Gallery
東京都渋谷区道玄坂2-24-1
BAS5.jpg BAS4.jpg BAS1.jpg BAS2.jpg

楽しみだったBunkamura Art Show 2006
、初日にさっそく、そして2日目もちょっとだけ行ってきました。

展示はこのギャラリーのスペースを3つに分け、その2つにそれぞれ今回のメインアーティストを2人ずつ、いちばん奥のスペースに今回参加のアートディーラーの方々が推すたくさんのアーティストの作品が展示されています。

まず、鮫島大輔さんの立体的な作品が。
大きな輪やボーリングのボール(かどうかは分からないのですが、それくらいの大きさ)に風景などが描かれています。平面に描かれないだけでここまで奇妙な演出効果があるとは。

浜竹睦子さんの作品「ウーノ」シリーズには一様に同じキャラクターがポーズを変えて登場しています。
上目遣いの何やら意志を持った目、窮屈そうなポーズ。それらに妙な違和感を感じつつ、逆にそれがコミカルにも思えてきます。そして、くっきりとした色彩に目が奪われます。
19日に浜竹さんにいろいろとお話を伺うことができました。
このエッジが効いた色使いは、マスキングを駆使してつくり出しているそう。黒の線までもきっちりとマスキングで塗る部分を出して彩色されているんです。その過程も資料で見せていただいたのですが、こういう作品が出来上がる光景はやっぱりスリリングです。これから塗る黒い線の部分だけがキャンバス地であとはマスキングテープに覆われているところなんて、もう...。
この作品に登場するキャラクターは性別も年齢も決まってないとのこと。言われてみると、僕の場合「子供?」という印象は受けたものの、男の子か女の子かまでか、という性別までは考えが及んでいなかったなぁ、と。この表情も姿勢(実際にはこういうポーズは取れないらしいです)も、権威への抵抗のようなイメージがあるとのこと。ひとつのキャラクターとほぼ同じ色調で繰り広げられる統一感のある展開は今後の広がりも考えるとかなり楽しみです。
浜竹さんのシリーズものにはもうひとつ、「POSE」という有名な絵画における人物のポーズをモチーフに、パープルの髪の色のキャラクターが同じ格好で描かれるのがあって、こちらも興味深いです。

続くコーナーには、山口典子さんの写真と永瀬武志さんの絵画。
山口さんの写真のなかには、携帯電話のフェースが連なっている強烈にサイバーな衣装に身を包んだ、体温を感じないサイバーな人が。シルバーに煌めく姿は鮮烈です。金色に塗り上げられたキューブのなかに詰め込まれたヌードの女性の写真も強烈なインパクト。
永瀬さんの作品はこれまでよく拝見していて、大きな画面に大きく描かれる人物の顔(男性女性に関わらず何故か剃り残しの鬚つき)のインパクトが印象的でしたが、今回は風景や花の絵。ふわっと瑞々しく滲んだ表現を目にすると、暑い最中に氷水をいただいたような感触と似た気持ちよさがあって、この季節にはぴったりです。

最後のコーナーには20名をこえる若手アーティストの作品が一堂に展示されています。
これだけの数のアーティストの作品を揃えていながら、意外にも詰め込んだというような狭苦しさがなく、すっきりとしていて大変見やすい展示になっています。

まず、点数こそ少ないものの大谷有花さんの存在感は際立って感じられます。それぞれの画面のなかに登場するアイテム、そしてそれらで構成されることで伝わるイメージの充実感。キャンバスに乗る油絵の具の仕上がりの生々しさにも見応えを感じます。

この季節に、この明るさで観る野依幸治さんの部屋の景色の絵も気持ち良いです。緑色のセピアといった感じ。

白眉だったのが、藤田夢香さん。スペースの中央に配置された3つの小さな台にの上、そこに小気味よく並んだガラスにシルクスクリーンが施された作品。小さな画面のなかで展開される奥行きなど、面白さがよりよい形で伝わる展示で、嬉しくなってきます。
額を用いない、ガラスのキューブに版が施された新展開の作品も素材のよさが存分に活かされていて素晴らしかったです。

他、呉亜沙さんの銅版画やタブロー、大竹司さんの切り絵、小さい画面でもスケールの大きい展開が面白い居城純子さん、永井夏夕さんの空、會田千夏さんの森、東亭順さん、櫻井美幸さん、山田純嗣さんなどなど、メインに引けを取らない見応えです。

10日という会期はやっぱり短いと感じます。余裕があったらもう一度見に行ってみたいです。
そして、こういった形で若手アーティストを、その作品の良さや面白さが正しく伝わるようにていねいにプレゼンテーションされるアートディーラーの皆さんには頭が下がります。
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2006年08月21日

review:はまのゆか「みーつけた」原画展《8/17》

はまのゆか「みーつけた」原画展
@ にじ画廊
東京都武蔵野市吉祥寺本町2-2-10
8/17(木)〜8/29(火)水休
12:00〜20:00
はまのゆかDM.jpg

はまのゆかさんが描くイラストはあったかい...。
子供達の無邪気さがそのまま描かれていて、昔の自分の想い出が浮かんできてその絵に共感したり、「あー、今の子供も変わらないんだな−」と感じたり。

今回は、朝日新聞関西版の夕刊に掲載されたひとこまイラスト「みーつけた」の原画を中心に、はまのさんのたくさんのイラストが展示されています。
その「みーつけた」に描かれている場面のひとつひとつがいいんです。
ちいさな画面のなかではしゃぐ子供達のいきいきとした表情。鉛筆と水彩絵の具という親しみ深いもので描かれているのも良い感じ。
そしてそれぞれに付けられたタイトルも楽しいです。

はまのゆか1 はまのゆか2

はまのゆか3

ちなみにギャラリーには新聞の切り抜きも置いてあるのですが、それも必見。
日付けで分かる季節感。続けて観ることで例えば袖の長さが冬が近付くに連れて長くなったり、色合いが季節ごとに徐々に変わっていったりするのが楽しめます。

次の日曜日、8/27には歌人の天野慶さんとのコラボレーションとして、はまのさんの絵と天野さんの歌がフラッシュアニメーションで展開する作品が上映されるとのこと。
チャージ1000円で要予約なのですが、都合がつけばぜひ参加したいです。
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recommend:濱岡朝子展

濱岡朝子展
みゆき画廊
東京都中央区銀座6-4-4 銀座第二東芝ビル2階
8/21(月)〜8/26(土)
11:00〜19:00(最終日:〜17:30)
濱岡朝子DM.jpg
ヘンゼルとグレーテルに出てくるお菓子のお家ってこういう感じじゃないのかな、という雰囲気の、優しい街並の絵。
これまでグループ展で拝見してきた濱岡朝子さんの個展です。
岩絵の具の素材の質感も楽しいです。
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recommend:藤井拓馬展 text,silent,dialogue

藤井拓馬展 text,silent,dialogue
GALERIE SOL
東京都中央区銀座6-10-10 第二蒲田ビルB1
8/21(月)〜8/26(土)
11:00〜19:00(金:〜20:00/最終日:〜17:00)
藤井拓馬DM.jpg
アーバンな抽象画。昨年に続いてGALERIE SOLで開催される藤井拓馬さんの個展です。
無彩色で構成され、激しくも静謐な動線や迫力が画面を覆います。
また、画面のなかにタイトルが書かれているのも見どころ。
ブリストルのダブ、あるいはデトロイトテクノを聴きながら楽しみたい、そんなアングラな雰囲気が最高です。
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2006年08月20日

music:HALFBY

今月31日まで期間限定配信のHALFBYのビデオクリップ。
こーゆー人生を送りたい(笑)。

SCREW THE PLAN(WMP)
RODEO MACHINE(WMP)

(ミュージックレーベル「SECOND ROYAL」のサイトより)
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8/18、8/19のアート巡り

《8/18》
Bunkamura Art Show 2006
Bunkamura Gallery
東京都渋谷区道玄坂2-24-1
BAS4.jpg

《8/19》
・高橋俊明展 ―遺された記憶―
K's Gallery
東京都中央区銀座1-5-1 第三太陽ビル6F
8/18(金)〜8/29(火)
12:00〜19:00(金:〜20:00、土日:〜18:00)
高橋俊明DM.jpg

青と黒、そして茶と黒のオブジェ。
青は海を、茶は陸を連想させます。
表面の質感も独特。そしていちばん奥に置いてあった大きな青と黒の作品の存在感が際立っています。
涼しい色彩感です。

・宮澤武展
ぎゃらりぃ朋
東京都中央区銀座1-5-1 第3太陽ビル2F
8/19(金)〜8/24(木)
12:00〜19:00
宮澤武DM.jpg

入って一瞬、「ここはいつ?」みたいな疑問が脳裏をよぎります。
木製パネルの画面や発泡スチロールボードでできた立体に強い色で彩色された、立体感が鮮烈な作品群。ものの存在感が強烈です。

・アレクサンダ−・ゲルマン:ニューヨーク・コネクション
ギンザ・グラフィック・ギャラリー
東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル1F
8/4(金)〜8/28(月)
11:00〜19:00
GELMAN DM.jpg

地下で上映されていた、赤青フィルムのメガネで見る映像作品がめちゃくちゃ面白かった!

・心の深呼吸
不忍画廊
F東京都中央区八重洲1-5-3 不二ビル1
心の深呼吸DM.jpg

橋場信夫さん、布のコラージュでつくり出すやわらかな景色。
駒沢博司さん、淡いベージュの陶器のコーヒーカップやソーサーに施された味わい深い風景など。
さらに、呉亜沙さん、藤田夢香さん、大谷有花さんの作品など、など、など...。
こういう展示って「目の毒」というんだと実感した次第(汗)。

・美景 −風景画の点・線− 野澤里沙展
SAN-AI GALLERY
東京都中央区日本橋蛎殻町1-26-8 三愛水天宮ビル1F
8/19(土)〜8/26(土)
11:30〜19:00(20日:〜18:00/最終日:〜17:00)
野澤里沙DM.jpg

オイルらしい絵の具の質感と、ていねいに再現された風景、そして点描が印象に残る展示です。
奥の方に点で構成された作品が数点ある以外はすべて風景画や花の絵で、無数の点で表現された桜の花や緑の葉は、けっこうなインパクトがあります。
野澤里沙3 野澤里沙2
おまけで展示されていた犬のオブジェ。何に見えます?(笑)
野澤里沙1
posted by makuuchi at 00:57| Comment(0) | TrackBack(0) | review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月19日

review:禺禺 vol.2《8/17》

禺禺 vol.2
佐藤美術館
東京都新宿区大京町31-10
8/8(火)〜8/20(日)月休
10:00〜17:00(金:〜19:00)
0608_gugu.jpg

金沢美術工芸大学の日本画を卒業したアーティスト8名によるグループ展です。
・・・といっても皆さん金沢在住というわけではないようで。
佐藤美術館の広いフロアを有効に活用し、パネル数枚に及ぶ大作を多数含む展示となっています。

比較的明るめの照明の3Fは、まず向かい合う長い壁に展示された大作が目に飛び込んできます。
入口沿いの壁に展示された作品が石崎誠和さん。
禺禺 石崎誠和
そしてその向かい側に、松永敏秀さん。
禺禺 松永敏秀1
このふたつの大きな画面が向かい合い様は圧巻。色彩も黒と青の力強さに白とピンク色の淡い感触と、その対比も面白いです。

奥にはユニークなアプローチが興味深い廣瀬陽子さんの各作品。
アルミホイルを使った作品もありましたが、何より印象的だったのが画面から生えるように糸で描かれている作品。展示されている作品が岩絵の具を使用したものが多いなかで、この質感のインパクトは強烈です。
禺禺 廣瀬陽子

手前のスペースには鈴木良平さんの作品が展示されています。
スクエアの大画面に描かれた大きな作品の力強さ。
禺禺 鈴木良平

続いて4階へ。こちらは比較的暗めの照明となっています。
手前の奥まったスペースに、中山敦詞さんのシンプルな抽象作品が数点。
禺禺 中山敦詞
続いて岩絵の具の質感とその色の明るさとのマッチングが小気味よいたなかなみこさんの作品が続きます。
禺禺 たなかなみこ1 禺禺 たなかなみこ2

その向かいには南川朋宣さんの屏風の大作。
静かに咲き誇る幽玄な桜が屏風の端から端まで広がっています。近付いて消え入るような花弁の存在を一枚一枚確認するように観てみたり、距離をおいてその大きな画面から広がる雰囲気に包まれるような気分に浸ったり。
一部に存在する天へと昇る炎を模したような赤にも惹かれます。
ちなみにこの作品、絵だけではなく屏風も南川さんの手によるものとのことです。
禺禺 南川朋宣2

禺禺 南川朋宣1

いちばん奥には岩田壮平さんの作品。
数点あるなかで、まず、薄い金色を背景に、男性が赤い花の花束を抱えている作品のその花の赤の鮮やかさがまず目に鮮烈なインパクトを与えてくれます。まるで引力があるように、その力強い色彩に感情が引き寄せられていきます。
禺禺 岩田壮平1
そして、大きな画面に無彩色で描かれるある部屋の光景。人が水槽を抱えるようにして座る様子が正面から描かれていて、その水槽のなかには揺れる水。そしてそのなかに灯るように描かれる金魚の赤に何か神妙な深みを感じる大変説得力のある作品です。
禺禺 岩田壮平2

こういう展示では、岩絵の具や和紙といった日本画に使用される素材そのものの質感を活かした作品の面白さを感じる楽しみがあります。
そして、その素材の質感を越えたときにそれぞれのアーティストがどんな世界へと導いてくれる作品を生み出すのか、興味深いです。
posted by makuuchi at 08:26| Comment(0) | TrackBack(0) | review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする